ユキちゃんと秋のお散歩

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先週の日曜日、ユキちゃんとアントネッロと3人で我が家の裏の森にお散歩に行きました。
落ち葉が沢山落ちていて、踏むとカサカサというなんとも良い音がします。何の匂いだろう?大きな胡桃の木の下は、とても良い匂いがしていました。落ち葉の匂いかな?

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アントネッロにイチヂクの大きな葉っぱを取ってもらうユキちゃん。葉っぱや木の枝はユキちゃんにとって良い玩具です。


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急な斜面もヘッチャラ!こちらが手を貸す必要もなく、駆け上がります(笑)。
雨が殆ど降らなかった今年の秋は、キノコは不作でした。よく見ると、大きなキノコが1本だけ生えていました。きっと来年用の菌を残すためのキノコなりの生存の智恵なんでしょうね。採らずに、来年のために残しておきました。

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いつもお散歩に出ると思うのですが、例えば私たちが500メートル移動する時、ユキちゃんは実際にはその3倍くらい移動しているんだと思います。放し飼いの犬のお散歩のように、走って先に行っては戻ってきたり、また後ろに戻ったり・・・。凄い運動量です。

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カラフルな落ち葉を愛でながら、秋を感じた日曜日の朝・・・
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# by lacasamia3 | 2008-10-28 18:45 | トスカーナ山暮らし | Comments(14)

ガリレオとローマ教皇

地動説を唱えたガリレオがローマ教皇庁により裁判にかけられ有罪判決を受けた「ガリレオ裁判」は歴史上、よく知られています。現在では1616年と1633年に行われた2回の裁判については様々な説があるので、今回の記事は、1つの仮説として読んでいただければ幸いです。
最近、図書館で見つけた"LA SPLENDIDA STORIA DI FIRENZE" Piero Bargellini著に面白いエピソードが載っていたのでご紹介します。

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1610年頃から地動説を言及しはじめたガリレオは1616年に異端審問審査にかけられ、ローマ教皇庁は今後、地動説を唱えないようにとガリレオに命令します。
ところが、1623年、ガリレオの擁護者であり、彼と親交があったフィレンツェ人バルベリーニ司教がローマ教皇ウルバヌス8世(下画像左)として即位します。ガリレオはこれを好機にと考え、「天文対話」を書き始めます。この本は、直接的に地動説を訴えるのではなく、ガリレオの地動説を唱えるサルヴィアーティ、教会の天動説を唱えるシンプリチオ、司会者役のサグレードの3人の対話形式で構成されています。

ガリレオは「天文対話」の原稿をかかえてローマを訪れます。1616年の裁判は嘘のように、ローマでは教皇は勿論のこと、複数の擁護者の歓迎を受けます。貴族フェデリコ・チェーズィが自ら出版費用を負担し、ガリレオの本をローマで刊行する申し出をします。原稿はローマ教皇庁に提出され、数箇所の修正を加えることを条件に出版許可を得ます。

原稿を抱えてフィレンツェに戻ったガリレオはトスカーナ大公フェルディナンド2世(下画像右)に結果を報告し、祝福を受けます。


所が・・・

突如、本の出版を申し出たフェデリコ・チェーズィが急死したという知らせが届き、「天文対話」の出版は暗礁に乗り上げます。焦った周囲の貴族はガリレオにフィレンツェで本を刊行することを勧めますが、教皇庁は「ローマで印刷し、印刷中に1ページずつの細かい修正箇所のチェックを行うということを前提に先に出版許可を出したのだから、フィレンツェで印刷するのであれば、まだ未チェックであったガリレオが持ち帰った「目次」をローマに送るようにと命じます。

この困難に追い討ちをかけるかのように、1630年にフィレンツェではペストが流行します
フェルディナンド2世は、これまで前例がないほど厳しい衛生法を施行し、フィレンツェ外部からの人や物の往来を規制します。このため、「天文対話」の目次や原稿をローマに送られることが不可能となってしまいます。


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時間が経つごとに、ローマ教皇は「このトスカーナ公による異例の厳しい衛生法は、ペストの流行を抑えるためではなく、実は、ガリレオの著書の発行という偉業をフィレンツェで独り占めしようとするトスカーナ公の策略なのではないか?」と疑い始めます。

ガリレオは、自らの残り少ない寿命を考えると、原稿の出版が様々な障害により中断していることに苦しみます。そして1632年、「天文対話」がフィレンツェで出版されます。ペストの猛威もようやく落ち着いたために、早速、印刷された本がローマへと送られます。

ローマ教皇ウルバヌス8世は本の出版を喜ぶどころか、「騙された!」と激高したそうです。
この教皇の態度の変化には、勿論、ペストのためにフィレンツェで出版されたことなどが原因となっていると考えられますが、更に、「『天文対話』の登場人物の一人で教会の天動説を唱え頭の悪い人物として描写されたシンプリチオが、実はウルバヌス8世を風刺したものだ」という話をウルバヌス8世本人に吹き込んだ人物が居たそうです。

結局、このローマ教皇の態度の変化により、ガリレオは再度、異端審問会にかけられ、有罪の判決を受けます。ここで、フィレンツェのフェルディナンド2世が強い態度でガリレオを擁護しなかった裏には、妻でありとても敬虔深かったヴィットーリア・デッラ・ローヴェレが「ローマ教皇に対抗すること=キリスト教会に対抗すること」を強く拒んだからとも想像できます。フェルディナンド2世が強くガリレオを擁護した場合、フェルディナンド2世にも「異端」の疑いをかけられ、ローマ教皇の思うつぼになってしまう危険があったのでしょうね。

出版をめぐるゴタゴタ、ペストの流行、ローマ教皇とトスカーナ大公の確執などに巻き込まれたガリレオは、結局、フィレンツェで自宅謹慎となり亡くなります。カトリック教徒としてお墓に葬ることも禁止されたため、トスカーナ大公は、メディチ家のお墓があるメディチ礼拝堂でガリレオの亡骸を保存し、1737年、メディチ家が途絶える間際に、ようやくサンタクローチェ聖堂に立派な墓標を造り埋葬します。

アントネッロ曰く、「たとえローマで印刷していたとしても、教皇庁の許可は下りなかったさ。最初に許可を出したのは、検閲官が面倒くさがってちゃんと全部読んでいなかったからだよ。」と言っていますが、どうでしょうね・・・。

ガリレオのお墓は、フィレンツェのサンタクローチェ教会内にあります。

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# by lacasamia3 | 2008-10-27 18:28 | フィレンツェ小話 | Comments(2)

ユキちゃんと学校の宿題

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ユキちゃんのクラスでは、週に2回、水曜日と金曜日に宿題が出ます。金曜日の宿題は週末のためにちょっぴりページ数が多めです。とはいっても、今はまだ、アルファベットの練習テキストのみで、たった2~3ページの宿題なのですが(笑)。
親としては、出来るだけ「宿題嫌い」の雰囲気を作らないように気をつけています(←私自身、宿題嫌いだったので・笑)。週末の宿題は2つに分けて、私が土曜日の午前中、アントネッロが日曜日の午前中、どちらも朝食の後すぐにユキちゃんと宿題をやるようにしています。

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もうちょっと大きくなったら自分でやるようになるのでしょうね。今は、過保護かも知れないけれど、こうして私たちも横について宿題をやることで、学校の宿題をきちんとやる習慣をつけること、丁寧に時間をかけてやること、宿題の中にも楽しさを見つけることの手助けをしてあげるのが大事だと思っています。


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最初のうち、活字体のアルファベットはもうきちんと書けていたユキちゃんですが、筆記体を練習する時に、グニャグニャでどうしても上手にお手本どおりに書くことが出来なかったのです。何度練習しても上手く書けないので良く見たら、左利きのユキちゃんは、左側にあるお手本が鉛筆を持つ手で隠れてしまい、見えなかったんですよね。だから、一生懸命、お手本の形を記憶しながら、でも記憶に沿って書いていたんですね(笑)。

それに気付いて以来は、お手本を私たちが別の紙に書き写し、上に置いてあげることにしました。日本だったら縦書きだから、左利きでもお手本は見えるんでしょうね。アルファベットだと左から右に書くからお手本は必ず左側にあるんです。

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絵を描くときも、線を右から左に引いたり、下から上に引いたり・・・。右利きの私から見ると不思議な方向感覚ですが、本人は器用に描いています。

そうそう、宿題でたまに困るのが、「筆記体の大文字の書き順」。私、習ったかなあ??←これは「P」の筆記体の大文字です。少しずつ、私もユキちゃんと一緒に学ぶことが増えてきそうです。

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# by lacasamia3 | 2008-10-25 22:35 | イタリア子育て~小学校編 | Comments(22)
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昨晩、フィレンツェの街の中を仕事で歩き続け、くたくたになって帰宅したら、アントネッロがユキちゃんと具入りフォカッチャを作っているところでした。
薪ストーブには火が入れてあり、家の中は、ホカホカでした。ストーブの上に干してある洗濯物とコロッと置いてある焼き栗はいつもの光景です。


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お料理をするアントネッロを見ながら、冷えたビールを1杯♪
フォカッチャの生地を練る様子ってリラックス効果があるかも。ジーっと見ていると何だかじんわりと疲れが取れて、「家に帰ったぞ~」という気分になります(笑)。

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アントネッロが作るフォカッチャは野菜が沢山です。
ビエトラ、チコリ、ラーパ(かぶ菜の1種)、トマト、ポロねぎ、ケッパーを炒めたものを、生地に挟んで発酵させます。これを焼き上げて出来上がり♪

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アントネッロが作るフォカッチャは、ふかふかで優しい味がします。

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# by lacasamia3 | 2008-10-25 02:55 | 山の食卓 | Comments(14)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


by chiho