昨日、ご近所さん、テッサ家で、ニワトリの卵がかえりそうだという大ニュースを聞き、早速、ユキちゃんと一緒に見に行ってきました。
テッサが飼っているニワトリは、全て孵化器生まれのニワトリ。親鶏に抱かれて孵ったヒナでなかったニワトリは、卵を抱くことを知りません。雄鶏が1羽いるので、卵は有精卵なのですが、今まではヒヨコが孵ることはありませんでした。もう少しニワトリを増やしたかったテッサは、そこで、ご近所さんの羊飼いマリオに相談し、彼が飼っている「ベテランさん」を借りることなったんです。
不思議と、満月からさかのぼった20日前にベテランさん(写真上)は、自分が生んだ1個の卵を抱き始めました。すかさずテッサが他の若手が生んだ卵を横に置くと、ベテランさんはササッと羽で卵を寄せ、自分の体の下に転がして温め始めたそうです。こうして12個(!)の卵を抱き始めました。20日間殆ど動かず、首を伸ばして餌と水をたまにつつく程度。写真は卵を抱いているベテランさん。小さめに見えますが、実際は他のニワトリよりひとまわり大きいのです。抱き方がプロ!広げた羽で隙間風が入るのを防ぎ、体全体で温めています。
トスカーナではこうして、卵を抱くベテラン雌鶏のことを"chioccia"(キオッチャ)と呼びます。キオッチャから生まれたメスの雛はキオッチャになるわけです。
そして、驚くことに、孵化器生まれの若手チームも卵を抱き始めました。ベテランさんに刺激されたのかな?ただ、こちらはただ座っているだけ。餌を食べに席を外したり(笑)、なかなか落ち着きません。
そして満月だった昨晩、11羽のヒヨコが孵りました!!孵らなかった卵は1個のみ。すごい確立!さすがベテランです。
ヒヨコたちはイメージしていたよりもかなり大きい!私達が覗きに行くと、ニワトリが「コ~コ~コ~」と警戒音を発して、ヒヨコたちを呼び戻し、自分の羽の下に隠してしまいます。ちょっとお疲れで、とさかがダランと下がってしまったベテランさん。
お疲れ様でした!
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