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プーリアに帰ったら必ず義母さんが作ってくれるのが、"orecchiette"(オレッキエッテ=耳たぶ型のパスタ)と"cavatelli"(カヴァテッリ=マカロニ型のパスタ)です。
↑これで大人4人、子供3人分です。

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材料は、セモリナ粉(義母さんが小麦を買って、粉挽き屋さんで挽いてもらったオリジナルブレンドです・笑)、卵です。
量りなんか使わなくて、粉を掌で量るのは長年手作りパスタを作り続けてきた義母さんの凄いところです。

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捏ねた生地を細く伸ばして、チョンチョンと同じ大きさに手でちぎります。スピードが早過ぎて、写真が撮れないほど(笑)。
鉄の棒を上からぎゅっと押し付けて・・・

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グルンと掌で鉄の棒を転がして、棒から外すとマカロニ状になります。

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あっという間に7人分の手作りパスタが出来ました。

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この日のソースは、じっくりと煮込んだ子羊のトマトソース。
こうして2種類のパスタをあわせるのが義母さん風です。
茹でたパスタをお皿についで、"cacio ricotta"(カーチョ・リコッタ)をかけ、その上にソースをかけます。
カーチョ・リコッタはプーリア料理に欠かせないチーズです。リコッタチーズに塩を加えて醸造したチーズなんですよ。

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義母さんの手作りパスタ、美しいなあって思います。
嫁、大盛りっ!(笑)。

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# by lacasamia3 | 2008-08-12 17:25 | ユキちゃんと海2008 | Comments(16)
プーリア州は見所が多く、とても魅力的な州ですが、唯一の欠点は移動手段です。
鉄道はsud-estというローカル線が通っており、主要都市を結ぶバスもあるのですが、便はそれ程多くなく、遅延もう~ん、プーリア風です(笑)。しかも、休日、祭日はかなり本数が少なくなります。プーリアでの個人旅行で公共の足での移動をする場合には、イタリアの祭日を確認し、移動時間にかなり余裕を見るか、レンタカーを借りるのが良いかもしれません。

また、地図上では大きめに見える道でも、実際にはそうでもなく、思った以上に時間がかかることもしばしばです。

レンタカーを借りるには、市内からではなく、空港で直接借りた方が便利だと思いますよ。もしかけられるのであれば、盗難保険もかけましょう(レンタカー会社によっては、プーリア州のみ盗難保険がかけられないところもあります。これは、残念ながらプーリアでは車の盗難が結構あるからなんです。
市内での運転が難しい街は、バーリ、ブリンディシ、ターラントです。これらの街では、空港から直接レンタカーを借り、郊外へ出るのが良いでしょう。

ともかく、プーリアの魅力を味わうには、車でのドライブが一番です。


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内陸部は、延々と続くオリーブ畑→白い壁の四角い建物が集まった街→オリーブ畑→白い壁の街、の繰り返しです。


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車でプーリアを周る場合は、以下のコースがお薦めです。

<内陸部 Ceglie, Mattina Franca, Ostuni, Alberobello,に行くには・・・>
スタート地点バーリからターラント方面への無料の高速に乗ります。

<海側 Ostuni, Gallipoli, Santa Maria di Leucaに行くには・・・>
スタート地点ブリンディシからレッチェ方面への無料の高速に乗ります
途中、Maglie辺りで、それぞれの行先に分かれます。

ともかく、カーナビに頼らず(これはトスカーナでも同じなのですが)、詳しい道路地図を手に入れるのが良いでしょう。


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昨晩は、ユキちゃんを義母さんに預け、アントネッロと二人で出掛けました(感涙)。行先は、農場を改造したl'anchianataというパブです。全て屋外で、オリーブ畑の中にテーブルが置いてあるカントリースタイルのパブは、私も大好きな場所。この日は、ANIMA KALABRAというグループのライブがありました。カラブリア民謡とロック、スカ、ジャズを混ぜた音楽を聴きながら、タラッリ&プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリアを二人で1本空けたのでした。


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プーリアにいる間は、ナイトライフを大いに楽しみたいと思います♪

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# by lacasamia3 | 2008-08-10 23:52 | ユキちゃんと海2008 | Comments(10)

プーリアのトマトの強さ

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毎年恒例、今年も嫁は姑と一緒に早朝の畑仕事に行ってきました(笑)。
バカンス中は早起きはしたくないアントネッロをベッドに残し、朝5時出発で、義父さんの畑に行きました。
ふかふかした土が平らに広がる広大な畑・・・。
段々畑の固い土を手にマメを作りながら耕している私にとっては夢のような畑です。

車で畑まで行きながら、義父さんと色んな話をするのも、毎年の夏休みのお決まりです。「アントネッロはどうしているかい?」とか「chihoの仕事はどうだい?」とか、なんとな~く聞きながら、私達が元気で仲良くしていることを確認する義父さんです。あ、畑話も勿論!今のところ、何の悩みもないけれど、きっと何か悩みがあったら、一番先に相談してしまいそうな相手です。私も逆にそれとなく、義父さんや義母さんの様子を聞いたりします。

こんな朝早くに、誰もいないと思いきや、実は結構車やトラックの往来があるのです。そして広大に広がるあちこちのトマト畑を見ると、既にトマトの収穫作業をしている人たちがいます。昼間は余りに暑いので、トマトの収穫作業は朝の4時から始まり10時過ぎには終了してしまうんです。


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広大なオリーブ畑や葡萄棚は勿論の事、色々な果物や野菜が植わっている義父さんの畑には、延々と続くトマトの畝があります。

春、義父さんが種から育てた苗を1本ずつ植え、最初に十分水を与えたら、後は雨を待つのみ(笑)。
水遣りなんてしないんです。トマトの根は地中の奥深くにまで僅かな湿気を探しに発達します。
一見すると、カラカラに枯れてしまっているように見えるのですが、よく見ると真っ赤なプチトマトが沢山なっています。


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こうして育ったプチトマトは、とても濃厚な味です。しっかりと皮が固くて、夏を凝縮したような味。
カラカラの大地で逞しく育つプーリアのトマトを見ると、プーリア人の逞しさのようなものを感じます。毎年、地面に張り付くようにして実をつける義父さんのトマトを見ると、私もこうありたいものだなあと思います。


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正しいトマトの収穫方法は、畝をまたぐようにしてトマトを摘み取ります。私は1時間半ほどで、バケツ2杯半。

義父さんよりも全然遅いのですが、嫁、がんばりましたっ!

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# by lacasamia3 | 2008-08-09 15:59 | ユキちゃんと海2008 | Comments(20)
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義母さんの家庭料理の美味しさの秘訣1つは材料にあるようです(まだまだ他にも秘訣は沢山ありそうですが・笑)。義父さんの畑から直接収穫される野菜や果物を使ったお料理やお菓子は、格別の美味しさです。

勿論、イタリア料理には欠かせない食材であるマトソースは一年分、今の時期に作ってしまいます。これは義父さんの役目。種とトマトの皮を取り除き、瓶詰めにします。今までは手動の機械を使っていたのですが、余りに大量に作るので、今年は、近くに住むヌンツィオ叔父さんから借りてきた、凄い「マシン」が登場しました。

義父さんに「ねえ、何キロあるの?」と聞くと、「う~ん、バケツ3杯分」だって(笑)。この量で、1リットル瓶が25本出来ました。1ヶ月分弱だそうです。義母さんのトマトソースにはプチトマトだけを使っています。

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↑ジャン!これがヌンツィオ叔父さんの手作り秘密兵器です。
叔父さんが古い洗濯機のモーターを分解して作ったもの。上から生のままのトマトを入れると、脇の穴が沢山開いた筒からソースの部分だけが流れ出し、筒の中に種と皮が残ります。


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スイッチを入れると、洗濯機の音がします(笑)。半径3メートル以内はトマトが飛び散るのでうかつに近寄れないのですが・・・(苦笑)。

義父さん流のトマトソースの作り方は、


1、秘密兵器で種と皮を取り除く

2、流れ出たソースをまとめてお鍋で火にかけて沸騰したら火を止める

3、熱いまま煮沸消毒した瓶にソースを入れて蓋をしっかりと閉める

4、冷めたら蓋がパコパコしないかどうか確認して出来上がり♪


トマトソース1つ取っても色んな作り方があるものですね。


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←これは、義父さん手作りのアンチョビ。内臓や頭を取り除いて海水で洗った鰯を、粗塩に漬けます。一番上の部分を塩で覆うようにしっかりと塩をして、落し蓋をし、上に水を入れたボトルを置いて押さえつけます。翌日になると、かなりの水が出てくるんですよ。たまに水を軽く取り除いて、また上の部分を塩で覆います。
このまま1ヶ月間、冷暗所に保管したら食べ始めることができます。

ちょっと分けてもらってフィレンツェに持って帰ることにしました♪

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# by lacasamia3 | 2008-08-08 16:57 | ユキちゃんと海2008 | Comments(10)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


by chiho