カテゴリ:水車小屋物語( 45 )

粉挽きは続く

日本の水害のニュースはイタリアでも伝えられています。
世界的に、年々、こうした自然災害の規模が大きくなって来ていると感じます。田舎に住んでいる我が家も、下の集落と我が家の間の山道などが崩れたら・・・と人ごとではないと感じています。まだ救出作業を待っていらっしゃる方々が早く安全な場所に移動出来ますように、そして一刻も早く水が引くことを祈っています。




私とアントネッロは日曜日の午前中、水車小屋に行きました。
オーナーさんが亡くなったばかりで、それどころではないと思うのに、アントネッロはどうしても粉挽きをしたい・・・と。彼はお葬式に出席出来なかったから、彼なりに粉挽きをして、お別れをしたかったようでした。
奥様に連絡をしたら「勿論、粉挽きをして欲しい」って。来週のパン焼きも是非いつも通りやって下さいと念を押されました。人の死は悲しいけれど、物事が日常通りに進んで行く光景を見ながら、彼女なりに前を見つめて行こうと思っているのかも知れません。

回転する石臼を眺めながら、「水車は止まりませんよ。安心して下さい」って、亡くなったGさんに誓って来ました。多分、アントネッロも同じ気持ちだったと思います。

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粉挽きを終えて、帰りがけに、アントネッロと村のお墓まで歩いてみました。ちょっと小高い場所にあるお墓からは、リンゴ畑の向こうに教会を囲んで広がる小さな村がよく見えます。
ここで生まれて、ここで育って、ここで亡くなって。
そんな人生もあるのだなあ。


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by lacasamia3 | 2018-07-09 19:13 | 水車小屋物語 | Comments(2)

別れ

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暑かった今日、7月4日の午後、水車小屋のオーナーさんが亡くなりました。
知り合った2年前からかなり具合が悪くかったのですが、水車小屋の水車が直ったり、石臼が動き始めて、奇跡的に回復していたのです。所が、ここ数ヶ月で病状が一気に悪化してしまい、今週はドクターが毎日往診に来ていました。

本人は苦しみから解放されたはず。でもこんなに悲しいのは、2年間一緒に過ごした時間が余りに素晴らしかったからでしょう。

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水車そのものの様な方でした。
彼が私たちに引き継いでくれたように、これからは、私たちがこの水車を後世の人に引き継いで行く役目を負います。

アントネッロは仕事から帰って来てむっつりしたまま。
私も今はただ、彼を失ったご家族の悲しみに寄り添うことしか出来ません。今晩は悲しい夜です。




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by lacasamia3 | 2018-07-05 06:59 | 水車小屋物語 | Comments(10)

小麦の季節です

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小麦の季節です。
水車小屋の周りも、黄金色の海が広がっています。
イタリアでは最近、grano antico ( グラーノ・アンティーコ=古代小麦)の栽培が盛んになって来ています。戦後、アメリカで品種改良され、ヨーロッパに持ち込まれた病害虫に強い改良品種の小麦が主流となり、一時期は絶滅寸前まで追いやられたヨーロッパ古来の小麦ですが、近年、古代小麦の糖度やグルテンが低めで、ミネラル分が高いことが注目され、再び中小の農家が栽培を始めたのです。収穫量が少なくて、病害虫に弱いという難点がありますが、オーガニックの農法に合うのだとか。この辺りの理由は、今回麦を提供してくれた農家のパオロさんに是非お聞きしたいです。

2年前、この水車小屋で仲間と一緒にパンを焼き始めた時は、古代小麦を栽培している農家を見つけるのが大変だったのに、今年は、水車小屋から2キロ位の所の有機農家で栽培していることを知り、少し分けてもらいました。

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もらって来た小麦はこのような状態。籾殻は吹き飛ばされて(その行程もいつか見てみたい♩)取り除かれていますが、まだまだ細かい籾殻や、他の植物の種などが混じっています。

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これを、vaglio (ヴァーリオ)と呼ばれる機械で綺麗にするのです。
この機械は、多分60年以上、水車小屋に置いてあるもの。戦後すぐに購入された機械のようですが、今のオーナーさんも使っていないから、先代が使っていたとなると、既に40年くらいは使われなくて止まっている状態でした。
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モデナのメーカーの機械のようです。
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上から小麦を入れて、ハンドルを回すと、左右のドラム缶のような筒状の部分がグルグルまわります。
向かって右側から3段階位で、一番右にカス、真ん中に割れた小麦、一番左側に純粋な小麦が落ちる結構精巧な(笑)つくり。




凄い音がします。



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そして、ほら、綺麗になりました。
これを石臼で挽くのです。

小麦って本当に奥が深い!

昨晩はサッカーの試合を家族で見ました。応援していたのですが、日本チーム、惜しかった。でも頑張った!
良い試合を見せて頂きました。有り難う。

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by lacasamia3 | 2018-07-03 16:12 | 水車小屋物語 | Comments(2)

イタリア風資金調達


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水車小屋の仲間とのNPO設立、ゆっくりですが着実に進んでいます。
今までは、物々交換や人の助けを得てここまで資金ゼロで来れたのですが、会計士と公証人への礼金には2000ユーロ(日本円で約30万円)どうしてもお金が必要。
1人15ユーロずつの年会費を前倒しで集めてもほんの一部の足しにしかなりません。その後、パンを売るイベントで、ベースになる資金を随分と集めました。それでもあと3万円程足りない(涙)。

3万円だったら、有志から1人3000円ずつ集めても良いんじゃない?って思うけど、ココはイタリア。「足りないなら稼ごう」ということで、メンバーから古着や鞄、電気製品やベビー用品などを集めて、フリマで売って資金を集めることにしました。
こういう時のイタリア人の団結力って凄い。そしてアイデアも豊富。こうしたら良い、ああしたら良いと色々工夫して、ジャーン!売り上げの合計は7万円に達しました(パチパチ)

率先して参加していたのは同じ名前のダブルSちゃん。二人とも、普段は事務職ですが、洋服が大好きで、ショップスタッフをしてみたかったんだそうで、大張り切り。フリマだから1ユーロ〜5ユーロのものなのに、大量に売って合計で500ユーロになりました。途中、「水車小屋直してるんだって?これも売ってよ」と近所のおじさんがいらない物を寄付してくれたり。集まった資金もだけれど、こうして繋がった縁もまた収穫の1つ。全員が楽しんで、素晴らしい日曜日を過ごせ、やって良かったなあって思いました。

早速、集まったお金を持って昨日、会計士の所へ(汗)。
すぐに払うつもりだったけど、先ずはNPOを設立して、銀行口座を開いて、そこにお金を入れて、設立資金と計上することを進められました。ふーん、なるほど。
来月の半ばに公証人の前でサインをして正式に設立です。

色々楽しみ♩


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by lacasamia3 | 2018-06-26 17:41 | 水車小屋物語 | Comments(4)

イタリア風ぬか漬け


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今日は、ご近所さん(と言っても結構離れているけど)のsawakinaちゃんとデートでした。午前中、小さな村のカフェでお茶して、一緒にコープにお買い物に行って。楽しかった。パンを焼くのが上手な彼女へ水車小屋の挽きたての小麦粉をお分けした際に、ヤギも鶏も飼っているから、麸(ふすま)も動物用にと持って行きました。
色々話をしていたら、sawakinaちゃんが閃いた!

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「麸でぬか床を作って、ぬか漬け(というか麸漬け)が出来るかも・・・」と。

小麦を挽いてそれをふるいにかけると、外皮の部分が麸として大量に出るのです。イタリアでは鶏などの家畜に餌としてあげるしか使い道がないのですが(パンやパスタに混ぜて使うこともあります)、ぬか床にすると言うアイデアは目からウロコでした。お米の外皮の部分も、小麦の外皮の部分も類似しているかもしれない。
確かに、いつもパンを焼いているシルヴィアも、天然酵母を前の日におこすときは、小麦粉よりも麸を混ぜた方が発酵良いと言います。

何事も行動が早いsawakinaちゃんが、早速、家に帰ってぬか床の仕込みをしました。
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彼女のOKをもらったので、お写真を。
お湯を沸かしてそこに塩を溶かし、熱々のまま麸に混ぜてかき混ぜます。これに昆布や野菜を混ぜて、定期的にかき混ぜるのだそうです。
昆布とかキュウリとか、人参など、野菜から良い発酵エキスが出るらしい。既に良い香りがしてるって♩
私も近々、ぬか床ならぬ麸床を作ってみようと思います。

イタリア風ぬか漬け(麸漬け)が出来たら、是非水車小屋の皆に食べさせてあげたいな。水車小屋で焼いているパンに挟んでも美味しいかも。
また色々楽しみになって来ました♩


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by lacasamia3 | 2018-06-22 05:47 | 水車小屋物語 | Comments(2)

小麦粉を考える



メラメラ。
昨日、初めて、水車小屋で挽いた小麦粉でパンを焼きました。
ホント、今までも何となく食べていたパンだけれど、こんなに小麦のことを真剣に考えたことはなかった。例えば、製粉のこと。小麦を製粉すると言うことはどういうことなのか。

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皮で覆われている小麦を何らかの形ですり潰して、不純物を取り除き、粉にする。この過程で多くの栄養価が失われてしまうことがあります。
先ずはそのすり潰し方。水車小屋の石臼では一台を1時間回しても最大で40キロしか小麦をすることが出来ない。この効率を上げようとしたら、機械的に回転のスピードを上げて、大量の小麦を一気にすり潰せるようにしたら良い。でも回転のスピードを上げると言うことは、粉が熱を持ってしまい、粉が持つ栄養価が失われてしまうのだそうです。

そして、製粉の行程。
これはまだまだ水車小屋でも改善の余地がありますが、それでも手で1回だけふるいにかけた粉はグレーで所々に皮も僅かに混じっています。
全粒粉ではない真っ白な小麦粉はかなりの行程を経て作られています。「薄力粉」と呼ばれる粉は、8回までふるいにかけられるのだそうです。強力粉も薄力粉も、細かい網で製粉された粉は、でんぷん質以外は、小麦が持つ栄養価は殆んど失われます。そしてカロリーは全粒粉に比べて高いんです。
利点もあります。美しく白く精製された粉は、パンを作るのには、むらなく均等に膨らんだり、発酵も早く、しかも材料費が安い(全粒粉の場合必然的に有機栽培の小麦になるので値段が高い)。

美しく白く製粉される粉は、最新の設備を備えた製粉工場か、電気で動く自家用の製粉の機械でしか作れません。

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一方、水車小屋で挽いているような古代小麦の全粒粉は焼きムラはあるし、発酵にも時間がかかる。
それでも噛んだらじんわりと粉の旨味が口の中に広がり、滋味深さがあります。命を頂いている感じ。

私はこっちのパンが好きだな。



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by lacasamia3 | 2018-06-10 13:30 | 水車小屋物語 | Comments(2)

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暫くブログが滞っていてスミマセン。
実は頭の中が水車小屋で一杯で、他の話題が浮かばない(爆)。特にこだわりのないブログだけれど、テーマは偏らないようにしたいなっていうのだけはこだわりだったんです。今は、粉、水車、パンがグルグル頭の中を巡っていて、浮かんで来るのは水車小屋のことばかり。毎週末、水車小屋に行っているし。暫くこの話題が続きそうですが、飽きずに読んで下さい。

もう既にこのブログを読んで下さっている方にはお馴染みの、トスカーナ式水車のタービン部分。今まで、5回程実験で回していますが、パーフェクト。ずれ、歪みは見つかりません。親方大満足。
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こちらはタービンに直結している石臼の部分。建物の地上階になります。
このコーン型の部分に小麦を入れて、下に付いている口から麦が少しずつこぼれ落ちて石臼の真ん中の穴に入る仕組みです。このこぼれ落ちさせる量を調節するのが上に付いている重しの部分。口を支えている横棒と紐で繋がっていて、重しを引っ張ったり緩めたりして、口の傾斜を調節するのです。

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水車を回す前にしなくてはいけないことはいくつかありますが、2枚の石臼の上の一枚(回転する方)の高さを調節するのも大切。
Gさんが持っているハンドルをぐるぐる回すと上の臼が上下します。

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これが、水車の始動スイッチ。
只の棒のように見えますが、下の階の壁に付いている水門(直径15センチくらいの穴)に繋がっていて、上に引き上げると水門が開いて勢い良く水が噴出して、タービンの羽根に直撃し、水車を回し始めます。

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回り始めました。
わーい。石臼の中央に落ちた麦は、すり潰されながら遠心力で石臼の外側へと移動して行き、最後は一番外側の部分から外に落ちます。真ん中から材料を入れるタイプのフードプロセッサーみたいな感じ。
粉はふるいにかけて、ふすまと粉に分けます。製粉するという作業もまた奥が深いの。これはまだまだ研究段階で、またいつかブログに書きたいと思います。

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この日、水車小屋に行く前にアントネッロが「あ、いらない枕カバーが必要だから持って来て」っていわれて、何に必要なのか分からなかったのですが、粉を持って帰るのに必要だったみたい。えええー!って驚いてたら「え、小麦粉って言ったら普通、古い枕カバーに入れるものでしょう?」だって。アントネッロの実家でも昔からそうしていたらしい。
同居して20年以上経ちますが、サプライズはまだまだ続く・・・

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水車小屋には秤が付き物。
こんな古い秤が残っていてちゃんと機能しています。

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「あ、もうちょっと頑張ったら100キロ超え」とか・・・やめてー!
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こうして、おっさん二人が楽しそうにしているの、見てて楽しいです。
いよいよ来月の始めにはNPOが正式に立ち上がるはず。
今週の日曜日は、ちょっと水車小屋をお休みしてユキの遠足に付き合ってきます。良い週末をお過ごし下さい♩


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by lacasamia3 | 2018-06-09 16:59 | 水車小屋物語 | Comments(2)
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今日はどよーんと朝から雨でした。
フィレンツェは明日まで雨。その後は暫く晴天が続くようです。インゲン豆を蒔かなくては!

さて、土曜日に挽いた粉をすぐに使いたかったアントネッロは、日曜日のランチに使いました。何を作ったかと言うと・・・

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じゃーん!パスタ(パンじゃないのね)
挽きたての粉で焼いたパンも美味しいけれど、パスタだって美味しい。粉の香りが強いです。
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グレーっぽいのは、粗い目のふるいで一度しか粉をふるっていないから。
イタリアでは小麦粉(軟質小麦の場合)は強力粉、薄力粉という区分けではなく、0(ゼロ=日本の強力粉に相応)、00(ゼロゼロ=日本の薄力粉に相応)という区分になります。実際には2〜00まであって、それぞれ、ふるいの網目の細かさを示すのだそうです。00はとても細かくて大量生産の製粉工場でないと作れない細かさ(小麦の栄養価は殆どありません)。通常、小さな製粉所では2〜0の間です。この粉はきっと2だと思う。最低限、人間が消化しにくいふすまの部分だけを取り除いて、残りは細かく挽いているので栄養価がかなりあるはず。いつか、この粉の栄養価を検査してもらいたいな。

味は・・・お、美味しいっ!(自画自賛ですみません)
水車小屋云々は抜きにしても滋味深く、香り高い粉です。小麦の種類はヴェルナ(Verna) というトスカーナで昔から栽培されて来た古代小麦。

アントネッロはすっかり粉挽きにはまってしまい、今週末も水車小屋に行くそうです。

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by lacasamia3 | 2018-05-23 02:37 | 水車小屋物語 | Comments(6)

石臼が回った日

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水車で初めて粉挽きをした土曜日は、多くの人が水車小屋を訪れました。
パン焼きのお部屋もちょっとおめかし♩
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女性陣が用意した美味しいお菓子やおつまみ。クロスタータの上には"MULINO" (ムリーノ=粉挽き所)と書いてあります。左奥は生のそら豆。ワサッと置いてあって、それぞれチーズを切りながら、そら豆を剥いてポリポリ一緒に食べるのがトスカーナ風。

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テーブルの準備をしている間に、男衆は石臼の準備。

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オーナーさんに指示を仰ぎながら、最後の微調整を行ないます。前に布かけてある部分から挽いた粉が下に落ちます。布は小麦粉が舞い上がるのを防ぐ役割を持っています。
そして、やっと昨日の記事でご紹介した通りに、グルグルと石臼が回りました。
ここで少し、今回計測した現在の水車&石臼ユニットのスペックを・・・

・石臼は一分間で80回転します。上下2枚になっていて、回転するのは上の石だけ。下の石は固定されています。
・池一杯分の水量で水車を動かすのに十分な水圧が持続する時間は1時間
・1時間の粉挽きで20キロの小麦を粉にします。


石臼のスピードと粉を挽くのにかける時間はこのままで良し。余り一気に速いスピードで粉を挽いてしまうと、粉が熱をもってしまい、小麦の栄養価がなくなってしまうのです。
今後の課題は、いかに必要な水圧を長く持続させるか。昔の粉挽き所は一日中持続していた訳でそのレベルとはいかなくても、3〜4時間は持続しないと十分な量の小麦を挽くことができません。

その為には、
・水が水車に噴き出す最後の注ぎ口の大きさを再考する(但し、去年アントネッロが作ったものは、オリジナルと全く同じ寸法です)
・川から池へもっと素早く水を取り込めるようにする。こうすると、水車を回している間も、川からの水が、減った分を補ってくれて、持続時間が長くなります
川のお掃除をして、邪魔をしている石や不法投棄されたタイヤなどを取り除く必要がありそうです。

・・・とまだまだやることは沢山。
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それでもこうして小麦がジャンジャン粉として出て来る瞬間を見ると、あ〜ここまで皆で仲良く続けて来れて良かったなって思います。

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ふるいのシステムを考えるのも今後の課題。
この日は手でふるいにかけて、余分な皮の部分を取り除きました。右側の茶色いのが皮です。


これらが(他にもありますが)今までの水車小屋プロジェクトに関する出来事です。一昨年の8月に水車小屋のオーナーさんと出会ってから、こんなに石窯パンと粉挽きにはまるとは・・・(笑)。

まだまだ課題は山積みですが、土曜日のお披露目は1つの大きな一歩となりました。
楽しいことを大勢でやると、より楽しくなります♩



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by lacasamia3 | 2018-05-22 04:03 | 水車小屋物語 | Comments(6)

速報!粉挽き開始です


昨日は、水車小屋で、修復が終わって始めてのお披露目の日でした。
始めて小麦を入れて粉を挽いたのですが、無事に石臼が回ってほっ♩インスタ(@chiholacasamia)に動画を上げたので、良かったら見て下さい。

こういう時、日本人だったら泣いたりするのかも。イタリア人は陽気にわーって騒いで、スプマンテをポンポン開けて飲み始めます(笑)


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by lacasamia3 | 2018-05-20 20:10 | 水車小屋物語 | Comments(6)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


by chiho