10日間もブログをお留守にしてしまってすみません。パン尽くし、小麦尽くしの楽しい日々を過ごしていました。
いろんな経験をして、書きたいことが沢山あるのですが、ちょっとずつ消化しながら、忘れないうちにブログに書きますね。

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さて、今日はチーズの話。

毎週土曜日に下の村の市役所の前で朝市が開かれています。
前からあったのではなくて、一年ほど前に地元の生産者が集まって始めた小さな朝市。パン、野菜、チーズ、お菓子などが売られていて、少しずつお客さんがついて毎週買いに来る人も増えてきました。
私たちはGASを通じて同じく彼らからチーズや野菜を毎週火曜日に買っていますが、この朝市にもお喋りをしに立ち寄ったついでに買い物をしたりします。

先日はチーズ農家のMさんのチーズ作りの実演がありました。

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Mさんは40頭の羊を飼っています。一頭から毎日絞れるミルクは1,5-2リットル。手絞りで、40頭のミルクを絞っています。
ミルクはこうして鍋に入れて加熱し、適温になったら、caglio(カーリオ)という子牛や子羊の胃の中にある成分を粉末にしたものを加えます。これはイタリアの薬屋さんで普通に売られています。

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カーリオを加えてしばらくすると、牛乳の水分と脂肪分が分離し、固まってきます。

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これを少しずつ手で鍋の片側に寄せます。熱くないのかな?と思うけど、Mさんの手はグローブのように分厚い。
トスカーナで作られるチーズは殆どがペコリーノチーズ。羊のミルクでできたチーズです。羊を飼いながらチーズを作るチーズ農家の人は、意外とMさんのようにサルデーニャ島出身の人が多いのです。人よりも羊の数の方が多いと言われるサルデーニャ島には羊飼いの長い歴史とチーズ作りの技術が今もしっかりと残っていて、彼のようにトスカーナに移住しても羊飼いとしてチーズを作り続ける人が多いのです。

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これを型に入れて水気を切り、その後で塩をふります。これで熟成させたものがペコリーノチーズ。

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更に残ったミルクを再び加熱するとまだまだフワフワと残りの脂肪分が浮かんできます。

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これをすくって型に入れるとリコッタチーズになります。ricottaとは再び加熱したという意味。作りたてのまだ温かいリコッタは、ほんのり甘くて優しいミルクの香りが口の中に広がります。
お店では羊のミルクのリコッタと牛乳で作ったのリコッタの2種類があるけれど、私はいつも羊のリコッタを買います。牛のリコッタはクセがなさすぎてつまらない(笑)。そんなに臭くないです。

これから羊たちが新鮮な青い草を食べて、リコッタが美味しくなる時期。
後ちょっとでイースターですが、Mさんのリコッタを使ったカンネッローニも美味しそうだな・・・とメニューを考え中です。



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# by lacasamia3 | 2019-04-11 02:48 | GASな人々 | Comments(1)

パン職人


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先日から縁あってお友達になったパン職人のDさんが日本からいらしています。
日本でもかなりこだわりの素晴らしいパンを焼かれているDさんですが、トスカーナのパン職人のパン焼きに触れ、色々と感じていただけたら嬉しいなと思っています。


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Dさんがおっしゃった「パンは表現です」という言葉、心に強く残りました。
陶芸や絵画と同じように、パンも作品の一つ。それは見た目だけでなく、味、食感も合わせてのアートです。


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パン職人のライフスタイル、お客さんとの関わり、素材へのこだわり、自然への想い・・・そんなものが全て合わさっての結果が、表現としてのパンになるんだなあ・・・


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うわべのイメージだけの田舎パンではなく、もっと突き詰めた自然なパンを。
パンの世界がもっと深く感じるとっても贅沢な時間を過ごしています。

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# by lacasamia3 | 2019-04-01 19:13 | 水車小屋物語 | Comments(5)

救急車に乗りました

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付き添いでもなく、自分が搬送されたわけでもなくて、昨日初めて救急隊員として、救急車に乗りました。
いやー、ドキドキした!
去年、6ヶ月間通った救急医療講習とその後の試験をパスした後、すっかりそんなことを忘れていたのですが、先日、やっと卒業証書が届き、一緒に試験を受けたメンバーでお祝いのディナーがあったんです。その席で、今後ボランティアとして活動をしたいかどうかを聞かれたので、「週1ぐらいだったら・・・」と答えたら、早速お呼びがありました。

どうせ最初は見習いだから、救急車の掃除くらいかなって思っていたら、待機中、リーンとオフィスの電話がなって、ドライバーが車から「おいでおいで」してる(汗)。他の隊員も付くのかと思いきや、私とドライバーの二人のみ(滝汗)。
もちろん、最初ということで、それ程、急場のケースではなかったのですが、自宅から救急病院への搬送が必要になったお年寄りの女性を搬送。救急車ってかなり揺れるんですが、移動中に横坐りのまま、なんとか車酔いせずに、患者さんの情報を記載した搬送レポートを手書きで作成しなくてはいけないのが結構大変です。計測した血中酸素と心拍数を記入。ストレッチャーの出し入れの仕方も教わりました。

1ケースめが終わったら、次は、その救急病院で手術を受けた患者さんを別の病院に搬送。これもまた救急車の役目の一つです。素早く運ばなくてはいけなかったので、サイレンを鳴らしながら夕方の渋滞を抜けます。救急車がサイレンを鳴らしているのに道を譲らない車が居て呆れる。それにしてもドライバーのテクニックは素晴らしかったです。

今回、一緒に出動したドライバーのF君は14歳の頃に救急医療講習を受けて以来、ずっとボランティアとして救急隊に入り、20歳で運転免許を取って22歳で救急車のドライバーになったそうです。トスカーナ州では、救急隊員の多くはボランティアで構成されていますが、救急車のドライバーと数名の看護師のみは職員なので、彼はお給料をもらって仕事として働いています。

一方、待ち時間に話をした私と同じボランティアの女性は、私と一緒に午後2時に入り、翌朝8時まで通しのシフトだとか。普段は清掃の仕事をしていて、この日は朝から1時までお仕事で、その後ボランティアに入って翌朝まで。翌日が休日だからって言っていたけど、凄い・・・。
24時間体制を午前、午後、夜間の3交代のシフト(各シフトにボランティア3名は必要)で365日カバー出来るってかなりの協力体制が整っているからのこと。しかも全く無償なんです。若者には市民サービスとして多少のアルバイト代が国から支給されるので、医療を学ぶ学生が学費の足しにとシフトに入ることもありますが、大部分は、40代前後の無償ボランティアです。

イタリアでも、トスカーナ州は救急隊のボランティアの割合が一番多いのだそうです。
他の州では救急隊員の殆どが保健局の職員という所もあります。どちらも良し悪しはありますが、直接的に職員の数が保健局の予算に合わせて減少してしまうことを考えると、救急医療の基礎知識と経験を持つボランティアの育成というのは、また一つの救急医療の在り方なのかもしれません。これについては、実際に中に入って経験してみて、答えを探してみようと思います。とにかく講習とは違い実践は新しい事ばかりでワクワクします。

昔、知り合ったイタリア人の友人のお母様(当時70代後半)がとってもお元気だったのに、毎日老人ホームに通っていると言うから、「元気だから行く必要ないじゃない」と私が答えたら、老人ホームでボランティアをしているんだって説明してくれました。自分より若い人の世話をしてるって(笑)。もちろん、自分が元気じゃないとできない事ですが、私もそんなおばあちゃんになれたら良いな。


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# by lacasamia3 | 2019-03-29 07:48 | 私の独り言 | Comments(6)

ローマを楽しく歩こう

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私のサイトでは、普段、主にフィレンツェの滞在型アパートメントを紹介しているのですが、去年からローマのアパート管理会社との縁が繋がり、ローマの滞在型アパートのページも少しずつ増やしています。本当はかなり沢山あるのですが、日本人のお客様に喜んでいただけるような物件をかなりふるいにかけて選んでいるところです。

先日からジーッとローマのアパートのリストと睨めっこをしながら、物件と選んでいると、ローマに行きたい病がムラムラ。
フィレンツェからローマは列車でたったの1時間半ですが、やっぱり街の雰囲気、気候が違う。フィレンツェはまだ肌寒い時期でも、ローマに着いたらジャケットを脱ぎたくなるほどの陽気です。平日の昼間に、カフェのテラス席でのんびりとおしゃべりをしている人々、路地を抜けるといきなり目の前に登場するローマ遺跡。

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アパートを見て回った時にびっくりしたのが、ローマ時代の浴槽や柱の跡が普通の住居の中庭にゴロゴロと置いてあること(笑)。管理会社のスタッフが「こんなのがありすぎて置くところがないからね」って言ってました。

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ローマ人とフィレンツェ人の気性の違いもなかなか見ていて面白いです。
もちろん、いろんな人がいるけれど、全般的にローマ人の方がより明るくて、開けっぴろげかも。べらんめいなチャキチャキのローマ弁がそう感じさせるのかも知れません。

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今まで、ローマって「人が多い」とか、「大観光地で面白くない」というイメージがあったのですが、前回はそれを覆すような、素敵な風景を沢山楽しんできました。もちろん、コロッセオやヴァチカンなど観光スポットの周りは人が多すぎて疲れるけれど、ナヴォーナ広場の裏手の小さな路地や、コロッセオとクイリナーレの間のモンティ地区などテクテク歩くと面白い発見があります。

きっと、地下鉄でピンポイントで観光スポットだけを周ってしまうのと、少しだけでも散歩をしてみるのとでは、街の印象が随分と変わるのでしょうね。

そうそう、現在、ローマの地下鉄A線(テルミニ駅からヴァチカン方面に伸びている線)は、エスカレーターの故障により、すでに閉鎖しているレプッブリカ駅に加えて、バルベリーニ駅、スパーニャ駅が閉鎖となりました。従って、スペイン広場に行くには、フラミーニオ駅で降りて10分程歩く必要があります。
これらの駅に限らず、エスカレーターの故障が続出していて、使えないところが多いので、荷物を持って地下鉄で宿泊施設までの移動はあまりお勧めではありません。タクシーで行くのが良いと思います。

一筋縄では行かないローマ。でもやっぱり訪れて楽しい街です。
私もまたローマに行きたいな。今度は仕事なしで♩


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# by lacasamia3 | 2019-03-27 17:24 | ローマ プチ情報 | Comments(2)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


by chiho