先週の日曜日のこと。
お天気だった土曜日と打って変わり、しとしと雨が降るうっとおしい1日でした。こんな日の午後、アントネッロはきまって、ワイングラスを片手にとても時間がかかるお料理を作ります。そこで取り出したのがこの
"pignata"(ピニャータ)。一見、ワインや水の入れ物のようですが、南イタリア、プーリア州で使われる調理用具です。確か去年もブログに書いたような気がしますが、あの時は、薪オーブンの上で使ったと思います。今回は、暖炉の片隅に置いて使いました。
今ではプーリアでも使っている人は少ないと思いますが、アントネッロのおばあちゃんの家では、今でも暖炉の片隅にこのピニャータが置かれていて、中で美味しそうなお豆やお肉がぐつぐつと煮えています。
ピニャータを使う時に大切なのは、
材料とピニャータの温度が同じであること。そして、少しずつ温めていくことです。冷蔵庫から出したばかりの冷たい材料をピニャータに入れて調理を始めたり、まだ冷たいピニャータをいきなり、暖炉の燃える火の近くに置いたりすると、ピニャータが割れてしまいます。
調理方法はいたって簡単。室温に戻したホールトマト、生の子玉ねぎ、さっと炒めたお肉、お塩をピニャータの中に入れ、暖炉の片隅に置いて火を起こし始めます。不思議ですが、だんだんと中の材料がグツグツし始めます。焦げ付かないようにたまに木のスプーンで混ぜながら、5時間ほど煮込んで出来上がり♪
時間はかかるものの、家も温まって、ガスも節約できます。
こうして出来た煮込みは、マッケロー二(マカロニです)の上にかけて頂きました。写真は大皿に盛ったパスタ。時間をかけて煮込んだソースは、味がしみて、お肉もとても柔らかくなり、美味しかったです。今回、アントネッロは、厚めに切った牛肉に、ニンニク、パンチェッタ、パルメザンチーズを入れてくるっと巻き、タコひごで結んだインボルティーにというものも一緒に煮込みました。写真で手前に見えているのがインボルティー二です。
ピニャータでは、お豆料理も美味しく出来るんですよ。
人気blogランキングへ
気に入っていただけたら↑をポチッとクリックしてください♪