ミラノとヴェネツィアの間の10の街が封鎖された後、郊外のスーパーで棚が空っぽになってしまったり、マスクや消毒液がなくなったり。フィレンツェでも2日間ほど、郊外の大型スーパーでパスタなどが売り切れたそうですが(やっぱりイタリア人はこういう時はパスタ・苦笑)、昨日立ち寄った街の中のスーパーは通常通り商品が溢れていました。
誰が最初に感染したのかって血眼になって探してて、そんなところは日本と似ているなあと思ったり。最初は、中国人の入国にピリピリしていて、今は北イタリアからのイタリア人ツーリストにピリピリしていて。皆が不安がって怒ってる。ミラノに住んでいる人は日本人であっても色々言われるみたいだけれど、私はフィレンツェにいる限りは、電車でもバスでも隣に人が座って来るし特に違和感は感じないです。でもそんなことも、感染がイタリア人同士である今はどうでも良くなって来るのかも。
今日、なんとなくfacebookで流れてきたMisiaの動画を見ながら、あることに気がつきました。
それは中国湖南省の歌番組で日本人の歌手であるミーシャが歌っているものでした。中国語はわからないけれど、どうやらとても人気のある番組で、湖南省のテレビでもネット配信されているようです。審査員や観客が彼女の歌を聴きながら感じ入っている姿が映されていました。
そして思ったんです。中国の人だって今、とても苦しんでいるはず。家族を亡くしたり、家に帰れなかったり、学校や仕事に行けなかったり、友達に会えなかったり。最近は自分が住んでいる国のことばかりになって、武漢からの情報が入ってこないけど、武漢の人たちは今どうしているんだろう?この歌を聴くことで少し辛い気持ちが癒されたりしているのかな?
人々が、不安から逃れたいと思うばかりに、他人を思いやる気持ちを無くしたり、犯人を探そうとしたり、自分だけ助かろうと思ったり。それは当たり前の人間の本能なのかもしれない。でも、少し視野を広げて、想像力を一生懸命に使って、自分よりも苦しんでいる人、困っている人のことを思ってみたら、少しは他人に優しくできるかも。全部自分のものにしようという欲が少しなくなって、あるものをお互いに分合ってこの困難を乗り越えようとするかも。
日本人も中国人も、イタリア人も、世界中の皆、がんばれ!
先日、バスを待っていたら、おらが村の救急車が通りがかり、急いでいるのに、車から皆んなで私に大きく手を振ってくれました。
来週末から救急車にも再び戻ります。
最後に一つだけ笑い話。
スーパーの売り場から乾燥パスタがなくなっちゃった時、ペンネ・リッシェと呼ばれる筋が入っていないペンネだけが棚に残っていたんですって。イタリア人、どうやらペンネ・リッシェが嫌いらしい(爆)
一昨日の雪が嘘のよう。
今日は真っ青な快晴のフィレンツェです。
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by lacasamia3
| 2020-02-28 22:28
| 私の独り言
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Comments(16)

昨日は午後5時頃に激しい雹が降り、その後、30分くらい雪が降りました。かなりの吹雪だったのであっという間に10センチの積雪になってしまいました。
写真は雹が降っていた時のもの。そのまま雪が降ったのであれば、地面が暖かいからすぐに溶けてしまったのでしょうが、ベースに雹の層が出来たので、がっつり積もってしまいました。
夜の医療通訳の依頼が入り、ソロソロと車で下山。山越えをして抜け道で行くつもりでしたが、用心して高速を使いました。
帰りは夜の10時頃になってしまい、暗闇の中でチェーンをつけるのが面倒だったので、山道の途中で車を置いて、徒歩で上がろうと思っていましたが、アントネッロが「近くまで来たら迎えに行くから電話して!」と。大丈夫だよって言ったんですが、家から徒歩で迎えに来ると言い張るので、一緒に森を歩くことにしました。
真っ暗な森の中を二人で手を繋いで歩くなんて、久しぶり〜。残念ながら月はなかったけれど、雪を踏みしめながら歩く暗闇の森は、昼間のそれとは別世界で、ちょっとワクワクしました。
たった20分ほどの道のりだけど、何だか楽しかったな。
そうそう、私が外出している間に、温水器の水道管が破裂するという事件が発生(涙)。急に気温が下がったからみたい。土曜日にアントネッロが直してくれるまで、シャワーはお預けです(涙)。ユキは今、お湯をストーブで沢山沸かしていて、ラーラのお風呂用の桶で行水をするらしい。逞しいのう。
今日は夕方から土砂降りです。
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by lacasamia3
| 2020-02-27 20:34
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先週の日曜日、マルケ州に住む日本人のお友達、ゆきこさんと、以前、私たちがマルケに行った時に泊まった水車小屋のあるb&bのオーナーアンナさん、フランコさん、そしてお友達たちが、我がアソシエーションの「パン焼きの会」に参加してくれました。
マルケから来てくれた皆さんは、伝統料理のアソシエーションのグループです。私とゆきこさんという2人の日本人が架け橋になって、トスカーナ州とマルケ州の2つのアソシエーションで交流ができてとても嬉しいです。
今回は15人といつもよりも人数が多くて、最初は心配していたのですが、我がアソシエーションの会員さんも手伝ってくれて、大成功でした。イタリア人の「ルールはないけど何となく協力し合う」という絶妙なチームワークはさすがです。一見するとそれぞれ好き勝手なことをやっているように見えるのにね(笑)
今回のブログの写真はゆきこさんに頂きました。スマホで撮っているのに写真が素晴らしい〜。陶芸作家である彼女は、野草にもとっても詳しいんですよ。
左のマダムは82歳!肌がツヤツヤでとってもお元気でした。朝10時から夕方4時くらいまでかかったのに、最後までお元気でした。真ん中はb&bのアンナさんです。
今回は、1キロパンを15個、スキアッチャータを8枚
粉挽きも見てもらえてよかった。
小さなお客様が小麦を入れたり、下から粉を取り出したり(笑)。まめまめしく働いてた。
窯も良い感じ。
普段は1キロパンと2キロパンを合わせて合計40個焼くので、小枝の束が4束必要ですが、今回は15個なので少し調整して、3束+私が森で拾って集めておいた丸太を7本ほど使いました。
覚書として今回の分量は
パン15個、スキアッチャータ8枚 生地の合計20kg
マードレ(天然酵母)3,6kg
粉 8,5kg
ぬるま湯 7,5 L
塩 75g
スキアッチャータの窯入れ温度 320度
パンの窯入れ温度 265度
パンの焼き上げまでにかかった時間55分
とっても美味しそうに焼けたでしょ?
パーフェクトな出来でした。
皆、喜んでくれて良かった。
楽しかったなー。
月に一度のパン焼きの会、毎回新しい出会いがあり、とても楽しい時間です。これを機会にパンにハマる人、家に石窯はあるけど使ったことがなかった人、パンマニアで普段からパンを焼いている人・・・いろんな人がパンを通じて繋がっていくのを見るのがとても嬉しいです。
また次回が楽しみ♩
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