
この時期、トスカーナ地方のスーパーや食料品屋では"farina di marroni"(ファリーナ・ディ・マローニ)と呼ばれる栗の粉が売られています。
これは、皮を取除いた栗を栗の皮を燃料にしておこした火でいぶし、乾燥させて、挽いたものです。トスカーナ地方でも今の時期しか売られない季節の食材なんですよ。栗粉を使った代表的なお菓子は"castagnaccio"(カスタニャッチョ)。ベーキングパウダーを使わず、お水で溶いた栗粉にオリーブオイル、ナッツ、干し葡萄、ローズマリーなどをのせて焼き上げた素朴なお菓子です。また、小麦粉と同じように使ってクレープにもします。このクレープにリコッタチーズと蜂蜜をのせた"necci"(ネッチ)というお菓子も、今の季節のお菓子です。


見た目は、少しグレーがかった小麦粉という感じです。
アントネッロは、昨日、栗粉でケーキを作りました。右はイタリアのベーキングパウダー。


材料は、栗粉250g、ベーキングパウダー1袋、牛乳250dl、卵2個、砂糖50g。
粉自体が甘いので、お砂糖は結構控えめです。
まず、卵を卵黄と卵白に分け、卵黄に砂糖を加えて良く混ぜ合わせます。卵白は後で泡立てて使います。


卵黄とお砂糖が良く混ざったら、栗粉を数回に分けて加えます。この時に、牛乳も少しずつ加え、ダマが出来ないように良く混ぜ合わせます。


ベーキングパウダーを加えて良く混ぜ、最後に泡立てた卵白をくわえてさっくりと混ぜます。
これをバターを塗って粉をはたいた型に流し込み、オーブンで1時間で焼き上げます。我が家は温度計がない薪オーブンなので(笑)、薪で調節しているのですが、通常のオーブンの場合は弱火という感じかな?


じゃん!美味しい栗のケーキが焼けました。トッピングは上面にかけたお砂糖のみ。素朴な栗の味が口の中にじーんと広がり、優しい甘さです。甘栗を砕いて混ぜ込んだホイップクリームを横に添えても美味しそうですね。
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栗の粉はラグーザでは売られていないので、ルカの発案で、生の栗を茹でて皮を剥き、潰して粉にしてからカスタニャッチョのトルタを作りました。大変だったけれど、楽しい作業で、しかも美味しくできました!(記事アップしました) 正統なカスタニャッチョとは違うのでそう呼んではいけないとルカが言っていましたが、見た目はアントネッロさんの逸品とまぁまぁ似ているかな・・・。
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美味しそう~です。アントネッロさんはお料理だけでなく、お菓子も上手なんですね!いいな~。我が家も少しずつ教育?!しなければ....。
イタリアのベーキングパウダーは、日本の物よりふくらみがいいように思いますが?!
私も今栗を蒸したので、実をスプーンで取り出し栗きんとんに変身です!
イタリアのベーキングパウダーは、日本の物よりふくらみがいいように思いますが?!
私も今栗を蒸したので、実をスプーンで取り出し栗きんとんに変身です!

わあ!おいしそう~。味を想像してみるのが楽しくなるようなケーキですね。本当にあるんですねえ栗の粉。しかも季節限定っていうところがいいですね。
栗の皮を燃料に、っていうところもグッときます。アントネッロさん、メレンゲ作るの上手ですねえ。さくっと作られるんでしょうねえ。
栗の皮を燃料に、っていうところもグッときます。アントネッロさん、メレンゲ作るの上手ですねえ。さくっと作られるんでしょうねえ。

hyblaheraiaさん>ラグーサには栗粉は売っていないんですね。へえ~、茹で栗で作ったカスタニャッチョ美味しそう♪後で見に伺いますね。

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
aga-pさん>アントネッロは「ケーキ作りは化学だっ」と断言しています。分量と手順さえ間違えなければ誰にでも出来るって。ケーキ、結構焼いているんですよ。栗きんとん美味しそう・・・。
やまねさん>栗そのままの味がします。美味しいですよ。10月から12月くらいまでしか出回らない期間限定のお粉なんです。
emiさん>フランスでも栗粉が売られているんですね。何のお菓子に使うんでしょう?栗粉のケーキは、小麦粉のケーキよりもシットリした感じに仕上がります。独特の香りがなかなか美味しいですよ。
鍵コメさん>おおっと、早速ブログにお伺いしますね。そうそう、1袋だとお菓子が2個焼けますよね。
ご主人、料理人さんですか??
ケーキまで焼けるなんて・・・凄いです。
ウチの旦那にこの記事を読ませて、やる気を起こさせたい^^
料理はたまにするけど、ケーキは焼けない夫なので(笑)
日本にも栗粉っておりますか??あったら挑戦してみたいです!
とっても美味しそうですからね~~♪
ケーキまで焼けるなんて・・・凄いです。
ウチの旦那にこの記事を読ませて、やる気を起こさせたい^^
料理はたまにするけど、ケーキは焼けない夫なので(笑)
日本にも栗粉っておりますか??あったら挑戦してみたいです!
とっても美味しそうですからね~~♪
薪のオーブンで焼いた栗のケーキ!素朴で優しい甘い香りが伝わってくるようです。あ、ヨダレが。あったかいカップチーノと一緒にかぶりつきたいです。
トスカーナ地方では栗を使ったお料理もあるのですか?
トスカーナ地方では栗を使ったお料理もあるのですか?
へええええ、こんな粉売ってるんですね。そういうのがここにもあると、スイス男も喜ぶんですけどね。
秋日和の気持ちのよいお天気が続いていますね。
食のほうでも秋満喫。
実は私もおととい栗粉を使ったケーキを焼いたんです。
私のは栗粉とリコッタをたっぷり使ったケーキにしました。
それにしても薪のオーブンで温度計もなくケーキを焼いてしまうとは。
アントネッロすごーい!!!
全自動おまかせ式のオーブンで焼いても失敗することがある私。。。
もうMAESTRO 主婦(主夫)アントネッロと呼びましょう。
食のほうでも秋満喫。
実は私もおととい栗粉を使ったケーキを焼いたんです。
私のは栗粉とリコッタをたっぷり使ったケーキにしました。
それにしても薪のオーブンで温度計もなくケーキを焼いてしまうとは。
アントネッロすごーい!!!
全自動おまかせ式のオーブンで焼いても失敗することがある私。。。
もうMAESTRO 主婦(主夫)アントネッロと呼びましょう。
bioさん>日本にも売られているかな?何でも手に入る日本だからあるかもしれませんね。クレープにしても美味しいですよ。
angela_angeloさん>トスカーナでは栗はもっぱらお菓子に使います。大昔、キャンティのあるレストランで、サッと焼いた鳥のレバーがお皿にのっていて、そこに栗のスープを注ぎいれるというお料理を食べたことがあります。すご~く美味しかったです。
bebecatさん>そちらでは栗は食べますか?栗って北半球では、東西問わずポピュラーな食べ物ですよね。イタリアだと茹でたりはせず、もっぱら焼き栗です。
rinrinさん>日本でも売っているかも~ですね。ホント、何でも手に入るからビックリです。
momoちゃん>リコッタチーズと栗粉って合うよね。アントネッロの一番のお得意ケーキは、パイナップルで作るミモザケーキなんだよ。

来月10月の始めにイタリアの北中部にお菓子の食べ歩きに行きます。でもどおしてもネッチの食べれるところが出てきません。どこか心あたりがあれば、教えていただけないでしょうか?宜しくお願いします。

こんにちは。楽しいご旅行になると良いですね。そうですね、私はフィレンツェのサントスピリト広場で毎月第三週に行われているフィエルーコラと呼ばれるオーガニック市場でネッチの屋台を毎回見かけます。おばあさんとおじいさんが小さな屋台でやっていますよ。10月中、毎日曜日に行われるマッラーディ村の栗祭りもお薦めですよ。詳しくはこのブログの下の検索欄で栗祭りと検索してみてください。確か記事があったと思います。