
今日はアントネッロと二人で、砂浜ではなく、岩場に行きました。

アンチョビ用の新鮮なイワシ10キロも一緒に!
義父さんは「もっと値段が下がってから買う」と今回は買わなかったのですが、私たちは今しかアンチョビを作る時間が無いので、買いました。ターラントの漁師さんから10キロ箱55ユーロ(キロ5.5ユーロ)で購入。

アンチョビを作るためには、まず日焼けクリームを背中に塗ります(これ大事・笑)

うろこは既に綺麗に取ってありました。
頭の後ろからナイフを入れ、手前に引いてそのままツルッと内臓も取り除きます。
こうしたイワシは籠に入れて、海の水ですすぎます。

内臓や頭はそのまま海に投げ入れると、綺麗になくなります。
写真は撮れなかったのですが、この後、タコや蟹も沢山寄ってきました。小さな蟹が自分より大きなイワシの頭を急いで持って帰っていて可笑しかった!
有機物質に対する健康な海の浄化能力は凄いです。この後、私たちも海に飛び込みました(笑)。

さて、こうして綺麗に洗ったイワシを今度は塩に漬け込みます。
その様子は、後ほど・・・
追伸:「イタリア トスカーナの山暮らし」のDVDブックがアマゾンでもアップされました。現在予約受付中です。
早速予約を下さった方、既に「いいね!」をポチッと押してくださった方、有難うございます!!
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by lacasamia3
| 2012-07-02 23:50
| ユキちゃんと海
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DVD発売について、FBやツイッター、ブログのコメント欄に沢山のコメントを頂き有難うございました。
NHKへ、DVD発売のリクエストをしてくれた皆さんにも本当に感謝します。
さて、プーリアでは、相変わらず、ご飯隊長は義母さん。
ムール貝が大好きな私とアントネッロのために、美味しいターラント産のムール貝を色んなバリエーションで料理してくれました。
ムール貝はイタリア語でcozze (コッツェ)と呼びます。
↑ある日は、手打ちのロングパスタで。

↑これは、cozze gratinate (コッツェ・グラティナーテ)。殻を開いたムール貝を並べ、ニンニク、摩り下ろしたペコリーノチーズとパン粉、オリーブオイルを振りかけてオーブンで焼き、イタリアンパセリを散らします。

↑これは、剥き身にしたムール貝のパスタ。
プチトマトをニンニク、オリーブオイルで炒め、貝を開けた時に出る汁(濾したもの)を加えます。一番最後に剥き身にしたムール貝を加えて、茹でたパスタにあわせます。

↑こちらは、私が一番大好きな riso patate e cozze ( リーゾ、パターテ・エ・コッツェ)。お米、ジャガイモ、ムール貝、プチトマトを層にして、お水をひたひたになるまで加え、オーブンで焼きます。ピラフやパエリアに似ているかも。ムール貝の味がジャガイモとお米にしみて最高に美味しい1品です。

↑ユキちゃん、真っ黒!(私も同じく・爆)
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by lacasamia3
| 2012-07-02 01:11
| ユキちゃんと海
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Comments(12)

プーリア州のオリーブの樹は巨大です。
樹齢200年、300年のオリーブの樹が果てしなく並んでいる光景は、何度見ても圧巻です。

中には樹齢500年近い樹もあるんですよ。

嬉しいお知らせを1つ。
去年、NHK BSの「猫のしっぽ、かえるの手」で放送された、「イタリア トスカーナの山暮らし~バッボとマンマとユキちゃんと」の保存版DVDブックが7月12日に発売されます。
アマゾンなどネットには1週間前からアップされるようなので、来週後半には予約受付が開始されるかと思います。
ブックの方には、私の書き下ろしエッセイ、ユキちゃん絵日記、アントネッロのレシピなどが載っています。放送ではカットされてしまった映像も加えてあるようなので、皆さんに見ていただくのが楽しみです。
こうしてDVDとして記録してくださったスタッフの皆さん、そして去年の放送を画面を通して温かく見守ってくださった皆さんに感謝します。
DVDブック「イタリア トスカーナの山暮らし~バッボとマンマとユキちゃんと」
7月12日発売
定価3800円
また、アマゾンにアップされたらお知らせしますね~!
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by lacasamia3
| 2012-07-01 00:47
| ユキちゃんと海
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Comments(22)

コーヒーは飲みたいけれど、余りに暑くて、冷たいものが飲みたい!そんな時、マテーラに限らず、南イタリアのプーリアでは、caffe al ghiaccio (カッフェ・アル・ギアッチョ)というものがあります。caffe' con ghiaccio (カッフェ・コン・ギアッチョ)とか、caffe' e ghiaccio (カッフェ・エ・ギアッチョ)とも呼ばれるタイプのコーヒーです。
何かというと、ただ単に、普通に淹れたエスプレッソコーヒーに、氷を入れた小さめのグラスを添えてくれるんです。まずは、エスプレッソコーヒーに好みの量の砂糖を入れて、グルグルかき混ぜ、砂糖を溶かしてから、氷のグラスに自分で注いで飲むというもの。
イタリア人にとって、氷が溶けてコーヒーが薄くなっちゃうのは耐えられないらしい(笑)。
フィレンツェでは見ない習慣ですが、プーリアでは一般的です。同じ国なのに、面白いなあ。
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by lacasamia3
| 2012-06-29 19:07
| ユキちゃんと海
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Comments(9)

ちょっと引きずりましたが、今回が最後の小旅行話。
私たちは、マテーラの後、そのままアルタムーラに寄りました。マテーラ、アルタムーラ間は無料の高速道路があり、車で約20分ほどです。
周りは広大な小麦畑が広がっています。

牛の群れも見ました。
マテーラやアルタムーラ周辺は、ローマ時代にはローマのために小麦が栽培されていたそうです。小麦を栽培し、脱穀したりする道具は石器時代のものが見つかっているので、本当に古い歴史を持つ小麦の産地なのです。

アルタムーラは小さいけれど、とてもエレガントな美しい街です。

2本の塔が美しいアルタムーラのカテドラル。私たちが訪れた時は、丁度結婚式が行われていました。

今回、アルタムーラを訪れた目的は、「南イタリア、記憶の食卓」で取り上げた老舗のパン屋さん、FORNO SANTA CHIARAを訪れたかったからです。

変わらない佇まい。創業1423年!
いつものおじさんがパンとフォカッチャを大きな石窯で焼いていて、夏休み中の息子さんが手伝っていました。

野菜のせのフォカッチャ。写真では判りにくいのですが、普通のピザの1.5倍位の大きさです。
これだけ具が多いのに、下のフォカッチャが沈まず、上面はカリッと焼けていて、中はしっかり歯ごたえがありながら十分発酵されている感じ。
厚めに切ったズッキーニ、なす、トマトなどの野菜とモッツァレラチーズの上に、パン粉とオリーブオイルを振りかけて焼き上げてあります。パン粉を振り掛けるという絶妙な技に、アントネッロもひれ伏していました(笑)。
ここのフォカッチャ、言葉は要りません。本当に美味しいです。
食いしん坊が二人で食べてお腹一杯になるフォカッチャは、トマトのみは6ユーロ、野菜たっぷりは10ユーロ。

本の中でも書きましたが、昔、プーリアでは、各家庭でパンを捏ね、それをパン屋さんに持っていったり、パン屋さんの子供が集めて周って、窯で焼いてもらっていたのです。
だから、各家庭では自分のパンを区別するために、印をつけていたそうです。
↑これは、前日にマテーラの考古学博物館で見つけた、1800年代の木製の判子。Timbro del pane (パンの判子)です。印は、それぞれの家長の名字だったり、シンボルだったり、持ち手も鶏とか、ヤギとか、オリーブの絞り機とか、ワインの壷とか・・・それぞれ工夫されています。
持ち手のモチーフは、各家庭の職業と関係しているのかもしれません。

マテーラとアルタムーラは、パンに興味のある人には是非訪れていただきたい可愛い街です。
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by lacasamia3
| 2012-06-28 02:10
| ユキちゃんと海
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Comments(10)

またまたマテーラ話の続きを・・・
私たちが二日目の朝に訪れたのは、Parco Nazionale delle chiese rupestri del Materanoという自然公園。
マテーラを訪れる方には是非お勧めの場所です。

gravinaと呼ばれる石灰岩のキャニオン。マテーラの街はこの巨大な渓谷の上にあるのです。

やや腰が引けているアントネッロ。
男子は、こういうところに立つと、ギューンとなっちゃうんだそうです(爆)。女子にはわからんよ。

ケッパーがこんな所に生えていました。

↑このようにあちこちに大小の洞窟があります。

マテーラの街の中の洞窟は、かなり家らしく改造されていますが、郊外の洞窟はそのままという感じ。家畜小屋として使われたり、戦の時の避難所だったのだそうです。
アントネッロ、なんか馴染んでいます。松明とか持って欲しい(笑)。

中から外を見たらこんな感じ。眺めも良いし、「穴があったら住みたくなる」気持ち、なんとなく判るな~。1DKから、2LDK、4LDKなどなど、様々な大きさの「穴」があります。「ここにしよう」とか、「こっちの物件の方が良いよ」など、色々選んでしまいました(笑)。

紀元後700年後半、当時既に東方キリスト教会の中心であったコンスタンティノーポリで、イコンは偶像崇拝とする皇帝レオーン3世によるイコノクラスム(聖像禁止)が行われ、イコンの破壊だけではなく、修道士が殺害されたりします。(この時代の同じキリスト教徒同士での迫害というのは、私にとっては結構意外ですが、考えてみれば、1500年代にもプロテスタント教徒とカソリック教徒の間で壮絶な争いがあったんですもんね。)
これにより、多くの修道士たちが、現在のアルバニア経由で、対岸のプーリアに移民をします。アルバニアとプーリアの距離は、海を挟んで一番狭い所で80キロほどなのです。
マテーラに移住してきたのはBASILIANI派と呼ばれる修道士たち。勿論、既に街の中心部のサッシには住人が住んでいたので、彼らは郊外の空いている洞窟を教会や生活空間として使い始めるのです。

今回、私たちは訪れませんでしたが、もっと保存状態の良い洞窟形教会が沢山残っています。
この自然公園の中だけで、150の教会が残っているそうです。

このような洞窟に作られたタイプの教会をイタリア語で、le chiese rupestriと呼びます。rupeとは洞窟のこと。
今度は、こうした郊外の教会を訪れてみたいなあと思います。
私たちは今回、自然公園へ車で行きました。
マテーラからターラント方面に数キロ行った先の右手に、自然公園への表示があります。右手に入って暫く行くと左側にある石造りの建物がインフォメーション。地図などもあり、飲み物も買えます。そこから、belvedereという展望台までは車で行くことが出来ます。そこに車を停めて、後は徒歩で周ります。
マテーラの街の中にも現地ツアーを企画しているインフォメーションポイントがあり、ガイドつきで車で連れて行ってくれるようです。ただ、徒歩で周れる街の中のサッシのツアーと間違えないように気をつけてください。
暑かったけど、また行きたいなあ。
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by lacasamia3
| 2012-06-27 02:05
| ユキちゃんと海
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マテーラ話の途中ですが、今日の子供達。
Uno...due...tre... Stella ! (いち、に、さん、星!)と言う遊びに夢中です。
ステッラと言う時に、鬼の子が後ろを振り向いて、他の子は、その時に動いたら負けという遊び。

ちょっとずつ近づいて、鬼のいる場所までいけたら勝ちというもの。
「だるまさんがころんだ」の様な遊びです。
私が小さい頃にやっていた「こおりおに」とか、「ドロケー」と全く同じ遊びもあります。
子供の遊びって、国は違っても似るものなんですね。
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by lacasamia3
| 2012-06-25 22:53
| ユキちゃんと海
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考古学好きのアントネッロと、同じく考古学博物館で可愛いものを見つけるのが好きな私は、マテーラの考古学博物館を訪れました。
この博物館には、1900年代初頭に活躍した考古学者ドメニコ・リードラがマテーラ周辺で発掘した出土品が展示されています。新石器時代の興味深い出土品が沢山あります。
「可愛いもの」沢山見つけたんですが(笑)、ちょっと話がそれちゃうので、それはまた別の機会に・・・

右から二人目の白いヒゲのおじさんが、ドメニコ・リードラ。なんか、皆さん、楽しそうです。

石器時代の籠編みの復元を見て、ちょっと余裕の笑みを浮かべるアントネッロ。自分の方が上手に編めると余裕の発言(爆)。

翌日の朝は、涼しいうちに車で、マテーラの街の外側に出て、マテーラ考古学自然公園へ行きました。

ココからは、ちょうどマテーラのサッシを正面から観察することが出来ます。
本当に足場が悪いので、トレッキングシューズまたはウォーキングシューズ&リュック必須です。行く前にお水も買っておきましょう。

街の中にいると判りづらいけど、こう見ると、やはり、洞窟が現在の建物の基礎になっていることが良くわかります。
まず、洞窟があって、そこに住んでいるうちに、綺麗に切った自然石のブロックで、周りを少し建物らしくしたという感じ。こうして、石器時代からずーっと1950年代まで人が住み続けていたって、やはり素晴らしい歴史だと思います。

こう見ると、本当に不思議なマテーラの街。
トレッキング話、もう少し続きます。
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by lacasamia3
| 2012-06-25 00:29
| ユキちゃんと海
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マテーラのサッシと呼ばれる洞窟住居群は、石器時代から1952年まで、常に人が住み続けた、とても貴重な世界遺産です。1952年に法律で洞窟の居住が禁止され、郊外の新興住宅地に住民が移動されるまでは、洞窟が、家畜小屋であり、寝室であり、キッチンとして使われていました。洞窟に密着した地域の人の生活が50年代まで続いていたということは本当に興味深いものです。

ロマネスク様式のドゥオーモ。大きな薔薇窓が美しい教会です。
長い間、サッシの住民を見守ってきたのでしょう。

ドゥオーモからはサッシを一望することが出来ます。
写真には写っていませんが、もう少し外側には、洞窟そのままという感じの住居群も残っています。

キリストの受難を描いたメルギブソン監督の「パッション」は、一部この街で撮影されたのだそうです。

確かに、「十字架の道」らしい風景があちこちに見られます。

南イタリアの街歩きで気をつけることは・・・

「靴」!ピエトラ・ヴィーヴァと呼ばれる石畳はツルツルなので、滑らない靴で歩くことが大事です。
ここは、ウォーキングシューズでワシワシ歩くべし。
マテーラ話、まだ続きます・・・
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by lacasamia3
| 2012-06-24 03:42
| ユキちゃんと海
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今回、私たちが泊まったのは、たったの5部屋しかない小さなB&Bでした。
お部屋も、洞窟になっていて可愛い。
とても清潔なので、閉塞感は全くありません。それよりも室内はひんやりと涼しく、冷房は付いていましたが、殆どつけることはありませんでした。向かいには公共の駐車場があります。
私たちが泊まったのは、浴室シャワータイプの4番のお部屋
2名合計で1泊あたり75ユーロ(朝食込み)でした。

そしてこのB&Bの魅力は、ジャジャ~ン!

お部屋の扉を出ると絶景テラスがあること。

マテーラの魅力は、岩にへばりつくように出来た住居群。

夜もとても雰囲気がありました。
私たちは、お散歩がてらに、暗くなってからもレストラン探しを楽しみましたが、すぐそばにもレストランが何軒かあるので、夜余り外出したくない人も、便利。
チェックインのときに渡してくれる鍵は自分で持ち歩いて管理します。

朝食は可愛いラウンジでサーブしてくれます。マテーラっ子のドメニコさんが丁寧に、マテーラの街を地図で説明してくれます。
お勧めですよ~!
FRA I SASSI RESIDENCE
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by lacasamia3
| 2012-06-23 03:49
| ユキちゃんと海
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