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午後はサンペッレグリーノ・イン・アルぺという標高1500メートルほどの場所にある小さな村に行きました。ここはトスカーナ州とエミリアロマーニャ州の境目で、この村のちょっと先はモデナになります(モデナの街まではまだ100キロほどありますが)。

ここはサン・ペッレグリーノと呼ばれるスコットランド人の聖人が巡礼に向かう途中、この山の中の村近郊で亡くなったことで有名です。



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果てしなく続く山。
とっても気持ちの良い場所でした。

私たちはGiro del Diavolo(悪魔のルート) と呼ばれるトレッキングコースを途中まで行って引き返してきました。誰もいなかった!

なぜ悪魔かというと、伝説では、この荒野が聖人ペッレグリーノが悪魔の誘惑を受けた場所だからなのだそうです。
写真撮るのを忘れましたが、この草原の一角に大きな石が大量に山積みになっている場所がありました。「何か建物が崩れたのかな?」と言っていたのですが、実はそうではなくて、ここを通る巡礼ルートの巡礼者たちが、ここに来た証に持ってきた石を投げ入れたものなのだそうです。ビックリするような大きな石もあるし、どうやって運んだんだろう・・・

今回のトレッキングで思ったことは、オーバーツーリズムと話題になっているけれど、実際には、手軽に行ける場所ほど人が多くて、車でしか行けない場所、ましては歩きでしか行けない場所なんて、殆ど人が居ないです。車で行ける場所だったら結構有名な観光スポットは混んでいるけれど、そこから車を置いて、歩いていけないような場所だと本当に誰もいない。でもそうして歩いていくからこそ見える風景もあって、最近、私とアントネッロがトレッキングにはまっているのは、そういう風景を見に行きたいからなのだなと思いました。

あとちょっとトレッキング話が続きます。


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# by lacasamia3 | 2025-09-21 22:56 | フィレンツェから日帰りで行く町 | Comments(0)
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さて、翌朝は泊まった宿のオーナーさんに教えてもらったトレッキングコースを歩いてみることにしました。
宿から森を抜けて山を下りて、中世の橋を渡り、お城があるカスティリオーネ・ディ・ガルファニャ―ナという村に行って帰ってくるという合計3時間弱のルートです。


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趣のある中世の橋。

あれ?ラーラが居ない!・・・と思ったら

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ドボンしてました(爆)
最近、水が好きなのか、水がある所は率先して入る。

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カワウソみたい・・・思ったより深くて慌てるラーラ。

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この後、城壁で囲まれたカスティリオーネ・イン・ガルファニャ―ナという素敵な村に行きました。


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とっても小さな村ですが、教会とパン屋さんと野菜などを売る食料品屋さんとバールがあります。



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木の扉と鉄の組み合わせが好き。

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幼稚園の壁にキツネを見つけた。
きっと子供たち、毎日幼稚園に行くのが楽しいだろうなあ。






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村の広場のバールでアイスコーヒーを飲んで、再び徒歩で帰る。
この日は、お昼をおうちで食べた後、また夕方、別の場所にトレッキングに行きました。

【この記事で行った場所】

Castiglione di Garfagnana


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# by lacasamia3 | 2025-09-20 22:03 | フィレンツェから日帰りで行く町 | Comments(0)

キノコ三昧

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さて、今回の旅のテーマの一つが「キノコ」。トスカーナで秋のキノコといえばポルチーニ茸です。今年は夏の雨が多かったので、数年に一度の豊作と言われています。
キノコ料理の店は色々あったけど、山の中の有名店に行くことにしました。さすが、平日でも混んでいて予約を入れてて良かった。

前菜も勿論キノコ。ブルスケッタ(トーストしたパン)の上にもキノコ。これが素晴らしく美味しかった!真ん中は、黒トリュフのチーズフォンデュ。このあたりはトリュフの名産地でもあります。お皿がテーブルに来た時、トリュフの香りがプーンと漂い食欲をそそります。奥の赤いのもキノコのトマトソース煮込み。とにかくキノコ尽くし。

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パスタも勿論キノコ。この辺りはエミリアロマーニャ州との境で、山越えするとモデナなんです。だからか、手打ちパスタがとっても美味しい。アントネッロが頼んだラビオリには中にキノコが入っていました。セコンドのお肉にもキノコがのっています。

・・・とこれだけキノコを食べつくして満足したのに、レストランを後にして、車で走っていたらいきなりアントネッロが車を停めてUターン。どうやら野菜を売っている巡回トラック(よく日本でも田舎で見かけた巡回式の野菜屋さん)を見かけて、野菜を売っていた若いお兄ちゃんにキノコがないか聞いていました(あれだけ食べてまだキノコが欲しい・笑)

そしたら、トラックの奥からとっておきのキノコが出てきた!


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じゃーん!
これ、二人でどうする・・・・





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で、あれだけ食べたのに更に夕食の準備をするアントネッロ。
キッチンに立つと活き活きしちゃうのは家でもお宿でも同じく。



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家の外側にある薪窯に火を入れて、キノコの半量は炭焼きにして食べました。

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残りは、翌日の夜にソテーにしてパスタにしました。これも美味しかった。


【この記事で行った場所】

Ristorante Col D'Arciana
Localita' D'Arciana 59, Castiglione di Garfagnana, Lucca


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# by lacasamia3 | 2025-09-19 21:40 | フィレンツェから日帰りで行く町 | Comments(0)

イタリアの古民家体験

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さて、プーリアから帰ってきた後、1週間は通常通り家にいて、そのあとさらにアントネッロは1週間の有休を取ったので、9月上旬に3日間、ガルファニャ―ナ地方というルッカの上の山の方に行ってきました。
今回の旅のお題は「キノコ」と「トレッキング」。で、泊まる所はどうせ寝るだけだからリーズナブルで犬同伴オッケーの場所で良いかと適当に選んだら、これがまたとって面白い宿だったんです。

森の中の自然派キャンプ場の敷地内にある古民家を一見丸々借りました。


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↑これ、メインの扉。一応鍵は付いてるけど、ガタガタすぎて、ちょっと押したら簡単に開いちゃう(笑)。十字架がついています。




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早速お料理する親方(笑)。2泊以上はやっぱり自炊が出来るキッチン付きが便利です。
こんな風に、外から入るといきなり玄関なしでキッチンやリビングなんです。窓が小さくて、扉を閉めると真っ暗になっちゃうから、普段は開けっ放し。




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何だかトスカーナの映画の舞台になりそうな、っていうかこれが本物なんですが、雰囲気のある空間です。




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お洒落にしようとしてお洒落なんではなくて、本当に50年代からそのままだった家の空気が素晴らしくて、写真を沢山撮っちゃいました。


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古いパン焼き用の道具かな?





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薪ストーブの上にはこんな白黒写真が飾ってあります。


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この周りは栗の森が多いので、殆どの家具は栗の木でできていて、しかも古い梁を再利用したりして作られたものばかり。
この棚も、壁を利用した作り付けのもの。ちょっと歪んでいたいたり、横からはみ出ている感じがまた良いです。






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これは昔のキッチン。炭を穴に入れて、上にお鍋を乗せて、お湯を沸かしたりお料理をしたりしていたのでしょうか。



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ラーラはこの空間がすっかり気に入って、いつもここで寝ていました。



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2階の寝室はこんな感じ。天井の梁がトスカーナの古民家らしいです。




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こんな不思議な箪笥も。
扉がないから逆に便利だ!




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水回りは新しくて清潔でした(←これだけは大事)。お湯もちゃんと出ましたよ。


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ラーラはこの家と前のお庭をとっても気に入ったようで、出たり入ったりしていました。

車がないと絶対いけない場所だし、さらに車を停めて徒歩で10分ほど歩く必要があります。
暖房は暖炉と薪ストーブだけなので、田舎暮らしに慣れてない方は真夏の滞在をお勧めします。虫が苦手の人とか、床のギシギシが気になる人とか、扉が閉まらないと不安という人は無理かな?まあ、キャンプ感覚で泊まれる人だったらきっと楽しめると思う宿です。

【この記事で行った場所】

Casa Paladini
Localita' Fallita 25, Castiglione di Garfagnana, Lucca

引き続き山歩き話、続きます。

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# by lacasamia3 | 2025-09-18 16:59 | フィレンツェから日帰りで行く町 | Comments(6)

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