カテゴリ:イタリア救急車ライフ( 44 )

久しぶりのフィレンツェ

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相変わらず救急車で(苦笑)、今朝、ドゥオーモの近くの病院に行ってきました。
今週からイエローゾーンになってお店が開き、18時まではレストランやバールでも店内で食事ができるようになったので、結構人が歩いています。道も混んでた。

まだまだ美術館は閉まっているけれど、少しずつ人の動きが活発になっていくのでしょうね。勿論、州内の感染者数が増えれば、すぐにオレンジゾーンに戻ってお店が閉まってしまうのですが、そうならないことを祈っています。


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今日は食通ドライバーFさんとのペアだったの食いっぱぐれはないなと安心していたのですが、案の定、患者を病院に搬送した後、「12時だなあ。美味しいスキアッチャ-タを食べよう!」と、サンマルコ広場のパン屋、プージへ。ナイスなセレクト!



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パン屋の前にちょこっと救急車を停めて、私はモルタデッラハムをはさんだスキアッチャ-タ。
ここのスキアッチャ-タはパリッパリでとっても美味しいんです。店内でも食べられるんだけど、「テイクアウトで!」って言ったら、スタッフのおばちゃんが「そうだよね、救急車、忙しいもんね。感謝してるよ」って言ってくれました。

いつもだったら昼時間には押し合い圧し合いになる店内ですが、今日は私たちともう一組しかいませんでした。ガラス越しに見えるパン工房からは職人さんが手を振ってた。今の時期を何とか持ちこたえて、また昼時の混みこみのプージに戻りますように・・・



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by lacasamia3 | 2021-01-15 00:52 | イタリア救急車ライフ | Comments(2)

今日のセンター

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今朝のフィレンツェは寒かった!ベッドから出るのに勇気がいった!
ユキは今週から1日おきに学校に行っています。久しぶりに学校に行けて嬉しいみたい。朝6時に起きて、6時50分にはアントネッロの車でバス停まで行きます。私は今日は一日センターなので、6時半に起きて、7時半には家を出ました。


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センターのキッチンの冷蔵庫を開けたら、前の日に仕込んであったピザ用の生地が発酵していました。
バールで働いているTさんが今日のために用意したらしい。オーブンを予熱で温めて置いたら、間もなく彼女がやってきて、手際よく生地を伸ばし始めました。



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わーい♪ 今日は、ジャガイモのせ↑、マルゲリータ、プレーンの3種類。
皆で朝のおやつに食べて、残りはランチに頂きます(嬉)

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マスコット犬のマイヤ。
寒いからセンターのロゴ入りマフラーしてる。救助犬には・・・なれないかな?


皆でピザ食べてホックリしてたらサイレンが鳴ってTさんチームがレッドコートで出動。路上で心不全で倒れた人の出動要請です。最近、レッドコードが多いのは今週からイエローゾーンになって人々が活動し始めたからかも。次にサイレンがなったらうちチーム・・・

(とここまで書いたら、サイレンが鳴って出動してきました。33週で陣痛が来ている患者を中規模の病院から、フィレンツェの病院への搬送、そしてその帰り道に、大腿骨を骨折してしまった女性を階段で運ばなくてはいけないフィレンツェのチームの応援に行きました。結局6人で運んで無事終了。午後は静かかな?)



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by lacasamia3 | 2021-01-13 19:13 | イタリア救急車ライフ | Comments(2)

早朝のカプチーノ

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今朝は早めにセンターに入りました。朝の7時はまだ暗い(汗)。途中、いつものバールでデニッシュとカプチーノをテイクアウト。来年こそは、マスクなしでお喋りしたり、カウンターでコーヒーを楽しめる様になると良いねって、バールのスタッフと話していました。

2020年という年は忘れてしまいたいと思う程、辛い一年だったけど、人々の温かさ、優しさに勇気付けられ、心を癒された瞬間も多々ありました。
来年の3月で2年が経つ救急のボランティアは、今年はかなりの頻度で救急車に乗っているので、かなり緊迫した状況でも脊髄反射で何も考えずに自然と体が動くし、その日同じチームに当たる看護師やドライバーによってやり方を変える様になれたり(人によって色々癖がある)、中央センターからの電話を受けるのも怖くなくなりました。何より嬉しいのは、私と同じチームになったドライバーや看護師が安心してくれる事。3人で1チームまたは2人で1チームの時、それぞれが何も言わずに自分の役割をわかっていて自動的に動いて、無事にミッションが完了した瞬間、「やったー!」という達成感に満たされます。

毎朝、出動があっても無くても、救急車の中の備品や設備のチェックするのが朝のシフトの最初の作業。チェックしながら、何がどこにあるという事がわかり(救急車の中の備品って、薬剤以外にも本当に沢山あるんです)、車内でルートを取ったり、酸素マスクを付けたり、心電図を取ったりする時に細かい備品をパパッと看護師に手渡すのに役立ちます。救急車の中は自分の部屋以上に何が何処にあるか知ってるかも(笑)

年齢に関係なく、ボランティアの中にも、色々な人が居て、私は毎回のミッションを完璧にこなしたいと思うし、もし上手くいかない事があったら絶対に直したいと思う方なのですが、中には「ボランティアなんだから」と、そこそこのレベルで止まってしまう人も居ます。先日、一緒にシフトに入った看護師のBさんが、ある事を言ってみました。

「chiho、救急車を必要とする患者は君がボランティアだろうが職員だろうが関係ないんだよ。もし救急車の中で患者が心肺停止になって、心臓マッサージをしながらAEDを使う状況になったらどうする?僕は多分、気管挿管をしなきゃいけないから、君たちの面倒は見れない。とにかくチームの3人全員がそれぞれやるべき事を知ってて、それを完璧にやりこなすしかないんだ。」

この言葉を聞いた時、怖いとか、責任を負えないという不安よりも、もっとベストを尽くしたい、ボランティアであっても、もっと完璧になりたいという気持ちが生まれました。だから出動があると嬉しいし、毎回の出動で学ぶ事が沢山あります。

コロナで人々の移動が少なくなった分、交通事故は減ったけど、心筋梗塞や脳卒中、てんかんの発作、たまにコロナなどなど、とにかく様々なケースで出動しています。出動がなくて一日ずーっとセンターにいる時もあるけれど、今朝みたいに朝のうちに3件の出動があって、そのうち2件がレッドコードという日もあります。
身長が低いのはどうしようもないけれど(笑)、力は結構あるので、20キロのリュックを背負って、エレベーターなしの階段を3階まで上ったりするのはへっちゃら。
あと10年は頑張れるかも。

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そして私の元気の素は、アントネッロが作る晩御飯です。
やったー!今日は「肉の日」!

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by lacasamia3 | 2020-12-31 01:41 | イタリア救急車ライフ | Comments(10)

サンタがやって来た!!!

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一昨日は、村の小学校の子供達の為にセンターのスタッフがちょっとしたサプライズを企画しました。
バンドと救急車でプレゼントを運ぶというイベントです。

あのさ、この写真、どっちかっていうと

「救急車呼んだのは、こちらのお宅ですか?」(笑)


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登場はサンタをストレッチャーに載せて、酸素マスクつけて... とかアホな冗談を言いながら大笑い。



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イエイ!

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行ってらっしゃーい!!!

後でビデオを見せてもらいました。子供達は大喜びでチアガールと一緒にアップテンポの音楽でノリノリで踊っていました。ダンスが一段落したら、救急車が小学校の前にキュッと止まって、一瞬、皆の顔が強張って、シンとなる。(そうだよねー、救急車見たら誰かが怪我したんじゃないかって心配になるよね)。そして中からサンタが出てきたから、子供達は凄い喜びようでした。

サプライズ 大成功!

こんな年だからこそ、お腹を抱えて笑ったり、大音響の音楽で体を思いっきり動かして踊ったりする時間が貴重です。
子供達の笑顔にかえって私達も癒されました。

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by lacasamia3 | 2020-12-24 18:01 | イタリア救急車ライフ | Comments(5)

空港待機です

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現在、コロナのために飛行機の発着数が一桁台のフィレンツェ空港。一日の出発便が4便、到着便が5便という寂しい数字です。この時期にあてて、ドクターヘリの発着をフィレンツェ空港へ移し、カレッジ病院のヘリポートの改修工事が行われることになりました。その為、私たちのセンターが1週間24時間体制で救急車を一台用意し、空港と病院間の搬送することになりました。1チーム2人で12時間、一日1交代で24時間をカバーします。

トスカーナにはPegso(ぺガソ=ペガサス)という黄色のドクターヘリが3台あり、それぞれ、マッサ・カッラーラ、グロッセート、フィレンツェに1台ずつ待機しています。救急車で行けない山の中や、島、沿岸部からレッドコードの患者を最短で運ぶとき、また他の州から緊急手術のために運んでくる場合、ヘリが使われます。私たちはヘリ到着の連絡が入ると、救急車で空港に行き、ヘリの到着を待ちます。到着したらストレッチャーで患者を私たちの救急車に移し、ドクター達も一緒に乗せて、病院に運びます。人工呼吸器をつけている場合には、救急車搭載の呼吸器に繋ぎ変えたり、点滴投与のためのシリンジポンプを固定したり・・・。ヘリから救急車、救急車から病院内の患者の移動時はヘリのドクターも含めて合計4-5人がストレッチャーの周りでワッと素早く動くので(しかもヘリに乗ってるドクターって皆、体が大きい)、出来るだけ邪魔にならないように、でも自分のやるべきことはやらなくてはいけないという、結構緊張する瞬間です(今はソファーでダラッとしてるけど)

セキュリティの問題で空港内に籠ることが出来ないので、空港から5分の場所にある2階建ての建物に泊まっています。キッチンやトイレ&シャワーがあるけど、寝室はないのでリビングのソファーベッドで、寝袋を持ち込んで寝泊りです。ちょっと修学旅行みたいでワクワクします(笑)。

私は今日、朝8時から夜8時までの12時間シフト。寡黙なスナフキンと二人でのシフトなので、静か(笑)。今、仮眠中。

私たちが泊っている建物は、私たちのセンターと比べると規模はとても小さいのですが、同じように救急車のスタンバイのための建物で、一か月ごとに他のセンターと交代で使われたり、救急搬送のトレーニングのための設備として利用されています。

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センターの壁に3月から5月までコロナ専用の救急車のチームが滞在していた記録写真が飾ってありました。4人の若者達が、自分たちの家族を感染から守るために、2か月間ここに寝泊まりして、救急搬送を行っていたそうです。
あれから7か月。春のピーク時のコロナによる死亡者数と同じか、さらにそれを超える数字が連日発表されている中、先週のフィレンツェでは大勢の人がクリスマスの買い物に出掛けている姿が報道されていました。

今の状況を、彼ら4人はどう感じているのだろう。

・・・とここまで書いて、日本の母とLINE電話してたら、レッドコード発生!
沿岸部からヘリ搬送されてきた9歳の女の子を空港から小児病院へ搬送しました。人工呼吸器と生体モニター、それに酸素ボンベを積みかえて、わーっと小児病院のICUに運び、再びドクター達を空港に送って(乗ってきたヘリで沿岸部に戻っていく)今、帰ってきました。
さっきまでサイレン鳴らして救急車を猛スピードで運転していたスナフキンはポテチ食べながら、ソファーでテレビ見てる。ギュッと緊張する瞬間と緩い瞬間の差が・・・(笑)あと3時間。ヘリはあと2機あるから、また出動があるかな?

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by lacasamia3 | 2020-12-16 17:08 | イタリア救急車ライフ | Comments(8)

クリスマス前の差し入れ

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今朝センターに行ったら、キッチンに美味しそうなケーキの差し入れが届いていました(嬉)。
凄いスピードで減ってる!


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毎年、この時期になると、センターに続々とパネットーネやお菓子の差し入れが届きます。
送り主は今年救急搬送をした患者や患者の家族です。

センターのスタッフは学生の市民サービス(州からお給料をもらってのアルバイト)、センターの職員、完全無給のボランティア、看護師(州の保険局の職員)で構成されています。

たまにずっと出動がなくて一日センターに籠っている時とか、「私たち何やってるんだろう?」「果たして本当に役にたってるのかな?」って思うこともあるけど、夜中の3時にサイレンが鳴ったり、今朝みたいに朝のシフトに入ってすぐ8時にサイレンが鳴って出動すると、やはり少しは役になってるのかなって思う


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少なくともトスカーナでは救急車を呼んだら深夜でも大体15分以内に必ず来ます。フィレンツエの市内だったらもっと早いでしょう。
一台の救急車には、ドライバーの他に少なくともあと二人は必要。うちのセンターには救急車が2台あって、それぞれ3人1チームを24時間、365日動かしているから、やはり、ボランティアはセンターの活動の中で欠かせないスタッフです。多分、ボランティアが居なくて、職員だけでまわしていたら、夜、救急車が来なかったり、呼んでも1時間くらい待たされたり、病院間の移動は軽症だったら自分で行ってくれと言われたりするかも。

普段、救急車に乗っている時は、そんなことは余り考えないし、職員でも、学生アルバイトでも、ボランティアでも分け隔てなく、同じチームとして自分がやるべきことを無心でやってるけど、こうして年末にあちこちから食べきれないほどの差し入れが届くと、私たちがやっていることを当たり前って思っている人たちだけじゃないんだなーって思ったりします。

そうそう、今までイタリアでは、救急車は112番、警察は113番、消防は115番と電話番号が分かれていたんです。でも、救急車を呼ぼうと思って警察に電話したり、その逆もあったりするし(まあ、回してくれるんですけれどね)、例えば、消防と救急を両方呼びたいとか、警察と救急のどちらにも連絡したい時って多々ありますよね。なので、全てひっくるめて、エマージェンシーの唯一の電話番号112番が今日から施行され始めたんです(少なくともトスカーナ州は)。州ごとに差はあるかも知れませんが、最終的にはイタリア全体で112番に統一するのだそうです。

というわけで、トスカーナの皆さん、今日から警察と救急は112番ですよー。


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by lacasamia3 | 2020-12-09 20:13 | イタリア救急車ライフ | Comments(2)

おめでとう!

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昨日はセンターで、救命講習レベル2の試験がありました。
私は2年前に試験を受けた時、レベル1と2の両方の試験を一度に受けたのですが、今現在、市民サービスで来ている若者チームは大部分がレベル1の取得者ばかりだったんです。2台稼働している救急車のうち、より救急性が高い方に乗るにはレベル2を取得している必要があるので、今までシフト組みが結構大変でした。
昨日の試験で皆、見事に全員合格! オバチャン嬉しいよ。

彼らの中で、お姉ちゃんと弟で来ている2人が居ます。弟のL君はユキ幼稚園から中学まで同級生だったし、家も近かったから、毎朝スクールバスで二人に会っていました。二人とも勉強が苦手でお母さんが結構苦労してた。
彼らが引っ越したこともあり、別々の高校に行ってからは、全く会っていなかったけれど、今年の夏前からセンターに来るようになったんです。

大人しかったお姉ちゃんは見違えるほど明るくなって、ドライバーのおっさん達を上手にあしらってる。両親が経営する小さなトラットリアで働きながら、9月に看護学校に入学しました。
弟のL君は相変わらず勉強は苦手だけど、バイクが大好き。車のこととか聞くと凄く詳しく教えてくれるし、何か物が壊れたら、器用にササッと直してくれる。救急車にもすぐに慣れて、高校に通いながら、終末は必ずシフトを入れています。彼を見ながら、数年後に救急車を運転している姿を想像してしまいます。

子供の能力って勉強だけでは測れないものだなあって思う。

センターには18歳から26歳までの年齢層の若者が8人いて、トスカーナ州からお給料が支給され、週24時間以上のシフトをこなしています。話していて年齢差を感じないのは、同じチームの一員として動いているからかも。

明日は怒涛の24時間シフト。先に寝られちゃって、まだアントネッロに言ってないんだなー(ドキドキ)。一応、チラッと「明日センターだから」とは言ったものの、夜も泊まりと言いそびれた(汗)。明日家を出る時に言おう。

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by lacasamia3 | 2020-11-21 07:08 | イタリア救急車ライフ | Comments(6)

今日の救急ライフ

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今日は何故かレッドコードの日。
午後のシフトで1件、大動脈解離の疑いで近くの病院のERへ搬送し、そこから更にヘリコプターがフィレンツェの病院へ搬送しました。
夕方の7時にもう一件のレッドコード発生。自宅で心肺停止の高齢男性。キッチンで倒れ、意識がなく、心肺停止状態。私がすぐに胸骨圧迫を始める。ドライバーが酸素ボンベにマスクをつなぎ、人工呼吸を行う。何度もトレーニングで行った胸骨圧迫だけれど、実際に行うのは初めて。マスクをしながらだとすぐに息があがってしまって、かなりきついです。
看護師が口から気管挿管を試みる。AEDをつなげたけれど、解析の結果、電気ショックは不可。30分以上経って、応援のドクターが到着した頃には、心電図は完全にフラットになっていました。
ドクターが瞳孔を確認して、亡くなったことを家族に知らせる。その瞬間まで私はずっと胸骨圧迫をしていました。最初の頃は暖かかったのに、その頃には冷たくなってしまった患者の胸部。その温度の差が手のひらから伝わってきます。
吐しゃ物で汚れていた患者の顔を、ガーゼで綺麗に拭いてあげ、汚れたカーディガンを家族と一緒に脱がせました。その後、患者を寝室のベッドに運びました。頭の下に折りたたんだシーツをはさんで、開いたままだった口を閉じさせてあげたり、腕の点滴の針を抜いたり。

不思議と穏やかな気持ちで初めての死亡のケースを受け入れられたのは、きっと、出来るだけのことをやれたからだと思います。うちのセンターはエンゼルケアはやっていないけれど、センターによっては、亡くなった方のケアをするボランティアをやっている所もあります。エマージェンシーも良いけれど、エンゼルケアのボランティアもやりがいがありそうだなあとぼんやり考えていました。

今晩は夜勤。
このまま穏やかな夜が過ごせますように・・・


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by lacasamia3 | 2020-10-10 04:51 | イタリア救急車ライフ | Comments(6)

誰かが話しかけてる

昨日、私は午前中、ドライバーのRさんと病院間搬送でした。

外傷性意識障害で手術を受けた患者を元の病院へ搬送するという任務。
彼は殆ど意識がなく、ごくたまに目を少し開けて、どこを見ているわけでもなく、ぼんやりと瞬きをし、また眠ってしまいます。
生体モニターを救急車のものに付け替え、病院のベッドからストレッチャーに患者を移動し、喉の気管カニューレに携帯用の酸素ボンベをつなげます。出発の準備が整ったら、女性の看護師がそっとやってきて、「x君、今度会うときには良くなって戻ってきてね」と耳元でささやく。ドライバーのRさんもストレッチャーに顔をぐいぐい近づけて、「おう、x君、これから救急車に乗るけど安心してな」と声をかける。病院に着いたら、同行のドクターが「x君、xx病院に着いたよ」とおでこを優しく撫でながらつぶやく。
病室に着いたら看護師が「x君、おかえりー!」って笑顔で迎えてる。

私もそっと耳元で、「元気になって家に帰る時は救急車で迎えに来るから」って伝える。

聞こえているかどうか分からない。でも、皆、しきりに彼の名前を呼んで話しかけてる。
xさんの周りは何か結構賑やか。

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by lacasamia3 | 2020-10-07 05:20 | イタリア救急車ライフ | Comments(5)

雨の水曜日

昨日は午後から救急センターでした。
いつもシフトの10分前に着くように家を出ているのですが、車に乗って向かう途中でスナフキンから「今、どこ?」という電話が入りました。急な搬送が2件入ったそうで、センターに着いたらRさんが救急車のエンジン掛けて待ってる(汗)。急いで飛び乗り、フィレンツェへ。

1件目の搬送はフィレンツェの反対側にある病院から、別の病院で手術をするための搬送でした。
雨が降っていたのでフィレンツェの街中は大渋滞。サイレンを鳴らしながらフィレンツェの外観道路をGO! Rさんがタトゥーを入れた逞しい腕でシフトチェンジしながら、強気でアクセルを踏み込む(笑)。大体、フィレンツェの人たちはサイレンを鳴らすと避けてくれます。というのも、多分、イタリアの救急車のサイレンってボリュームが大きいんです。日本の救急車は優しい。ボリュームもソフトなサイレン。「お願いします。通してください。すみません」という感じ。一方、イタリアの救急車は「オラオラー、どけー!急病人を乗せてるんだぞ」って感じ。勿論、どかないと、クラクション鳴らすし、窓開けてジェスチャー付きで暴言吐く(笑)。それを見て周りのドライバーが拍手する。中で乗ってるとサイレンがうるさすぎて、消してもしばらく耳鳴りがするほどです(苦笑)。
一応、ボリュームが3段階あって、さらに上のランプの点灯もあり、

・ちょっと急いでいる=ランプの点灯のみ
・やや急いでいるし赤信号は突破したい=ランプ点灯+ボリューム中
・めっちゃ急いでるし赤信号はモチ突破、できれば一方通行も逆走したい=ランプ点灯+ボリューム最大+たまに暴言あり(ジェスチャー付き)です。

1件目の搬送が終わり、患者に付き添って来たドクターを元の病院に送り届けたら、2件目の搬送のために、フィレンツェの別の病院のICUへ。ここで手術を受けた90歳の男性を、1時間程行った小さな町の病院へ看護師、ドクターと一緒に搬送。この病院のICUはとてもレベルが高くて有名なのですが、看護師、ドクターの患者に対する道中のケアも素晴らしかったです。小さな町へ少しずつ近づいて行き、「今どのあたり」と途中の街の名前を伝える度に患者の頬が紅潮して、笑顔が見えるようになりました。
無事に搬送が終わり、ドクター達を病院に送って、夜8時半にセンター戻り。

雨の水曜日の救急はこんな1日でした。
今晩は、夜8時から明日の朝8時までの夜勤です。私が入ると出動がない=眠れるというジンクスがあるのですが、さて今晩はどうなるでしょう?

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by lacasamia3 | 2020-09-24 22:16 | イタリア救急車ライフ | Comments(3)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


by chiho