絵画との出会い

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スカルペリーア村のお城の真向かいには小さな教会Ss.Jacopo e Filippoがあります。
キリストの磔刑像が真ん中に置かれたとても素朴な教会です。そして、教会に向かって右手の小さな建物には、とても小さな礼拝堂"Capella della Madonna di Piazza"があります。説教壇がないので、恐らくここはミサは行われず、お祈りの場所なんでしょうね。一般に公開されてはいるのですが、いつも、行くとどなたかがお祈りをされているので、お邪魔をしては申し訳ないと、今まで入ったことがなかったんです。
今回、訪れたのが丁度お昼の時間だったので、誰も居ず、やっと中を拝見することが出来ました。10人も入れば一杯になってしまうような小さなお部屋に、優雅な様式の祭壇が置かれています。そしていつ行っても、季節のお花が飾られています。


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私は絵画をこうして教会の中やお城の壁などで見るのが好きです。勿論、美術館で見たほうが見やすいのですが、こうして小さな礼拝堂で、大切に保存され、村の人に愛されている聖母像に出会うと、日本で大学時代に美術史を勉強していた頃とは違った気持ちで作品と向き合うことができます。当時は、ともかく有名な作品を自分の中に詰め込み、ヨーロッパに旅行をしては出来るだけ沢山のオリジナルの作品を見て周ろうと必死でした。大作や傑作と呼ばれる絵画の素晴らしさ、魅力は勿論感じるのですが、この小さな聖母子像から受ける静かな感動は、ガラスケースに入った絵画からは感じることが出来ませんでした。


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このジョットー派の絵はJacopo del Casentino(1297-1349)作です。1300年代初頭に活躍したジョットー派と呼ばれる画家の1人です。ウフィッツィ美術館の1300年代の絵画のコーナーにも彼の作品が展示されています。でも、美術史の本には彼の名前は殆ど登場するこは少ないと思います。
フィレンツェとアレッツォの間にそびえる高い山脈が続くエリアをCasentino (カセンティーノ)と呼びます。彼が果たしてそのカセンティーノの山の出身だったのかどうかは判りませんが、深い森やそこからフィレンツェへ続く緩やかな丘の見える風景を彼も見ていたのでしょうか。まだまだ画家の社会的地位が低かった1300年代、どんな食べ物を食べて、どんな生活をしていたんだろう?と勝手な想像をしてしまいます。
祭壇が窓の真向かいにあるので光ってしまうので、斜めからフラッシュなしでやっと撮る事が出来ました。教会では写真撮影が禁止されていなくてもフラッシュなしで撮る様にしています。


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スカルペリーア村の小さな礼拝堂で、中世から現代まで、いくつもの戦争を超えて人々に愛されている聖母像に出会いました。
私はカソリック教徒ではないけれど、静かな、神聖な気持ちになりました。

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Commented by miyamaea at 2007-04-26 04:59
今回、レオナルドの洗礼をうけることに決めた時から、私にとって教会は身近なものになりました。スカルペリアはボルゴ、サンロレンツォですね。昨年、レオちゃんをここで産みました。懐かしいです。
それと、いろいろアドバイスありがとうございました。ちょっと猪突猛進ぎみでした。自分のペースで出来る範囲からやってみようと思います。
Commented at 2007-04-26 05:03 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kawazukiyoshi at 2007-04-26 12:34
こんにちは。
素晴らしい画がたくさんあるのですね。
この間フィレンツェのことをNHKで放送していましたよ。
ホンとに素晴らしいところですね。
またよります。
Commented by AT at 2007-04-26 13:24 x
歴史の長いヨーロッパ、特にイタリアでの楽しみの一つは歩いていてふと出会う風景だったり教会だったりです。教会を見つけたときは失礼と心で言って中に入ります。大抵冷やりとして暗いところですが目が慣れてくると内装や彫刻や絵画が見えてきます。絵画も私の目には稚拙に見えるものから美術館にあってもおかしくない様なものまでありました。名もない画家か有名画家か聞くこともなく静かに見つめるのが好きです。
カトリックの国では道沿いにマリア様のお堂(日本ではお地蔵様にあたるのでしょうか)に良く出会います。この風景も大好きです。
Commented by ガブリエラ at 2007-04-26 22:59 x
いいですね~~・・・私は カトリック信徒です。

いってみたいなあ、今 イタリア語はじめていますが 劣等生です、歳のせいか 全然おぼえられません。

いつも たのしみに読ませていただいています。
Commented by BUNTA at 2007-04-27 01:30 x
前に観たのですが、たまたたWowwowでこの間やっていた「Kingdom of Heaven」を観ました。世間的には大作の呼び声高くもあまり興行成績は結果的によくなかったのですが、僕はエルサレムをめぐるキリスト教徒に対して、珍しく公平な視点でイスラム世界を描いていて、音楽もすごくよくて、、大好きな映画。。。だったのですが、なんだか中世の絵画や美術品をみるたびになんだか自分も含めた人間の愚かさみたいなのも感じてしまうようになり・・・・(^^; 困りました。
Commented by gabbyna at 2007-04-27 13:08
私もカトリック信者でこの手の絵画を見るのは、大好きです。小さなお御堂の中で直接見れるのは、本当に素晴らしいですね。
この頃の絵画をかいた人たちは、大抵修道士などじゃなかったでしょうか??修道院の中で生活していたりしていると思われます。いつか、近くで見てみたいものです。こういうのがあるのがやはり、イタリアですね。
Commented by Sette at 2007-04-27 20:57 x
小さい教会、地元の人に近い存在で、いいですね。私はちょっとはいたところにある教会とか好きです。でも、Chihoさんがおっしゃるように、必ず人がいるので、タイミングが難しいですね(汗)私も教会内ではフラッシュはつかいません。
Commented by chiho at 2007-04-28 04:47 x
miyamaeaさん>レオ君はボルゴ生まれなんですね。ここの産婦人科は評判が良いですよね。あれ?miyamaeaさんももしかしてイノシシ年ですか?私も~。いやいや、私もメインサイトを作った時には、えいっって猛突進したのでお気持ち判りますよ。丁度ユキちゃんが1歳半くらいの頃かな。頑張ってっ!色んなサイトを参考に見て周るのも良いと思いますよ。
Commented by chiho at 2007-04-28 04:51 x
鍵コメさん>書き込み有難うございます。私もいつもフラッシュはたかないようにしています。あと、美術館などでは、グーグルで検索できる画像があるので、殆ど写真は撮ることはありません。そうですね、もちろんフラッシュは作品の劣化にもつながるし、私はそれ以前に、やはり神聖な場所である教会の中でフラッシュをたく気分にはならないかな。美術史のお勉強、頑張ってください!
Commented by chiho at 2007-04-28 04:54 x
kawazukiyoshiさん>こんにちは。ブログを見てくださって有難うございます。日本のテレビでもたまにフィレンツェの特集が組まれているようですね。トスカーナに限らず、イタリアにはどんなに小さな村にも魅力的な教会や風景が沢山あるんですよ。そして必ず1軒は美味しいトラットリーアがあります。
Commented by chiho at 2007-04-28 04:56 x
ATさん>そうですね。私も教会の中で静かに絵画を眺めるのが好きです。きっと画家も教会のろうそくの光、ステンドグラスを通して入る柔らかい光の中で鑑賞されることを想定して描いていたんでしょうね。
Commented by chiho at 2007-04-28 04:59 x
ガブリエラさん>イタリア語を始められたんですね。頑張ってください~!お料理や旅行など好きな分野を決めて、その分野から入っていくと長続きしますよ。次回のイタリア旅行が楽しみですね。
Commented by chiho at 2007-04-28 05:03 x
BUNTAさん>「Kingdom of Heaven」、私もちょっと前にアントネッロ度DVDで見ましたよ~。初めの方でエルサレムで2つの宗教が共存していた何ともいえないバランスが印象的でした。
Commented by chiho at 2007-04-28 05:06 x
gabbynaさん>お坊さんだったかもね。「fra」っていうのが頭に付いたらお坊さんですが、この人はどうだったのかしら?まだまだ画家は職人と同じように社会的地位が低かった時代ですよね。
Commented by chiho at 2007-04-28 05:07 x
Setteさん>うんうん。フラッシュをたいて撮っても決して綺麗には撮れないし、だったら絵葉書を購入するかなあ。
Commented at 2007-10-15 13:14 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by lacasamia3 | 2007-04-26 04:06 | フィレンツェのアグリツーリズモ | Comments(17)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


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