牛乳の自動販売機登場

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我が家から車で30分ほど行ったボルゴ・サンロレンツォにある、この一帯で唯一中規模のコープに、今年の8月から新しく「牛乳販売機」が登場しました。スーパーの外側に出来た小さな小屋にあるこの自動販売機。片方はプラスチックボトルを売っていて、もう片方は牛乳が直接出てきます。使い方はいたって簡単。1本20セントの空のプラスチックボトルを購入し、右側のプラスチックの窓口を開け、牛乳が出てくる口にボトルを当てて、1ユーロコインを入れ、スタートボタンを押します。すると1リットル分の牛乳が出てくるという仕組みです。勿論、プラスチックボトルは家で洗って何度も使えるから、2回目以降からは、牛乳が1リットルあたり1ユーロなのです。
実は、このコープのすぐ近くには沢山の酪農農家があり、この牛乳は近くの農家から一日2回、多い時は3回、金属製のタンクで運ばれてきます。

通常、パック入りの牛乳は、賞味期限がとても長くて常温で保管できるロングライフ牛乳が1ユーロ20セント、フレッシュな牛乳は1ユーロ40セント、有機酪農の牛乳に至っては1ユーロ50セントもするから、こうして美味しくてフレッシュな牛乳が少しでも安く買う事が出来るので、いつも行列が出来るほどの大盛況です。

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この方法だと、スーパーの裏に牛乳を作っている農家があるのに、わざわざそこから、フィレンツェまで牛乳を運んで、パックに詰めて、またスーパーまで運んでくる必要がないんですもんね。運送の際に発生するコスト、排ガス、飲んだ後はゴミとして排出されてしまうパック(リサイクルが出来るとしても)、がまったく発生しないというとても合理的なエコロジー・システムだと思うんです。
燃料費が上がっている今、地元での消費をよりローカルにし、運送やパッケージングを省くことで値段を下げ、さらにゴミも排出されないというシステムが、イタリアではこれからどんどん発達していくのではと思います。何とも反グローバルなシステムですが(笑)。

牛乳を買っていたら、機械を裏でチェックしていた農家のおじさんに、ユキちゃんが←こんなTシャツを頂きました。
"IL LATTE MI FARA' GRANDE"「牛乳を飲んで大きくなるぞっ」

で、裏側には・・・


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"DA GRANDE FARO' L'ALLEVATORE"「大きくなったら酪農家になるぞっ」
(ストレートだなあ・・・苦笑)

このTシャツ、ユキちゃんは結構気に入って、これを着て外出をしたりするんですが、下の村のおじいちゃん達に笑われたり、ほめられたりしています(笑)。その度に本人は「将来はアーチストになるっ!」って反論しています。

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Commented by cory at 2008-09-13 08:04 x
エコですね。
アメリカもストアーでのプラスチックバッグを有料にしたり リサイクルとかにもだんだん力が入ってきたけど こんな牛乳の売り方初めてです。
でもそれも酪農農家が近くにあるから出来るので ニューヨークでは無理でしょうね。うらやましい。
Commented by やまね at 2008-09-13 09:24 x
Tシャツの文句に大笑いしちゃいました。日本語で書いてあるようなものですものね。裏が「酪農家になるぞ」っていうところがおもしろいですね。(表でなく)思わずほしくなっちゃいました!容器が何度も使えるのはいいですね~。日本では衛生法の関係でできないけれど、こんなのが日本にできたらなあ、ってすごく思います。
Commented by mame at 2008-09-13 12:37 x
なんという素敵なシステムとTシャツ!
このTシャツを参考に、「野菜を食べて大きくなるぞ!」「大きくなって農家になるぞ!」Tシャツを作りたいです(^^)
Commented by africajp at 2008-09-13 14:37
イタリアは不思議な所だね。スペインはエコにとても疎いし、そういうシステムを意識しては作ろうとしない(単に地元民が顔なじみで買うからそうなってるだけで)から、エコ意識がとてつもなく低い上、消費意識は世界と逆行してると思うもの。同じラテン、隣同士なのになあ。
いち早くそういう動きがあるのが、ステキだわ。
このTシャツ、日本で作っても売れると思う(笑)↑mameさんの書いたように、漁業、酪農、農業みんな欲しいなあ(笑)
Commented by M.K. at 2008-09-13 19:51 x
絞り立ての牛乳が買えるなんて羨ましいですね。この牛乳はおいておくと上の方に生クリームが溜まっているのでしょー。日本の牛乳は何だかとても薄くてダイエット用みたいな感じです。

酪農家も良いけど、臭いし、ハエやアブやいろんな虫がよってくるし、早朝から餌やり、搾乳、牛舎の掃除と大変な仕事ですね。以前北海道の酪農家の生活をテレヴィで観ましたが、お産のシーンもあり、徹夜で人間が助けていました。

T-シャツが素敵ですね。日本では良いディザインのシャツは全部サイズが小さくて買いたいのがありません。四十号くらいサイズが一番上です。四十二号が欲しいというと、痩せて下さいと言われます。変な国でしょー。
Commented by nonnakaori at 2008-09-13 20:35 x
美味しそうな牛乳。
「牛乳飲んで大きくなるぞ」をわざわざ書くのも面白いけれど、「大きくなったら、、、、、」がおかしいですね。むきになり、「アーチストに、、、、」とマジで反論するユキちゃん可愛いね。
地産地消の精神は、さすがスローフード発祥の国だと思います。
ボルゴサンロレンツォの酪農組合(イタリアにもあるかしら?)に拍手。
Commented by ぺけこ at 2008-09-13 21:52 x
こんにちは。いつも楽しく拝見させてもらっています。ロンバルディア各地にも同じ自販機があって我が家でも愛飲しています。新鮮・おいしい・環境にやさしいといいことずくめですよね。素晴らしいことだけど確かに反グローバル・経済活動縮小ってことになりますよね。環境を守る動きと産業化って両立が難しいのですね。。。
Commented by lacasamia3 at 2008-09-14 01:54
coryさん>凄く判りやすいエコでしょ。今までエコロジーってそれぞれの人の意識に頼る部分が多かったけれど、「経済的でエコ」な売り方や商品がこれから定着していくと良いなあって思います。いやいや、ニューヨークでも、郊外の農家からタンクで運んできて、量り売りをするって可能なんじゃないかなあ・・・。アントネッロ曰く、イタリアも昔はこうだったそうです。郊外から街にタンクで運んできて、それぞれが瓶を持って買いに行っていたそうですよ。
Commented by lacasamia3 at 2008-09-14 01:54
mameさん>ふふふ、可愛いTシャツでしょ。近所の酪農業者組合で作ったようです。
Commented by lacasamia3 at 2008-09-14 01:55
africaさん>いやいや、私は逆に、ザパテロ政権のスペインだから環境問題には凄く敏感なのかと思っていました。ソーラーシステムも早くから取り入れているし。でも南北の意識の差があるのかもしれませんね。イタリアも同じです。私は中北部のトスカーナ州に住んでいるけれど、南部のプーリアではまだまだエコ意識が低いです。
Commented by lacasamia3 at 2008-09-14 01:55
M.K.さん>酪農家は厳しい仕事ですよね。酪農が盛んな北部では、インドからの移民が沢山働きに来ているそうです。牛の扱い方もとても上手で、厳しい作業にも耐えることが出来るそうなんですよ。イタリア人も随分怠け者になってきています。
Commented by lacasamia3 at 2008-09-14 01:55
nonnakaoriさん>そうそう、このTシャツはボルゴ・サンロレンツォの酪農組合が作ったんですよ。
Commented by lacasamia3 at 2008-09-14 01:55
ぺけこさん>こんにちは。いつもブログを読んで下さって有難うございます。きっとね、ロンバルディア州の例にならってトスカーナでも取り入れたんだと思いますよ。うんうん、結局は経済活動縮小になるのかもしれないけれど、今までの「どんどん生産して消費して、作って捨てて」という経済構造が大きく変わっていく転換期なのではと思うのです。きっとね、人間は賢いからどんな状況でもその時代にあった新しい生産の仕方、消費の仕方を考え出すんだと思いますよ。
Commented by lacasamia3 at 2008-09-14 01:58
やまねさん>このシステムだと売り上げの殆どが農家の収入になるから、農家にとっても良いことなんですよね。牛乳業者に売ると、スーパーでの小売価格の10分の1にもならないんですって!
Commented by MIKA at 2008-09-14 02:15 x
Tシャツすごい受けました!

北海道みたいでいいな・・・・・。
美瑛には卵の自動販売機もあるんですよ。
アルテーナは・・・・・鳥インフルエンザ前までは私の隠れ家のご近所さんが私の庭でニワトリ飼ってまhしたが、お裾分けはなかったな・・・・・。
庭に設置してあるガスボンベの残量を調べに夜、ライト片手に行ったら、ニワトリどろぼうと間違えられちゃいました。
Commented by みっちゃん at 2008-09-14 06:10 x
はじめまして!北海道で酪農にたずさわっています。
この牛乳販売機、すごいですね!目からウロコ、でした。
いいですよね、こういう考え方。地産地消だし、エコで、無駄なエネルギーがかかってなくて。
殺菌はどうなっているんでしょうか?フレッシュってことは無殺菌ですか?

さすがヨーロッパ!考えが進んでいるな~、と、思いましたが、皆さんのコメントを読んでみると、それも地方で様々なのですね。
Commented by lacasamia3 at 2008-09-17 18:08
MIKAさん>そうだよね~、北海道は酪農の本場だもんね。北海道の人だって牛乳を飲むわけだから、北海道だったらこのシステムが導入できそうですよね。ご近所さんがMIKAさんの庭で鶏を飼っていたんだ(汗)。結構、鳴き声とかうるさかったでしょ
Commented by lacasamia3 at 2008-09-17 18:09
みっちゃんさん>こんにちは。実際に北海道で酪農を営まれている方からの書き込み、嬉しいです。うちの近くの販売機では、絞ったそのままだそうで、加熱処理はしていないそうです。だから、「飲む時は一度沸騰させてから飲まれることをお薦めします」って書いてあります。でも農家で加熱処理をして、この直売システムを導入しているところもあるそうですよ。わざわざ牛乳を買いに農家に行くのは面倒でも、スーパーでの買い物ついでにこうして新鮮な牛乳を安く購入することができるって便利ですよね。スーパーの中になくて外にあるのも、朝牛乳だけを買いたい人にとっては便利です。結構、自転車で買いに来ている人も居るんですよ。衛生面では、一日に何度もチェックしていて、たまにお昼頃になると売り切れになってしまい、「次回の補充は夕方4時」なんて張り紙が貼ってあります。
by lacasamia3 | 2008-09-13 04:22 | シンプルエコライフ | Comments(18)

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