
昨日アントネッロがキッチン前の庭の葡萄棚の剪定をしてくれたので、スッキリしました。空が広い。
すっかり冬景色ですが、これはこれで好きかも。気がつけば、あと3週間ちょっとでクリスマス、今年もあと1ヶ月ちょっとですね。焦る!
いつもだったらイベントや劇場の仕事で年末年始は家にいたことがないお隣のパオロとラウラも、今年は家に居るようです。知り合ってもう25年程になるけど、初めて、二人と大晦日を一緒に過ごせる貴重な年になるかも。
今朝の粉挽きは私とCさんの二人で。
待ってるラーラ(笑)
そうそう、こんなことがありました。先日、水車小屋のパン焼きが終わって、やれやれと片付けをしていたら、物々しい感じで警察の車がやってきて、水車小屋の奥に住んでるルイージおじいちゃんを探していると。何事かと思って心配してみていたけれど、おじいちゃんは散歩に出ていて見当たらない。待ったけど帰ってこないし、しょうがないから帰ってきたら警察に電話するようにと言われました。
今日、「何だったの?」って聞いたら、どうやらおじいちゃん本人ではなくて、彼が家を貸しているご家族に用があったらしい。
彼が持っている村の中にあるアパートに住んでいるご家族のマダムが、モロッコの実家に帰るので帰る前にPCR検査をしたのだそうです(飛行機に乗るのに必要だったのかな?)。そしたら陽性が判明して、自宅待機になったんです。イタリアでは、sorveglianza attivaといって、コロナの陽性が判明して自宅で静養する場合、定期的に保健所が固定電話に連絡をして毎日の様子を確認したり、外出していないかをチェックするんです。どうやら、このマダムの場合は、外国人だったために、イタリア語の電話に怖くて出られなくて鳴っても無視してて、ベルを鳴らされても扉を開けないので、連絡が取れないと言うことで、保健所から警察に連絡が入ったらしい。それで大騒ぎになり、大家であるルイージおじいちゃんの所にも来たという事だったようです。その後、連絡が取れて、解決しました。
そう言えば、ユキの同級生でお父さん共々、陽性になってしまった男の子は、警察の車が毎日来てベルを鳴らしたら、家に居るよーと二人でベランダから手を振っていたって言っていました。確か3月頃で、完全にオンライン授業だったから、普通に授業受けてたし、PCR検査の仕組みについて皆に話していたそうです。
3月に比べると数的に随分増えているから、こうしたフォローはもう出来ていないのかと思ったら、結構ちゃんとやっていて意外でした。マダムが早く治って、モロッコに旅立てる事を祈っています。
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by lacasamia3
| 2020-11-30 02:35
| トスカーナ山暮らし
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昨日はラーラはしきりにワンワン吠えるから、郵便かな?と思って外に出たら、こんなお客様がやってきました。
谷を超えた反対側の家のワンコ、レオーネ君。
「えへへ、こんにちは」
逃走癖があって、ぷらっと逃げ出しちゃう。
自分で帰る訳ではなくて、行きたい場所についたら、家族に電話してもらって(名札にバッチリ電話番号が2つも書いてある)、迎えの車が来るのを待つ(笑)
深い森の中をどーやって歩いて来たのか?
今日はあの家に行ってみよう!って思いついたんでしょうね。
発酵名人のお友達のsawakinaちゃんから、可愛い絵手紙と一緒に、手作り納豆と手作りキムチ、それにお漬け物を頂きました。
すーっごく美味しかった!キムチは家族でチゲ鍋にしました。普段は納豆が全く食べられないアントネッロもちょっと味見して、「うん、これなら食べられるかも」って。いやいや、食べなくて良いから。
納豆は私が大切に食べています。
移動規制でなかなか会えない中、温かい心遣いが嬉しかったです。
ありがとう。
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by lacasamia3
| 2020-11-28 03:14
| トスカーナ山暮らし
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水車ってしばらく止まってしまうと、ため池に泥が溜まったり、木製のタービンが割れて来たりと、色々不具合が出てくるので、定期的に回していた方が良いのです。
水車小屋は私が住んでいる市の隣の市にあるので、トスカーナがレッドゾーンになってしまって、市の境界を越えてはいけないという移動規制がしかれ、水車小屋に行けなくなってしまったです。
基本的に「有効な目的がない場合は」という移動規制なので、仲間と一緒に、知事にメールで問い合わせをしてみました。
そしたらすぐにお返事が返ってきた(驚)!
農業、または自家菜園などの継続、維持のためのメンテナンスで別の市に行く必要がある場合には移動を許可するという、規制の注意書きの一文の引用を挙げ、私たちの活動もこのカテゴリーにあてはまるというコメントをもらいました。やったー!
勿論、最大人数は4人まで、全員、マスク着用で、ソーシャルディスタンシングを守る義務はありますが。
というわけで、私、Lさん、Cさんの3人で仲良く粉挽き。
Gさんから差し入れのコーヒーと水車小屋の粉で作ったリンゴのクロスタータ。日曜日の午前中に、水車小屋で飲むコーヒーってなんでこんなに美味しいんでしょう。
2週間ぶりに聞くカタンカタンというこの音。
良いねー。
ルイージお爺ちゃんからセイヨウカリンの実をもらいました。イタリア語ではNespolo(ネスポロ)と呼びます。霜にあてて皮がしワシワになってきたら実が柔らかくなって食べごろになるそうです。
1つ柔らかいのを食べてみました。美味しい―。味はスモモのような少し酸味もあって甘い、食感はちょっと粉っぽくもありリンゴと梨ににてるかも。
初めて食べる果物です。
帰る前に、「ちょっと待ってー」と言われ、アントネッロに直してほしいと、これを託されました。
この辺りの地方では、トルテッリ・ディ・パターテというマッシュポテトを詰めた大きいラビオリが伝統料理なのですが、どうやらこれはSchiaccia Patate(スキアッチャ・パターテ)というジャガイモ用のマッシャーだったようです。
割れた部分が綺麗になると良いな。
たった半日だったけど、楽しい事が沢山詰まった日曜日の朝でした。
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by lacasamia3
| 2020-11-25 00:41
| 水車小屋物語
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今日は母の誕生日。
毎年、少しずつ歳を重ねていて様々な変化はあるけれど、足腰は丈夫で、とっても元気です。
去年、車を手放して、運転をやめてから、移動は電車とバス。今まで使ったことがなかった高齢者用のシルバーパスを使うようになって、最近は地元のバスライフを楽しんでいるらしい。
(宇都宮から遊びに来たお友達が持ってきてくれた「正嗣」の餃子。美味しいんですよね。羨ましすぎ・号泣)。
確かに、電車って通勤、通学で利用をする人が多くて、車内も素っ気ない感じだけど、地元のエリアだけを循環しているバスは本数が少ない分、そんなバスをのんびり待つ地元のお年寄りが多いそうなんです。だからバスを待っている間に知らない人同士でもおしゃべりをしたり、先に降りるときは、「お先に」とか「それではまた」と挨拶をしたり、運転手に「有難うございました」って言ったりして、のんびりした感じが、母曰く「イタリアみたい」だって(笑)。
先日も、花束をかかえてバス停にいたら、後ろの人に「その花は何ですか?」と聞かれて、「吾亦紅です」って答えたら、「子供の頃に田舎で良く見た」って懐かしそうに言われたそうです。
歳を重ねて出来なくなったこともあれば、新しい楽しみの発見も沢山あるみたい。
母のハヤシライス、とっても美味しいんですよ。
(肉には赤ワインでしょ!フォカッチャは自分でまとめて焼いて冷凍保存をしています)
お誕生日おめでとう。
これからも、その好奇心を失わず、元気で居て下さい。
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| 2020-11-24 00:17
| 母の食卓
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昨日からグンと気温が下がって来ました。
昼間から薪ストーブに火を入れて、家の中はホカホカに暖まっています。
お湯を沸かしながら、家の中を温めて、ヘーゼルナッツを炒りながら、パンも解凍しちゃう。自家製ソーセージもぶら下げて乾かしています。洗濯物も干せます。オーブンもついているんですよ。
いかつい顔で豚肉を縛るアントネッロ(笑)
低めの温度で3時間じっくりと焼きます。
肉汁は別の子鍋で煮詰めて...
出来上がり!
肉に直接刺すタイプの温度計が必要ですが、コツは80度を超えない様にする事だそうです。
付け合せのほうれん草のガトーも、
ジャガイモも、同じ薪オーブンで焼きました。
今年も、この万能の薪ストーブ、クチーナ・エコノーミカが活躍するシーズンが始まりました。
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by lacasamia3
| 2020-11-23 06:17
| 山の食卓
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昨日はセンターで、救命講習レベル2の試験がありました。
私は2年前に試験を受けた時、レベル1と2の両方の試験を一度に受けたのですが、今現在、市民サービスで来ている若者チームは大部分がレベル1の取得者ばかりだったんです。2台稼働している救急車のうち、より救急性が高い方に乗るにはレベル2を取得している必要があるので、今までシフト組みが結構大変でした。
昨日の試験で皆、見事に全員合格! オバチャン嬉しいよ。
彼らの中で、お姉ちゃんと弟で来ている2人が居ます。弟のL君はユキ幼稚園から中学まで同級生だったし、家も近かったから、毎朝スクールバスで二人に会っていました。二人とも勉強が苦手でお母さんが結構苦労してた。
彼らが引っ越したこともあり、別々の高校に行ってからは、全く会っていなかったけれど、今年の夏前からセンターに来るようになったんです。
大人しかったお姉ちゃんは見違えるほど明るくなって、ドライバーのおっさん達を上手にあしらってる。両親が経営する小さなトラットリアで働きながら、9月に看護学校に入学しました。
弟のL君は相変わらず勉強は苦手だけど、バイクが大好き。車のこととか聞くと凄く詳しく教えてくれるし、何か物が壊れたら、器用にササッと直してくれる。救急車にもすぐに慣れて、高校に通いながら、終末は必ずシフトを入れています。彼を見ながら、数年後に救急車を運転している姿を想像してしまいます。
子供の能力って勉強だけでは測れないものだなあって思う。
センターには18歳から26歳までの年齢層の若者が8人いて、トスカーナ州からお給料が支給され、週24時間以上のシフトをこなしています。話していて年齢差を感じないのは、同じチームの一員として動いているからかも。
明日は怒涛の24時間シフト。先に寝られちゃって、まだアントネッロに言ってないんだなー(ドキドキ)。一応、チラッと「明日センターだから」とは言ったものの、夜も泊まりと言いそびれた(汗)。明日家を出る時に言おう。
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by lacasamia3
| 2020-11-21 07:08
| イタリア救急車ライフ
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by lacasamia3
| 2020-11-19 07:25
| トスカーナ山暮らし
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by lacasamia3
| 2020-11-18 06:03
| トスカーナ山暮らし
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昨日のアントネッロ(笑)
欠けて穴が空いていた石窯の床を耐熱コンクリートで平らにしてくれました。
ラーラに注目!
さらに、庭にある2本のオリーブの木の収穫をしました。
ここでもラーラに注目(笑)
これは作業の途中。
結局、この箱いっぱい+バケツ一杯分採れました。オイルにするほどはないけれど、塩漬けには多すぎる量。
どーする?
夜は畑の黒キャベツとサルシッチャに、先日水車小屋で挽いたルイージおじいちゃんのポレンタを添えて食べました。
とっても美味しいです。
トスカーナは今日からレッドゾーンになり、同じ市の中でも移動が厳しくなりました。
基本的に、通勤や通学、生活必需品の買い物以外は外出が出来ません。外出をする場合は、自己申告書を持って、自分は何処から何処に移動中なのかを検問の警察官に見せる必要があります。最近は救急センターと家の往復の生活の私にとっては余り変わらないけれど、水車小屋に行けないのは寂しいな。水車のメンテナンスも気になる。
イタリアは、既に3月のロックダウンを経験しているので、正直、「あーあ、またか・・・」という感じ。
土曜日にストック用の買い物をした人もいるみたいだけど、スーパーは基本的に閉まらないのを知っている人が多いので、大きな混乱はなかったようです。
コロナの前はたまに家族で週末の映画館に行っていたのですが、今は行けないので、昨晩は我が家でホームシアター。
ユキが友人一同から誕生日プレゼントにもらったプロジェクターをパソコンに繋いで、「セッション」(原題Whiplash)を観ました。主人公役のマイルズ・テラーも教師役の名優JKシモンズもどちらも気迫溢れる素晴らしい演技でした。
ニューヨークの街の風景の場面は余りないのに、シェイファー音楽学校(ジュリアード音楽院がモデルと言われています)のリアルなディテール描写からこの街の空気が感じられる不思議な映画。ジャズの世界は余り詳しくない私でも、観ている間中、リズムに乗って体をユラユラさせていました(笑)
週末の定番になりそうな家族での映画鑑賞。来週は何を観ようかな?
今日も読んでくださってありがとうございます。
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by lacasamia3
| 2020-11-15 22:22
| トスカーナ山暮らし
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イエローゾーンだったトスカーナですが、コロナの新規感染者数増加のスピードが止まらず、既に水曜日からオレンジゾーンになりました(分かりにくいな・汗)。
何が変わったかというと、今までは18時まで営業してよかったバールやレストランが一斉にテイクアウトのみになり、それぞれの市からの移動は、通学、健康の理由、通勤、生活必需品の購入、という必要不可欠な理由がない場合、禁止されます。逆に言うと、これらの理由があって市をまたがなくてはいけない場合は、autodichiarazione (自己申請書)を警察に提示する必要があるのです。
ラジオでやっていたけれど、トスカーナ(オレンジゾーン)とエミリアロマーニャ(イエローゾーン)の州境にある1軒のバールは、店内で半分に分かれるので(笑)、お客さんはエミリアロマーニャ側の入り口から入ってコーヒーを頼むらしい。
私にとってもアントネッロにとっても今までの生活と余り変わらないけど、フィレンツェに行けなくなったユキは友達に会えなくなり、完全ロックダウン。かなり落ち込んでいます。水車小屋はメンテナンスという理由で粉ひきには行けるけど、一人で行かなくてはいけないので、パン焼きが出来る期間もわずかなのかも知れません。
再び閉じ始めてしまったイタリア。
救急センターでは、ほぼ毎日のようにコロナ出動があり、そのほとんどは軽症または別の病気やけがで病院に運ばれて検査で陽性が発覚したケースの病院間搬送です。
昨日、隣のラウラから、共通の友達A君が発熱で検査待ちだと聞きました。A君の高齢の両親がコロナにかかり、お母さんは軽症ですが症状があるので病院に入院、95歳のお父さんも発熱と咳があるけれど重い認知症もあり、A君が両親宅で1週間前から看病をしているそうです。昨日からA君にも熱が出てきたらしい。何かあれば118に電話をするようにと伝えましたが、彼のように、高齢の親の問題を抱えている人は少なくないのだと思います。
本当に一筋縄ではいかないコロナ問題。
このままでは、イタリア全体がレッドゾーンになるという可能性もあり得るかも。
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by lacasamia3
| 2020-11-13 16:16
| トスカーナ山暮らし
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