トスカーナで海水浴

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先週の日曜日は海に行きました。フィレンツェから、ピサまで無料のハイウェイで行き、ピサの手前で南下し、リヴォルノを過ぎて、更にその下のRosignano Marittimo という小さな村に友人マルタの別荘があるので、そこにお邪魔したのです。フィレンツェからはやっぱり遠い~。我が家のポンコツ車で2時間以上かかりました。
Rosignanoの海は余り綺麗ではないので、再び海岸線を北上し、Castiglioncelloという場所に行きました。岩場は多いのですが、水は結構綺麗で、公衆浴場も割とあります。
プライベートのビーチは、有料だし、パラソルが皆同じ色で、音楽もかかっていて余り好きになれないんです。プーリアでもいつもフリーのビーチに行っています。

さすがに日曜日とあって、結構混んでいましたが、それでも海に入っている人は殆ど居なくて、のんびりと過ごすことが出来ました。
この海岸凄いんです。上の方に線路が見えるでしょ?この高さの場所に県道が通っていて、皆、車は県道に停めます。で、森の中のトレッキングコースを下り、最後に8メートルほどのスゴイ岩場があるんです。荷物を口にくわえて、ロッククライミングな気分です。皆、「ミッション・インポッシブルッ!」なんて叫んでいるし(笑)。ユキちゃんは楽々、降りていました(←こういうの得意なんですよね~)。だから、子供とかお年寄りの姿は殆ど見当たりません。

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最近、プールでは浮き輪なしで泳げるようになったのですが、この日は浮き輪をつけて自分で自由に泳ぎたかったようです。
水着の跡がつくからと、ビキニの上をサッサと取ってしまったユキちゃん(汗)。確かに、イタリアの子供って、ビキニの上はあまりつけていないんですよね。女の子用でも海水パンツの部分だけしか売られていなかったりするし。

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この辺りは、砂浜ではなくて、石です。歩くと痛いんですよ(涙)。
ともかくユキちゃんは大喜び。着いてから帰るまでずーっとお水の中にいました。

「ユキちゃん、あんまりお水に浸かりすぎたらお魚になっちゃうよ~」

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↑コレ、イタリア全国どこの海岸でも良く見る光景。
ちょっと岩場があって、下が深いと、度胸試しのように、男の子達が飛び込みをしています。

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夕方、マルタ宅に戻り、早めの夕食を食べ、渋滞を避けて、Volterra周りで帰ってきました。
車だったら、Volterraのアグリに泊まって、San VincenzoとかCecina辺りの海水浴場まで日帰りで出かけるのも良いでしょうね。トスカーナの田園風景と、海が両方楽しめます。

Castiglioncelloまでは、フィレンツェから夏の間は直通電車も出ていて(そうでなければピサで乗り換えです)、確か駅から一番近い海水浴場まで歩いていくことが出来ます。
昔、学生時代にクラスメイトと海水浴に来たことがある思い出の場所なんですよ。

プーリアの海も良いけれど、たまにはトスカーナの海も楽しいなあと思ったのでした。

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# by lacasamia3 | 2008-07-22 17:49 | フィレンツェから日帰りで行く町 | Comments(24)
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先週末は、ちょっとイベントが多かったので、久しぶりに遊び疲れの月曜日です。
土曜日の夜は、我が家の近くのスカルペリーアという小さな村で、日本人のお友達の声楽のコンサートがありました。"Dal Giappone a Castel San Barnaba”と名づけられたコンサートは、村のお城で行われ、フィレンツェに住む日本人の女性声楽家の5人が、モーツァルトやプッチーニなどのオペラのアリアと夏の日本の歌を歌うというものです。
ユキちゃんとアントネッロは、お隣のgちゃんのお誕生会があり、家に残ったので、私は一人で車で行くことになりました。ちょっと早めに出てしまったので、新しく教えてもらった裏道にトライしようと思ったら、トウモロコシ畑の真ん中で迷ってしまい(苦笑)、結局時間ギリギリになってしまいました。

行くと、既にほぼ満席状態で、立ち見の人もいる位の大盛況でした。場所柄、日本人の方の姿は殆どなく、来ていたのは、老若男女、村の人たちばかりでした。座席だけで200席以上はあったような気がします。


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前半は、モーツァルトの「フィガロの結婚」です。

大和撫子がトスカーナ人を魅了した夕べ_f0106597_17522842.jpgオペラに疎い私ですが、「ふ~ん、オペラって演劇なのね」と改めて興味を持ちました。面白かったっ!"Voi che sapete"など、意外と知っているメロディーの曲が沢山あるんですね。


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ともかく、皆さんとっても上手っ!
顔は日本人で、オペラのアリアを見事に歌い上げるという光景に、スカルペリーアの人たちは、相当驚いたようです。1曲が終わるごとに、拍手喝さいでした。


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そして後半は、日本の夏の歌です。

歌われたのは、夏は来ぬ、しゃぼん玉、夏の思い出、茶摘、七夕様、村祭り、海、我は海の子でした。


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日本の夏の歌の美しいメロディーは心に沁みます。
「我は海の子」なんてやっぱり良いなあ。

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浴衣姿の5人が登場すると、客席では皆口々に"Bellissime !"とささやいていました。

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そして最後は、プッチーニやビゼー、ドニゼッティなどのオペラから、ポピュラーなアリアを3人がそれぞれが歌ってくれました。
プッチーニの蝶々婦人の「ある晴れた日」が歌われると(イタリア語だと、Un bel di' vedremo です)、私の周りに座っていた村のおばあちゃん達が、小声でくちづさんでいました(笑)。プッチーニのオペラはイタリアではかなり大衆的です。田舎のおばあちゃん達が、口ずさむなんて、イタリアらしいなあって思いました。

大喝采で終わった、コンサート。
きっと、村の人たちの心に、日本の美しい夏の旋律が残ったことと思います。


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Chieちゃん、Kazumiさん、Mikiさん、Chikaeさん、Kimikoさん、楽しい夕べを有難うございました♪

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# by lacasamia3 | 2008-07-21 18:35 | フィレンツェという町 | Comments(20)
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昨日は朝から仕事でフィレンツェに行っていました。暑かったです(汗)。

先日、お友達でブログ「自転車娘フィレンツェを行く」のyossyさんとちょっと前にフィレンツェですれ違い(相変わらず自転車に乗っていました・笑)、その後、お友達にアパートを紹介してくださったりとお世話になったのでした。
で、彼女が働いているBELCOREというレストランにランチにお伺いすることになり、昨日のお昼にお邪魔して来ました。

駅からとっても近くて、8月も休みなしで開いていて(ランチはお休みですが)、魚料理が食べられるっ!便利なお店です。店内もとっても明るくて落ち着いています。

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まず、座るとすぐに出てきたのがコレ!オススメの前菜。ブラウンなのがレバーペーストで、白いのは塩タラのペースト(←これがなかなか美味しいのです♪)です。
キンキンに冷えた白ワインで昼から乾杯♪
ワインの種類もとても豊富ですよ。

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ここの嬉しいところは、日本語のメニューがあること。
「日本語メニューがあります!」なんて入り口に張り紙がしてあると、う~ん美味しいかなあ?観光客向けかなあ?などと思ってしまいませんか?私も今まではそうだったんですが、ここは、割と地元のお客さんが多くて、お料理はとても美味しいです。たまに、英語も苦手で、イタリア語は更に苦手という方から、「レストランに入る勇気がなくて・・・」と言われることがあります。
ここなら大丈夫!日本語でオーダーできるので安心ですよ。


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写真左: これは私が頼んだ手長海老のパスタ。海老がプリプリしていて美味しかったです~。

写真右: これはyossyさんの、ナスのとモッツアレラチーズのフラン。一口味見をさせてもらいましたがコレも美味しかったです。
これは前菜なのですが、イタリアでは、こんな頼み方OK(というかイタリアって特にオーダーに決まりはないのですが)。例えば、前菜+セコンドとか、前菜+プリモとか、プリモ+セコンド(前菜なし)とか、セコンド+付け合せだけ等など・・・。見ているとイタリア人も自分のお腹の空き具合によって調節しているようです。


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これは、私がオーダーしたすずきの包み焼きレモン風味
とっても優しい味でした。


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これまた美味しそうだったyossyさんの、海老とセロリのバルサミコソース添え。オリーブオイルでサッと素揚げしたプリプリの海老と、セロリと人参のスティックを、おわんの底にある、オリーブオイル+バルサミコソースにジャブジャブつけて食べるというもの。私は、次回はコレを頼もう!と決意したのでした。

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コレだけ食べて更にデザートまで!
クレーム・ブリュレを頼んだら、味見にと、チーズケーキのオレンジソース添えもついてきました。どちらも、丁度良い甘さでとっても美味しかったです。


yossyさんは、モザイクジュエリー制作の仕事もされていて、個展や制作で忙しそうだけれど、クリエイティブな仕事ってやりがいがありそうだなあ・・・と全くクリエイティブでない私は思ったのでした。

yossyさん、ご馳走様♪ どれもとっても美味しかったです。
今度は山の我が家にも遊びに来てくださいね。



8月も開いているオススメレストラン~ベルコーレ_f0106597_1443963.jpgRistorante Belcore
Via dell' Albero 28/30 R, Firenze
tel/fax 055-211198

フィレンツェ中央駅をホームを背にして左手の出口から出て、階段を降り、通りを渡ります。道なりに緩やかな坂道を突き当りまで進み(SITAバスのターミナルの入り口が右手にあります)、突き当たりの小道を更に進んだ左側です。

火曜日と水曜日のランチ休み、それ以外はランチ、ディナーともに毎日営業
(8月はディナーのみ毎日営業です)

ディナーは7時からと、子供連れには嬉しい時間帯のお店です。
ちょっと早めでも開けてくれますよ。
ウエディングディナーも受けてくれるそうで、ドレス着用でのウエディングディナーもOKだそうです。

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# by lacasamia3 | 2008-07-20 01:46 | フィレンツェお薦め処 | Comments(20)

妖怪の正体

今日で、ユキちゃんのサマースクールは3週目が終了し、あれよあれよという間に、残す所、後1週間となりました。
今年は、特にストーリー構成があるわけではなく、妖怪博士が送り込んでくる妖怪達が毎日日替わりで幼稚園に来ているようです(笑)。

毎朝、子供達が幼稚園に行くと、トイレの扉やお庭の柵など毎日違った場所に、「今日の妖怪」の写真と、妖怪博士からの指令が貼ってあるそうです。子供達の一日はこの写真探しから始まります。

私もチラッと見たことがあるのですが、ポラロイド写真で、妖怪とフロッロ博士が写っているんです(ポラロイドっていうところが怪しさを更にかもし出しているでしょ・笑)。フロッロ博士は、パイプをくわえた極普通のヒゲのおじさん。でも下の村の人じゃないようです(そうじゃないとばれちゃうからね)。普通の服装という所が余計、リアルさをかもし出しています。

フロッロと妖怪達は普段、妖怪箪笥の向こう側に住んでいて、魔法の鍵と妖怪図鑑の魔法で毎日1匹ずつ妖怪たちが子供達に会いに来てくれるんです。


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妖怪たちは、それぞれやって来て、子供達に色々な課題を出します。水の妖怪は、ビショビショのスポンジを決められた輪のなかに投げる(プールの日)、とか、猫の妖怪は、細い板の上を落ちないようにして歩くとか(近くの農場へ遠足に行った日)・・・。

そして、最後に子供達に↑こんな塗り絵をくれます。子供達はその日の妖怪の塗り絵をして、家に持って帰ってきます。ユキちゃんはどうやらこの水玉の妖怪の水玉を避けながら丁寧に塗っていたら時間切れになってしまったようです(笑)

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で、妖怪は何で出来ているかというと・・・

ベニヤ板に色を塗って切り取ったものです(←低予算)

メチャメチャ平面なのに、子供達はその日に妖怪と遊んだ話を熱心にしてくれます。
子供にとっては、これはベニヤ板を塗ったものではなくて、お洒落な妖怪妖怪オスラムちゃん(♀)なようです(笑)。
小学校に上がる前までの子供達にはまだまだ、空想遊びとマテリアルな現実が交じり合う空間が存在するんでしょうね。こんな時間って大事だなあって思います。


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お気に入りだった妖怪オスラムちゃんとツーショット(パチリ♪)

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# by lacasamia3 | 2008-07-19 02:43 | 夏の冒険物語2008 | Comments(10)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


by chiho