粉挽きって難しい〜!奥が深いです。20キロの小麦からどの位の粉を作れるかは、粉挽き職人の腕によるものなんです。石臼で擦って、ふるいにかけて・・・。簡単そうに見えるけど、実はなかなか難しい。
楽しみながら試行錯誤しています。
ああ良い香り♩とおもったら、エニシダが見事に咲いていました。香りとしてはフリージアに似ているかも。
5月、6月は次々とお花が咲くので楽しい季節ですね。
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by lacasamia3
| 2018-05-28 06:40
| トスカーナ山暮らし
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フィレンツェは明日まで雨。その後は暫く晴天が続くようです。インゲン豆を蒔かなくては!
さて、土曜日に挽いた粉をすぐに使いたかったアントネッロは、日曜日のランチに使いました。何を作ったかと言うと・・・
挽きたての粉で焼いたパンも美味しいけれど、パスタだって美味しい。粉の香りが強いです。
グレーっぽいのは、粗い目のふるいで一度しか粉をふるっていないから。
イタリアでは小麦粉(軟質小麦の場合)は強力粉、薄力粉という区分けではなく、0(ゼロ=日本の強力粉に相応)、00(ゼロゼロ=日本の薄力粉に相応)という区分になります。実際には2〜00まであって、それぞれ、ふるいの網目の細かさを示すのだそうです。00はとても細かくて大量生産の製粉工場でないと作れない細かさ(小麦の栄養価は殆どありません)。通常、小さな製粉所では2〜0の間です。この粉はきっと2だと思う。最低限、人間が消化しにくいふすまの部分だけを取り除いて、残りは細かく挽いているので栄養価がかなりあるはず。いつか、この粉の栄養価を検査してもらいたいな。
味は・・・お、美味しいっ!(自画自賛ですみません)
水車小屋云々は抜きにしても滋味深く、香り高い粉です。小麦の種類はヴェルナ(Verna) というトスカーナで昔から栽培されて来た古代小麦。
アントネッロはすっかり粉挽きにはまってしまい、今週末も水車小屋に行くそうです。
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by lacasamia3
| 2018-05-23 02:37
| 水車小屋物語
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水車で初めて粉挽きをした土曜日は、多くの人が水車小屋を訪れました。
パン焼きのお部屋もちょっとおめかし♩
女性陣が用意した美味しいお菓子やおつまみ。クロスタータの上には"MULINO" (ムリーノ=粉挽き所)と書いてあります。左奥は生のそら豆。ワサッと置いてあって、それぞれチーズを切りながら、そら豆を剥いてポリポリ一緒に食べるのがトスカーナ風。
テーブルの準備をしている間に、男衆は石臼の準備。
オーナーさんに指示を仰ぎながら、最後の微調整を行ないます。前に布かけてある部分から挽いた粉が下に落ちます。布は小麦粉が舞い上がるのを防ぐ役割を持っています。
そして、やっと昨日の記事でご紹介した通りに、グルグルと石臼が回りました。
ここで少し、今回計測した現在の水車&石臼ユニットのスペックを・・・
・石臼は一分間で80回転します。上下2枚になっていて、回転するのは上の石だけ。下の石は固定されています。
・池一杯分の水量で水車を動かすのに十分な水圧が持続する時間は1時間
・1時間の粉挽きで20キロの小麦を粉にします。
石臼のスピードと粉を挽くのにかける時間はこのままで良し。余り一気に速いスピードで粉を挽いてしまうと、粉が熱をもってしまい、小麦の栄養価がなくなってしまうのです。
今後の課題は、いかに必要な水圧を長く持続させるか。昔の粉挽き所は一日中持続していた訳でそのレベルとはいかなくても、3〜4時間は持続しないと十分な量の小麦を挽くことができません。
今後の課題は、いかに必要な水圧を長く持続させるか。昔の粉挽き所は一日中持続していた訳でそのレベルとはいかなくても、3〜4時間は持続しないと十分な量の小麦を挽くことができません。
その為には、
・水が水車に噴き出す最後の注ぎ口の大きさを再考する(但し、去年アントネッロが作ったものは、オリジナルと全く同じ寸法です)
・川から池へもっと素早く水を取り込めるようにする。こうすると、水車を回している間も、川からの水が、減った分を補ってくれて、持続時間が長くなります
川のお掃除をして、邪魔をしている石や不法投棄されたタイヤなどを取り除く必要がありそうです。
・・・とまだまだやることは沢山。
それでもこうして小麦がジャンジャン粉として出て来る瞬間を見ると、あ〜ここまで皆で仲良く続けて来れて良かったなって思います。
ふるいのシステムを考えるのも今後の課題。
この日は手でふるいにかけて、余分な皮の部分を取り除きました。右側の茶色いのが皮です。
これらが(他にもありますが)今までの水車小屋プロジェクトに関する出来事です。一昨年の8月に水車小屋のオーナーさんと出会ってから、こんなに石窯パンと粉挽きにはまるとは・・・(笑)。
まだまだ課題は山積みですが、土曜日のお披露目は1つの大きな一歩となりました。
楽しいことを大勢でやると、より楽しくなります♩
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by lacasamia3
| 2018-05-22 04:03
| 水車小屋物語
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昨日は、水車小屋で、修復が終わって始めてのお披露目の日でした。
始めて小麦を入れて粉を挽いたのですが、無事に石臼が回ってほっ♩インスタ(@chiholacasamia)に動画を上げたので、良かったら見て下さい。
こういう時、日本人だったら泣いたりするのかも。イタリア人は陽気にわーって騒いで、スプマンテをポンポン開けて飲み始めます(笑)
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by lacasamia3
| 2018-05-20 20:10
| 水車小屋物語
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さて、食事の後はサンセポルクロの街へ。
ここはレース編みで有名な街です。中心の広場手前にはこんな銅像が。レース編みが上手なご婦人が沢山住んでいると思っただけでワクワクします。
メインストリートにも一件、小さな手作りのレース編みのお店がありました。
そして左側がカテドラル。
そしてもし右横の扉が開いていたら、そっと中に入ってみて下さい。
時が止まったような静かな空間。
カテドラルから徒歩5分程の所にあるサンセポルクロの市立博物館には、ピエロ・デッラ・フランチェスカの有名な2点の作品が保存されています。その1つはこちら、「キリストの復活」(1463-1465)。この建物自体が、元々、サンセポルクロの市政が行なわれていた建物で、このフレスコ画が描かれた部屋は、市民が集まり、様々な決議を行なった場所。それを知ると、更にこの旗を掲げて自らの墓に足をかけ、すっと立ち上がるキリストの姿の意味が奥深く感じられます。
数年前からずっと修復中だったのですが、やっと修復が終わりました。
色彩の美しさと緻密に計算されたパースペクティブはピエロならでは。もし以前に一度サンセポルクロでこの作品を見た方は、是非もう一度足を運んで頂きたい。
更にもう一点。こちらは「慈悲の聖母」(1444-1465)
信者達は小さく描かれ、他の聖人たちと同じく巨大に描かれた聖母マリアの庇護のマントの下に集まっています。
そして、今回もハーブ博物館に行ってきました。同じ通り沿いで、市立博物館の先の右側、公園の真向かいにあります。
市立博物館に先に行くとチケット売り場でしおりのような割引券がもらえます。このしおりをハーブ博物館で見せると、入場料8ユーロが半額4ユーロになるのでお忘れなく。
やっぱりこのお部屋は圧巻。
ちゃんと鍵がかかった鉄縄門の奥は毒薬のお部屋です。
現在、このアンギアーリ、チッタ・ディ・カステッロ、サンセポルクロのワンデイトリップのコースを作成中。
是非皆さんに訪れて頂きたいのですが、なにぶん、車がないとこの3カ所を1日で周るのは不可能なので、ドライバーさんとフィレンツェから日帰りで行かれたら楽しいだろうなって思っています。
もしレンタカーで行かれる時にはおすすめのコースです。
サンセポルクロ市立博物館
Museo Civico di Sansepolcro
Via Niccolo' Aggiunti 65, Sansepolcro
月〜日 10:00-13:00 14:30-18:00
65歳以上の方は割引になります。
ハーブ博物館
Aboca Museum
Via Niccolo' Aggiunti 75, Sansepolcro
火〜日 10:00-13:00 14:30-18:00 冬季のみ月曜休館
お待たせしました。フィレンツェからドライバーと一緒に周る日帰りワンデイトリップのページが出来ました。
宜しかったら見て下さい♩
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by lacasamia3
| 2018-05-17 23:41
| フィレンツェから日帰りで行く町
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さて、ランチは、アンギアーリから車で30分程の所にあるチッタ・ディ・カステッロに行きました。
長くローマ教皇の支配下にあった小さな街です。この辺りは、トスカーナ州、サンマリノ公国、マルケ州、ウンブリア州の境目で、ウンブリア州側。トスカーナとはまたちょっと文化が違っていて面白いです。
私たちが行った時間は丁度お昼時間だったので、お店も閉まっていましたが、普段はとっても活気のある街です。
今回初めて入ったリストランテ、レア。メインストリートを進んだ先の左角にあります。
ここが大当たりでした!ヤッター!
ラグーソースのタリアテッレ。
ウンブリア州に入ると、何故パスタがこんなに美味しくなるのでしょう?これこそ文化の違いなのでしょうね。
モチモチの卵麺、美味しかった・・・ボリュームがあるので二人一皿で十分です。シェアすると伝えると、快く分けるお皿を持って来てくれます。
そして、ここに来たら是非食べて欲しいのがこれ。アルピーニ(alpini) というリコッタチーズを詰めたラビオリ。salsa rosa という生クリームにトマトソースで少しピンク色にしてあります。
さ・ら・に・・・
秋にはフライや網焼きも出て来るそうです。これは1人一皿でも食べられちゃいます。
セコンドはタリアータ(カットステーキ)のルッコラのせにしました。
さあ、お腹も一杯になって、今度は隣町のサンセポルクロに移動します。
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by lacasamia3
| 2018-05-16 03:48
| フィレンツェから日帰りで行く町
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今回は老舗生地メーカー、ブサッティに立ち寄りました。
フランス軍がイタリアに駐屯していた時代、インドから軍服の生地を青色に染める為の染料インディゴの入手が困難になり、ヨーロッパ内で確保しようとした所、フランス人は、アンギアーリの村の周辺に生えているグアードと呼ばれるアブラナ系の植物に注目し、これを元に染料を作り軍服用の生地をつくりはじめます。その後、戦局が悪化し、バタバタと機械を残したままフランス軍が撤退した後、ブサッティ家がこの工場を所有し、生地の生産を続けて今に至るのだそうです。
どの生地もしっかり出来ていて長く使えそう。
私はこのパン入れの大きな袋を買いました。いつもその日に余ったパンを入れる袋が欲しいなあと思っていたので。
ご一緒したHさんはこちら。一応布巾なんですが、勿体無くて使えない!キャビネットの上などに刺繍の部分が見えるようにして掛けても素敵ですね。
これらの刺繍は、外注で、アンギアーリ村のお婆ちゃん達が請け負って刺しているのだそうです。そう聞くと余計に愛おしくなります。
アンギアーリの旧市街地。のんびりした観光地だけど、生活感があって、どの路地も絵になります。
こちら、アンギアーリ名物の「まっすぐの道」、県道43号線です。中世の時代からこの真っすぐな道があったそうで、左側の平野のあたりが「アンギアーリの戦い」が行なわれた場所です。
この後、私たちは、この真っすぐな道を通って、チッタ・ディ・カステッロという小さな村にランチに行きました♩
その様子は後ほど・・・
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by lacasamia3
| 2018-05-14 23:57
| フィレンツェから日帰りで行く町
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by lacasamia3
| 2018-05-14 05:03
| トスカーナ山暮らし
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昔みたいに、男は水車小屋で力仕事をして、女は家でパスタを打って、疲れて帰って来た男衆を労い、ワシワシ一緒にパスタを食べよう!という企画でした。
と・こ・ろ・が・・・・
男衆を率先して力仕事をするべきアントネッロは「僕は家でパスタを打ったり、お料理をしたいな〜」と言い出す!
(出たっ、空気を読まない男)


ははは、即席のパスタ用物干し。

パスタ16人分+α。粉1.6kg + 卵16個。

何でも豪快。
皆の声のボリュームが大きいから叫ばないと隣の人と話が出来ません(イタリアあるある)

あああ・・・また食べたいと思い返す程美味しかったAさんのラグーソース
アントネッロなんか、「前菜→パスタ2杯→肉料理と付け合わせ→パスタに戻る」と、モリモリ食べていました。
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by lacasamia3
| 2018-05-11 15:17
| 水車小屋物語
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(ブログが途中で止まってますが、彼女は無事、バスクに到着出来て、むちゃむちゃ楽しんでいます)
とっても楽しかった日々。笑い転げて腹筋が痛くなった。縄文人の話をしながら歩いた山散歩。縄文アートって、全然役に立たない装飾がゴテゴテ付いていて、用途よりもアートを追求していたんですって。後で画像をググって噴き出す(笑)。
二人で熱く縄文時代を語りながら歩いていたら、足元にまだ蕾がちょびっと出ている程度のムスカリが群生していました「あ、ランパチューニ。これプーリアで食べるのよ」と言ったら急に興味を示した彼女。
スコップもないのに、いきなり尖った石を見つけて掘り出す!(縄文人か?)
掘れたー。ムスカリって地中に潜っている部分がとても深くて、ちぎれないように掘り下げて行くのが大変です。
この2個掘るのに1時間以上かかった(笑)。この後、昼食後に、スコップとクワを背負ってまた戻ってきました。
おおお・・・・たった6個掘るのに2時間以上かかりました(感涙)
で、これをクタクタに茹でて、ビネガーとオリーブオイルと塩で食べます。
ほろ苦い独特の旨味があります。羊のローストにとっても合うんですよ。
太陽を思いっきり吸収し、友と過ごした解放記念日の休日でした。
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by lacasamia3
| 2018-05-09 22:55
| トスカーナ山暮らし
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