優しい気持ち

今朝、寝坊して幼稚園バスに乗れなかったユキちゃんを車で送った時のこと。
普段は完全に無人(笑)の我が家の周りですが、ちょっと前からイノシシ狩りが解禁になり、ハンターの姿を見かけるようになりました。今朝も、山道に1人ハンターのおじさんが猟銃を背負って立っていました。
すると、ユキちゃんが、
「ねえ、ママ、カッチャトーレ(ハンター)って動物に向かってライフルを撃つんでしょ。動物を殺すんでしょ」と言いました。

「うん、そうね、動物を狩って、殺して、そのお肉を食べるのよ」(私)

「シカもイノシシも殺されちゃうのかなあ」(ユキちゃん 顔が曇る)

「う~ん、皆逃げ足が速いから別の山に逃げて行っちゃうかもね。捕まらないんじゃない?」(私、ちょっとフォロー)

「イノシシのお母さんも殺されちゃうのかなあ」(私の言った事を全然聞いていないユキちゃん・笑)。
「そしたら赤ちゃんイノシシ達はどうするんだろう・・・寒くて、お家にも帰れなくて、ご飯も食べられなくて・・・」(段々、目が潤んできて、口がプルプルしているユキちゃん)
「うわ~ん(号泣)、イノシシのお母さんは殺しちゃいけないんだよ~、お母さんが死んじゃったら赤ちゃん達が困るじゃないっ!」(ユキちゃん、号泣)

「ユキちゃん、でも鶏肉美味しいって食べるじゃない。アレだってもともと生きていた鶏よ」(私、かなり苦戦)

「うちの鶏は卵をなかなか産まないから食べていいんだもんっ!」(ヘリクツユキちゃん。かなり矛盾していますが、ユキちゃんなりの理屈)

「じゃあさ、ユキちゃんどうする?」(私)

「ユキちゃん、畑の隣に、イノシシや鹿が避難してこれるようなスペースを作るんだ。それで周りに、カッチャトーリとか猟犬の為のワナを作るの」(あ、泣き止んだ)
「ここに入ろうとしたら、縄でぐるぐる巻きにして、両手両足縛っちゃうんだ」(あ、笑った)
「でね、犬とカッチャトーレのワキの下を、鹿とかイノシシがくすぐるの。ユキちゃんもね。もうやめてくれ~、ごめんなさい~、もうしません~って降参したら縄を解いてあげるんだ」

この時点で、私もユキちゃんも、猟犬とハンターが縛られてワキの下をくすぐられている姿を想像して思わず二人でゲラゲラ大笑いしてしまいました。

お肉を食べること、そのお肉は大事な命から頂いているということ、それを理屈で説明するのはなかなか難しいけれど、ユキちゃんが子イノシシを思い遣ってあげる優しい気持ちが感じられてちょっと嬉しかったなあ。
お肉でも野菜でも、食べ物を自然から頂戴するということに対しては、ここ暫く私の中で常に考えているテーマです。大人の私ですら回答が出ないのだから、ユキちゃんに説明するのはかなり至難の業です。動物を可愛がる気持ちと、美味しいお肉を食べるという行為、私はこの両方が両立していて良いのではと思います。有難く必要最小限を感謝しながら頂戴するというのが、今の私の回答でしょうか・・・。

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Commented by mitchypitchy at 2007-10-09 22:27
ぎゃはは~☆ ユキちゃんの「対策」ストーリーに大笑いしてしまいました!(ごめんねー) でも、とても興味深い質問だなって思いました。

そういえば、神道的に言うと、食事の前に言う「いただきます」というのは「命を頂きます」という意味なんですってね。chihoさんのおっしゃる必要最小限を感謝して頂戴する、ということと繋がりがありますね。私も賛成です。

自然との繋がりが遠くなっている生活スタイルのなか(chiho家は違いますが)、要求を満たすという意味だけの行為的な「食べる」が優位になって、自分も自然界の一部に生きるもので他の命を頂戴している=「食べる」という意識が薄れてきているのかもしれません。子供たちがキライと言って残すことがとても不自然と気づかないのは、そういうことの表れなのかも。

ところがユキちゃんは、なんでもモリモリ食べそうだね~~。
Commented by nonnakaori at 2007-10-09 22:32 x
はらはらしながら読んでいて、号泣する場面でうるうる、、、、、でも、結末がすごくて笑っちゃいました。犬とハンターを捕まえて、くすぐり作戦は素晴らしい!ユキちゃんの平和な解決法でめでたしめでたし。良かった。
秋の狩猟シーズンが始まったんですね。
Commented by ふゆさくら at 2007-10-09 23:11 x
ユキちゃん、心の優しいお嬢さんなんですねぇ。それにユーモアもたっぷりだわ♪ぐるぐる巻きにされてくすぐられたら、たまりませんよね~(笑)頭の中に私も映像が浮かんで、くすくす笑ってしまいました。
それにしても、現代社会では忘れられているというか、見失われつつある、こういう大切なことを体全体&心いっぱいに感じられるのってすごいことですよね。我が家でも、子供に言い聞かしてはいますが、なかなか実感がわかないようです。お肉はスーパーにあるものって思っちゃうんですよね。でも、アメリカに来て、たくさんの肉用の牛たちを見たときは、ちょっと何かを感じたようでした。
生きるということ、命の尊さを、何気ない生活の中で子供たちに伝えていけたらいいですよね(^^)
Commented by じゅんべ at 2007-10-09 23:20 x
ユキちゃん解決法もやさしいですね。
頂いた命を大切に食べさせていただく、ということしかないのかなと思います。動物でも野菜でも、あるいは野生であろうと家畜や栽培であれ命は命ですよね。
Commented by crazyangie at 2007-10-10 01:21
私もユキちゃんの言葉を聴いて号泣しております。。オエーン!!
なんて優しいの!っていうかピュアなの!お茶目でたまにイタズラして、おませなユキちゃんをブログを通してだけど知っているから、余計にそんな優しい言葉に、アンは号泣!そして、自分の鶏は卵産まないから。。。と屁理屈?いうユキちゃんに万歳!
Commented by bebecat at 2007-10-10 10:46
狩り、、、って嫌い。
だからユキちゃんのプロジェクト、、、手伝っちゃうなあ。
ハンター狩り、、、もう楽しんじゃう。

アルプスのハイジにもハンターが出てきたけど、
悪い奴らとして表現されてましたね。
悪い奴ら、、、なんですもの。
昔おじがやっぱり名古屋で狩り(出来るんかい?)してましたよねええええ。大嫌いだったそのおじさん、狩り辞めるまで。
私もおじさんのとってきた鳥を食べてたのにね。


ユキちゃんがんばって穴でもなんでも掘って悪い奴らをつかまえてくれ。
Commented by gabbyna at 2007-10-10 16:19
う~ん、食物連鎖だから仕方のないことも多いけど、そのことをきちんと理解していかせるのは、いいことだと思います。
解決法は、可愛いですね、本当に良い具合に理解していってほしいですね。
Commented by africaespa at 2007-10-10 17:05
「フィンダスのキツネ狩り」って絵本を思い出しました。ユキちゃんはきっと大笑いするだろうな、このお話。くうまはものすごく好きです。
ハイジの中でハンターから鹿を守る話があったけれど、絵本やアニメも、子供の心を助けながら考えさせてくれる素材になるよね。
でも、(許可を得いている)ハンターによって増えすぎる数をコントロールされてるとも聞くよ。全ハンターが同じにただやり放題ではないらしい。
「ある種」が増えすぎると、次は農作物に被害が出て、結局無秩序に生かされるよりも可哀想な結末を迎えると思うのです。どんなに自然が豊かに見えても、人間の住む里がそばにある限り、それは動物にとって自由な空間ではないのですよね。
Commented by africaespa at 2007-10-10 17:06
長すぎてはねられちゃったわ。続きです。
大切なのは、食べ物が自分を生かすために、やってきてくれたことを感謝することでしょうね。それが自然の摂理。残虐に思える肉食動物が自分の食べるもの以外のものを殺さないのと同じように、食べる分量だけを食べるのは、許されることと思うのです。モンゴルの少数民族としばらく暮らしてて、肉を食べるにはどれだけ大変かを学びました。すると、食べる時は食べられることを感謝するようになるんですよね。
食べ物を捨てる、粗末にする、それが一番罪深いと思ってます。
Commented by dedalo4jp at 2007-10-10 23:47
私たちの町でも狩が始まりました
この話を聞いて ちょっと複雑。。。
africaespaさんのコメントのさいごにもギクっ!!
神様ごめんなさい コンナに食いしん坊な
私なのに食べ物への感謝 いい加減にしてました。。。
 でも実際 狩人たちが得た食べ物や 
その他小動物など 我が家の町のちょっと山を上れば
偶然会ったりすることがたびたびあります(道路横断など)
実際姿を見ることはとっても愛らしい光景。。
これを≪殺す≫という文句で 食事するとなると引けざる終えない
でも≪頂戴する≫という文句で食事するとなれば なんか感謝しながら
食べれるような気がする
≪贅沢は敵だ≫と言う言葉通り
私たちは食べ物の豊富な環境にただぬるま湯のようにつかっているだけなのかもしれませんね

chihoさんやafricaespaサンのお子さんのように
感性豊かに育っているお子さんには≪生≫の言葉が
ほかの子供たちより敏感に感じてしまうのでしょう
お母様たちの日々の愛情で彼らが
ただ単にかわいそうだからといって 食べてしまうことに拒否することなく
いつも変わらず感謝して頂戴してくれるように祈っています。

Commented by coquille at 2007-10-11 02:13 x
ユキちゃん、可愛い♪
『有難く必要最小限を感謝しながら頂戴する』、私も人の食生活はそうあるべきなんだろうと思います。煩悩が多いからそれがなかなか難しいんですけどね(笑)
先日TVの特集で、羽の生えない裸の鶏や(食肉加工するときの羽抜き作業の手間を省く為)通常の2倍くらいありそうな巨大な牛(食肉をより多く効率的に得る為)など、人間が品種改良した家畜たちを見て、正直ぞっとしました。
都会で暮している以上、量販店に頼らずには生活できないし、もし知らずにスーパーで買った肉がこれだったら・・・と考えたらヴェジタリアンになってしまいそうな勢いです(汗)。
Commented by ばんざい★セネガル at 2007-10-12 01:03 x
こんにちわ、

わたしは、人気ブログの【アフリカ】で、
1番、2番あたりをうろうろしている「ばんざい★セネガル」の管理人です。

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Commented by bianca at 2007-10-12 23:57 x
ユキちゃん、優しくて、とってもおちゃめさん♪
子供というのは、本当に素朴で純粋な疑問を 率直に投げ掛けてきますよね。私も娘からの質問に何と答えたら良いのか、どのように教えてあげたら良いのかとよく悩みます。
子供はきっといろいろな事を感じていて、そのひとつひとつにきちんと答える事は、知識だけではなく 豊かな心も育てるのでしょうね。
ユキちゃんは様々な事を肌で感じて学べる、とても素敵な環境で育っているのですね。
そして何よりも、温かくて、大きな心のchihoさんとアントネッロさんとの生活の中で、素敵な女の子に成長しているのですね♪
お二人の子育てに、本当にいつも感激させられています!
Commented by chiho at 2007-10-13 20:47 x
michypitchyさん>何気なく使っている「頂きます」の意味って深いんですね。うん、命を頂いているという意識をもって大切に毎回の食事を頂くこと、食べられるということを感謝することって大事ですよね。そうしたら「きらい~」って残したりしないと思うな。うちのユキちゃんの場合、ちょっと食べすぎですが(笑)。
Commented by chiho at 2007-10-13 20:48 x
nonnakaoriさん>今日、仕事に出てくる前にハンターの車が沢山止まっていたので、大掛かりな、いのしし狩りがあるのかもしれません。いのしし君達、うまく逃げられたかな?
Commented by chiho at 2007-10-13 20:50 x
ふゆさくらさん>ははは、私はね、ポインターみたいな頭のよさそうな了見が前足を上に縛られて、脇の下を鶏の羽でくすぐられている様子を想像してました。ユキちゃんも同じく(笑)。
Commented by chiho at 2007-10-13 20:52 x
じゅんべさん>ハンティングは残酷で、スーパーでお肉を買うことは残酷ではないのか、というとそうでもないんですよね。命を頂いていることには変わりはないのだから。大切なのは頂くという気持ちなのだと思います。
Commented by chiho at 2007-10-13 20:54 x
crazyangieさん>子供なりの理屈って可笑しいよね。矛盾しているのかそうでないのか余り考えないから面白い発想が生まれるんだろうなあ。
Commented by chiho at 2007-10-13 20:57 x
bebecatさん>う~ん。そうだねえ。ハンティングをスポーツと言い、狩をする権利を異様に主張するハンターとは私もお友達になれないかなあ。前にね、トスカーナの田舎で、小さな野鳥が大量に死んでいたのを見たんです。明らかにハンターに撃たれた跡があったの。多分、撃つという行為だけを楽しんで、料理をするのは面倒だからとそのままにしておいたんでしょうけれど、こういうハンターは許せないなあ。
Commented by chiho at 2007-10-13 20:59 x
gabbynaさん>お肉屋さんやスーパーで切り身のお肉しか見たことがない子供が増えている中で、こうして食べ物の連鎖を目の当たりにしているユキちゃんはとても恵まれた環境にいるのかもしれません。急がずに自分なりの回答を出してくれればいいなあって思います。
Commented by chiho at 2007-10-15 17:01 x
africaさん>へえ~、その絵本探してみますね。うん、食べ物を捨てることってすごく残酷だよね。その食べ物は命を頂いているんだものね。africaさんがモンゴルで得たものって深いよね。今のモンゴルは大分変わってきていると思うけれど、私もいつかそんな場所に行ってみたいなあ。
Commented by chiho at 2007-10-15 17:05 x
dedalo4jpさん>大丈夫、きっとユキちゃんもくーま君も逞しく感謝しながらお肉にかぶりつくタイプだと思います(笑)。鶏のローストを一番楽しみにしていたのはユキちゃんだし(爆)。大切なのはきっと感謝して食べる気持ちなのでしょうね。
Commented by chiho at 2007-10-15 17:08 x
coquilleさん>うんうん、家畜の姿を人間の都合で不自然に変えてしまうこと、それが加速してしまうことって、すごく身勝手で残酷なことなんだとおもいます。怖いなあ。コストを下げて安いお肉を生産しようとすることばかりに集中すると、ある一定のラインを超えてしまうんだろうなあ。
Commented by chiho at 2007-10-15 17:10 x
ばんざいセネガルさん>こんにちは。セネガルにいらっしゃるのでしょうか。セネガルの生活もまたイタリアと違って面白そうですね。お誘いを頂いたのですが、相互リンクは今のところ、エキサイトブログのみとさせて頂いています。後ほどそちらにも遊びに行きますね。これからもどうぞよろしくお願いします♪
Commented by chiho at 2007-10-15 17:14 x
biancaさん>こういうことは、親がびしっと答えを出せるものでもないから、ユキちゃんなりの答えを出せるようにいろんなことを体験させてあげるのが良いかなと思います。親子でも結局個人だものね。自分の意見は自分の中で形成していくものだと思います。いや~、特に子育てにだわりはないのですが、まあ、健康で優しい子に育ってくれれば良いかなと
by lacasamia3 | 2007-10-10 00:00 | イタリア子育て~幼稚園編 | Comments(25)

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by chiho