
アントネッロと知り合ってから新たに発見したり、はまったりしたものは沢山あるのですが、その中の一つが”musica popolare"(ムージカ・ポポラーレ)と呼ばれるジャンルの音楽。直訳すると、「ポピュラー・ミュージック」ですが、イタリアでは各地に古くから伝わる民謡を指します。特に、アントネッロの出身地であるプーリア州サレント地方の民謡は、日本の沖縄民謡のように、10年以上前から1つの音楽ジャンルとして確立し、今では沢山の音楽グループがサレント民謡を演奏しています。
基本的な構成は、ボーカル(男女)、アコーディオン、バイオリン、そしてタンブレッロと呼ばれる羊の皮で作った大小様々なタンバリンです。
今、この記事を書きながら聞いているのは、カンツォニエーレ・グレカーニコ・サレンティーノ。サレント民謡ではかなり有名なグループです。
いつもプーリアに里帰りをする8月には、サレント地方のあちこちの村で民謡フェスティバルが開かれます。ちょっとしたパーティでも、かならず民謡が流れ、皆、立ち上がって踊り始めるんです。ダンサーではなく普通の人なのに、独特のタンバリンのリズムに乗ってかっこよく踊るんですよ。そして何処から持ってくるのか、タンバリンをリズムに合わせて鳴らします。
アントネッロも含め(笑)、プーリア人の男友達達がとタンバリンを勇ましく叩く姿は、かっこいいなあと思います。女性もスカートをヒラヒラさせながら背筋を伸ばして華麗に踊るんですよ。
そうそう、昔、8月15日にレッチェの更に南にあるTorre Paduliという小さな村の村祭りに行ったことがあります。真夜中の12時のミサの後、村の中心にある教会から聖ロッコ(多分・笑)の像を村人が担ぎ出し、村の中を練り歩くんです。ココまでは宗教行事なのですが、この後、民謡祭りが始まります。楽器を持ってあちこちから集まった沢山の一般のサレント人が老いも若きも路上で歌ったり踊ったりしているんです。複数のグループ同士が一緒に演奏したりして。まさに土着の音楽です。お祭りは朝方まで続きます。夜中の1時頃に、タンブレッロを持ってお父さんと一緒に勇ましく村の広場に向かう5歳位の子供達も見かけました。そうそう、あちこちで羊の肉をローストしていて、細長い骨付きのリブの部分が1本50セントで売っていて、時々、にわかミュージシャン達がその炭の火でタンブレッロの皮を温めて音を試したりしていました(笑)。
ちなみに、↑のCDの最後の曲は1999年にトッレ・パドゥーリでこのグループが路上演奏をした時に録音されたものです。
サレント民謡を聴くと、プーリアのカラカラに乾いた大地とギラギラした太陽を感じます。
またの機会に、他のグループもご紹介しますね。
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こんばんは。
サレント民謡聴いてみました!
中近東っぽいメロディもあり、ブルガリアンボイスっぽい地声の歌声が胸に沁みる曲ですね。いわゆるカンツォーネとはひとあじ違って、かっこいいです。
イタリアって奥が深いなぁ。
ユキちゃんよくなって良かったですね。
実はうちの息子も早朝高熱が出たんですよ。バファリンを飲ませて様子を見たら、幼稚園行く時間には熱も下がって元気になりました。
一日風邪、東京でも流行ってるのかも…?
サレント民謡聴いてみました!
中近東っぽいメロディもあり、ブルガリアンボイスっぽい地声の歌声が胸に沁みる曲ですね。いわゆるカンツォーネとはひとあじ違って、かっこいいです。
イタリアって奥が深いなぁ。
ユキちゃんよくなって良かったですね。
実はうちの息子も早朝高熱が出たんですよ。バファリンを飲ませて様子を見たら、幼稚園行く時間には熱も下がって元気になりました。
一日風邪、東京でも流行ってるのかも…?
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私も聴いてみました。タンブレッロが独特の味をだしてます。
タンブレッロは、大小いろんな形があって面白い。いろんな響きになるんでしょう。プーリアのタンブレッロ男達をみたいなあ。女性は、踊るだけですか?
タンブレッロは、大小いろんな形があって面白い。いろんな響きになるんでしょう。プーリアのタンブレッロ男達をみたいなあ。女性は、踊るだけですか?
僕は東欧にいたことがあるので、あちらの哀愁帯びた民謡とか、あるいはバルカンの旋律とかすごく好きですねー。あとポルトガルのファロ?だったかな、あれもなかなか郷愁があって。なんか僕は哀愁系に弱いようで(^^; 哀愁を背中で語る男かも・・・・(多分、それは全くないと思われ)
プルメリアさん>うんうん、ブルガリアンボイスって感じですよね。息子さん大丈夫でした?ユキちゃんはもうケロリとしています。
nonnakoriさん>一般の女性で歌える人は少ないかなあ・・・タンブレッロの大きいのは深い音がします。
BUNTAさん>昔、夕方フィレンツェから山に向かうバスの中に東欧出身であろうカップルが乗っていたんですが、いきなり女性がセレナーデのような歌を歌い始めたんです。バスの乗客全員、うっとりして聞き入ってしまいました。彼らが降りた時は拍手喝さいだったんですよ。