密着レポート!義母さんのフリーザ作り

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昨日プーリアからフィレンツェへ戻りました。楽しかった夏休みももうオシマイ・・・まだまだお天気続きのフィレンツェではありますが、やはりあの太陽の強さは、プーリアならではです。
まだまだ撮った写真が沢山あるので、今週は楽しかった夏休みのことを思い起こしなら、プーリア便りを続行します。
さて、いよいよフィレンツェに戻る荷造りを始めていた私のところに、義母さんが、「今日、フリーザを作るから、鞄のスペースを開けておいてね」と言いに来ました。"frisa"(フリーザ)とは、プーリア名物の固~いパンです。
材料の粉は、セモリナ粉が3に対して、強力粉が4の割合です。義母さんは10等分で計算しないで、いつも昔ながらの7等分なんです(笑)。ともかく、10キロの粉をあっという間に捏ねてしまうパワーには驚きます。1キロでフウフウ言っている私、かないません(汗)。


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半日ほど発酵させます。暑いから発酵が早いんですよ。十分、発酵したら、こうして小さく切り分けます。


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細く伸ばして、指で筋を付けて・・・


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筋が外側になるようにクルッと丸くドーナッツ型にして、上から手のひらで少し潰します。


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見た目はべーグルみたいですよね。こうして義母さんがフリーゼの形を作っている間に、義父さんは石釜に火を入れて準備をします。この釜は、義父さんが30年前に自分で作ったんですよ。マメ男アントネッロの原点は、義父さんなんだろうなあ・・・


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釜の温度が十分に上がったら、フリーザを中に入れます。
で、アントネッロは何をしているかというと・・・
ある程度焼けたフリーゼは、完全に焼き上げず、一度取り出します。このひっくり返した椅子の足に針金を渡してあって、アントネッロは、この針金でフリーザを半分に割っているんです。
こうして、割ったフリーゼを再び釜に戻し、蓋をして翌朝までそのまま釜のなかで冷まします。


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↑これが完成したフリーザです。このままでは、歯が折れてしまいそうなくらい固いのですが、フリーザを食べるにはプーリア風のお作法がありまして、次回ご紹介します(引きずるっ)。

<追伸>
沢山のコメント有難うございました。皆さんのコメントを楽しく拝見しています。
今晩、少しずつお返事を書きますので少しお待ち下さい。まずは、掃除っ(笑)!

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Commented by sicilia_trapani at 2007-08-08 16:27
おっと!石釜まであったのね、アントネッロの実家!フリーゼ、ビスコッティみたいだね、2度焼き。昔は、こうやって10キロ(!ってすごいよね!)分の粉を一度に仕込んで焼成して、保存しながら食べていたんだろうねー。歴史が感じられます。
Commented by magazinn55 at 2007-08-08 16:59 x
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Commented by kanmyougama at 2007-08-08 17:02
ボクは日本のパンの味と硬さしか知りませんでした。
ハンガリーを廻ったとき固いパンに出会いフランスもイタリアも硬いのに出会ってすっかり嵌ってしまいました。
やわらかい菓子パンみたいなのではなかったのです。
働き者のしかも自慢のパンにワイン・・・それを知っている・・彼・・。
いいですね・・・・受け継いでください。
Commented by のりへい at 2007-08-08 17:26 x
アントネッロさんのところではフリーゼというのですね。アルベロからターラントにかけてはフリゼッリと呼ばれてるみたいです。ターラント出身の同僚が持ってきて会社で
「こうやって食べるんだよ」
と教えてくれました。プーリア風の食べ方、もし同じだったとしたら結構驚きますよね。でも食べるとすごく美味しいんです。
来年もプーリアに行きますよ~!^^
いつかプーリアに永住していまいましょう。じりじりの太陽も慣れると、生きてる実感が沸いてきません?←超positivo
ということで、愛するプーリアレポート、お待ちしてます。お掃除頑張ってくださいね!!
Commented by cucina_amalfitana at 2007-08-08 21:11
こんにちは♪
このパン、フリーゼというのですね~。
むかーし、カンパーニャ州のかなり南のほうで、
自転車みたいな小さな車(って、ありますよね~)の荷台に
並べておいてあったのが印象的で、パンを乾燥させているのかな?
と、思っていたのですが、焼いたあと、釜でさましたあと、
もう、あのカチカチなパンになっていますか??
日本では、手に入らないので、懐かしいです(^^)
Commented by macannzu at 2007-08-08 21:14 x
豊かな人生ってこういう生活を送ってる家族のことなんだと思いました。手作りのワイン、野菜、そして手作りの食卓。
プーリア、いいところですね。次回のイタリアの旅はプーリアに決定です。できれば、ひと夏過ごしたいです。素敵なご家族に乾杯です!
Commented by アンジー at 2007-08-09 12:44 x
お帰りなさい~!
このパン、面白いですね~。硬いうえに、途中半分に割って~。ラスクみたい?
ホームステイしたい。。っていうか、きっと帰りたくなくなっちゃうかも!
Commented by ブルースカイ at 2007-08-09 12:57 x
こんにちは。
ヨーロッパの温泉リンク集作成しましたのでご利用ください。
Commented by iikayo at 2007-08-09 21:14
ワインに自家製パン、しかも釜!!凄すぎます。
これイタリアでは、常識なんですか!?
日本では釜でパン焼いてくれるお店だって
探さないと なかなかないはず!
イタリアの食卓は、本当にすばらし~。
Commented by chiho at 2007-08-11 01:10 x
Reiちゃん>フリーゼは常温でも長持ちするから、一度に沢山作っています。パンも、7キロ位、まとめて作って冷凍しているんですよ。うちにも石釜欲しいなあ・・・
Commented by chiho at 2007-08-11 01:11 x
magazinn55さん>お誘い有難うございます。これからもどうぞ宜しくお願いします♪
Commented by chiho at 2007-08-11 01:14 x
kanmyougamaさん>日本のパンは、一般的にバターがたっぷり使われていてフワフワしていますよね。イタリアのパンは殆ど何も入れず、イーストだけで膨らましているので、しっかりと硬いんですよ。翌日にはカチカチになってしまうので、硬くなったパンを使ったお料理のレシピが沢山あります。毎日、または2日おきにパン屋さんにパンを買いに行くほど、イタリア人にとってはパンって日常生活に密着した食べ物なんですよ。
Commented by chiho at 2007-08-11 01:17 x
のりへいさん>えっ、のりへいさんがプーリアに移住するんだったら、私もプーリアに永住しようかな(笑)。プーリア集団永住計画っ!来年も多分プーリアに行くと思います。恐らく今年と同じく7月後半かな?来年は是非プーリアで会いましょうね。その前にフィレンツェでもお会いしましょう。
Commented by chiho at 2007-08-11 01:19 x
cucina_amalfitanaさん>そうそう、このパンは、焼いて釜の中で冷ました後、もうカチカチになっています。フィレンツェでもなかなか手に入らないんですよ。たまにパン屋で見かけますが、なんだか違うんです。
Commented by chiho at 2007-08-11 01:21 x
macannzuさん>こんにちは。とてものんびりとした生活です。プーリアはアルベロベッロが有名ですが、オストゥー二やチェーリエなど他の町のほうがのんびりしていて面白みがありますよ。是非プーリアを楽しんできてくださいね。
Commented by chiho at 2007-08-11 01:23 x
アンジーさん>今思ったけれど、きっとカフェラッテに浸しても美味しいかも。フィレンツェに帰って来たくなかったデス。来年の夏休みもやっぱりプーリアかな?
Commented by chiho at 2007-08-11 01:24 x
ブルースカイさん>有難うございます。是非拝見したいと思います。
Commented by chiho at 2007-08-11 01:26 x
iikayoさん>イタリアの田舎や小さな街ではまだまだちょっとした家庭菜園をやりながらこうした生活をしている人は沢山います。アントネッロの家庭が特別にというわけではないようですよ。手作りの美味しさを良く知っている国民なんでしょうね。
by lacasamia3 | 2007-08-09 00:00 | ユキちゃんと海2007 | Comments(18)

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