フィレンツェから嫁いだ花嫁~カテリーナ・ディ・メディチ

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先日、フィレンツェのストロッツィ宮殿で現在公開されている企画展「カテリーナとマリア・ディ・メディチ展」(Caterina e Maria de' Medici- Donne al Potere) を見に行ってきました。
10月24日から来年、2009年2月8日まで、フィレンツェのストロッツィ宮殿で行われています。

フィレンツェからフランスに嫁ぎ、フランス王妃となった2人の女性にスポットを当てたこの展覧会では、普段は公開されていないウフィッツィ美術館の収蔵作品なども展示されていて、点数はそれ程多くないものの、なかなか興味深かったです。
面白かったのが、2人の王妃の婚礼の様子を描いた↓この2点の絵画です。
かなり大きな作品で、人物は等身大位でした。どちらも同じJacopo di Chimenti da Empoliという画家が描いています。
勿論、この2つの婚礼には70年の年月の差があり、1枚目の「カテリーナ・ディ・メディチの婚礼」は、カテリーナの死後、描かれたものです。それでも、登場人物は、かなり忠実に描かれています。


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「カテリーナ・ディ・メディチとフランス王アンリ6世の婚礼」

場所:1533年10月23日 フランス、マルセイユ
登場人物: 
新郎オルレアン公アンリ・ド・ヴァロワ(後のフランス国王アンリ2世)
新婦カテリーナ・ディ・メディチ

左端 フランソワ1世(フランス国王 財政難をかかえる)
中央 ローマ教皇クレメンス7世(カテリーナの叔父 メディチ家復興を企てる)
右奥 マリア・サルヴィアーティ(黒いベールを被っている女性)
彼女は、ジョヴァンニ・デッレ・バンデネーレの妻で、ロレンツォ豪華王の孫、そしてコジモ1世の母親です。ジョヴァンニの死後、表には殆ど姿を現さなかったそうですが、両親を幼い頃に亡くしたカテリーナの母親代わりとして、マルセイユまで付き添ったそうです。


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カテリーナは当時14歳。婚礼の前に、一時、叔父のクレメンス7世がいたローマに滞在します。ローマでは従兄弟のイッポーリトとの交流があります。カテリーナよりも10歳年上のイッポーリトは人徳があり、人を惹きつける性格の良い人物であったことが知られています。そして、恐らく、カテリーナがイッポーリトに片想いをしていたそうです。カテリーナとイッポーリトの縁談→メディチ家の復興という仮説を立てた周囲もいたそうですが、結局は、財政難をかかえるフランス王と、フランス王家との結びつきを謀るローマ教皇の間で縁談がまとまり、カテリーナはフランスへ嫁ぐことになります。
(叔父とはいえ、ローマ教皇がわざわざフランスまで出向いて婚礼を司るなんて、すごいことですよね)

カテリーナは、フィレンツェの職人が仕立てたドレス、豪華な宝石などを大量にフランスに持ち込みます。その中でも有名なのが、「ローマ教皇の真珠のネックレス」です。クレメンス7世が婚礼の祝いにとカテリーナに贈った大粒の真珠が7個ついたネックレスは、当時でもかなり有名だったそうで、多くの盗賊たちが、道中、このネックレスを狙ったそうです。後年、カテリーナは長男の嫁になった、メアリー・スチュアート(フランス王妃で後のスコットランド女王)にこのネックレスを婚礼の祝いとして贈ります。
嘘か、本当か、エリザベス女王がメアリー・スチュアートを処刑した際に、まずはこのネックレスを奪い取り、処刑したという伝説が残っています(汗)。ともかく、現在はイギリス王家の所有物となっているそうです。

長くなってしまったので、もう1枚の「マリア・ディ・メディチの婚礼」については次回に書きますね。

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Commented by yamanofumoto2 at 2008-11-27 00:47
chihoさん、お久しぶりです。
ご無沙汰しています。
なかなかコメント出来なかったんですが、chihoさんのblog、いつも電車の中や移動中、携帯からたのしく拝見させて頂いています^u^。

実は、今までのわたしのblog容量がいっぱいになってしまって、この度新しいblogを作りました。またよろしければ、是非chihoさんのblogリンクさせて頂いてよろしいでしょうか?
p.s.下の雪の写真を見てびっくり。なんだか幻想的ですね^u^。
Commented by MIKA at 2008-11-27 03:33 x
これこれ! この展覧会!
実は私が通う歴史コースのクラスメートたちが熱い視線を送っているものです!
つい先週この展覧会の事を話していたんです!

クリスマス、どうせ一人だし、フィレンツェまで見に行ってこようかな・・・・・。
Commented by F.B at 2008-11-27 09:30 x
chihoさんはじめまして。イタリアでの生き生きとした生活を想像しながら読ませてもらっています。あと、ユキさんのこれから成長していく様も夢があふれていますね。

私のブログに貴ブログをリンクさせていただきました。私のブログは、音楽を言葉にしようと、悪戦苦闘している ちょっと変わったブログです。
Commented by Summer at 2008-11-27 18:48 x
美術館やArtを観る事が好きなものの、詳しい歴史は無知に近い状態で、毎回分かりやすい日本語で説明なされてるので楽しく読まさせていただいています。
南半球にあるNZはだんだんと暖かくなってきました。昼間はちょっと暑いくらい(20度)。日本の友達からは羨ましがられるのですが、こっちは今まで冬だったので今度はこっちの番です!
Commented by 任天堂DS at 2008-11-27 22:08 x
こんにちは。
こういう絵をまじかでみることができるって.....
すばらしいですね!
恐ろしいぐらい精巧にえがかれているのには、
本当に驚きます!
Commented by lacasamia3 at 2008-12-02 04:29
yamanofumotoさん>お久しぶりです。いつもブログを見てくださって有難うございます。パート2になったんですね。これからも引き続きどうぞ宜しくお願いします。リンク、有難うございます♪大感謝です~。
Commented by lacasamia3 at 2008-12-02 04:29
MIKAさん>フィレンツェに来るようだったら是非連絡してね~。この展覧会、点数は少ないけれど普段なかなか見られない作品が揃っていて見ごたえはありましたよ。
Commented by lacasamia3 at 2008-12-02 04:30
F.B.さん>こんにちは。いつもブログを見てくださって有難うございます。そしてリンクも貼っていただいて大感謝です。ちょっとずつ成長していくユキちゃんを追いながら、毎日の平凡な生活について書いています。音楽を言葉に・・・なんて興味を惹かれる言葉ですね。そちらにもお邪魔しますね
Commented by lacasamia3 at 2008-12-02 04:30
Summerさん>ニュージーランドはこれから夏なんですね。良いなあ・・・。最近、ユキちゃんも北半球と南半球を習って、南半球ではクリスマスを水着で祝うんだって言いながらお絵かきをしていました。
Commented by lacasamia3 at 2008-12-02 04:30
任天堂DSさん>余り有名ではない画家ですが、何とも魅力のある作品です。等身大以上の大きさでとっても迫力があるんですよ。よく挙式の時に撮る「親族一同」の写真と同じですね。
by lacasamia3 | 2008-11-26 20:18 | フィレンツェ小話 | Comments(10)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


by chiho