先日、車でフィレンツェの東側の田舎道を走っていた時のこと・・・
ぽつんと女の子がヒッチハイクをしていました。通常、私ひとりの場合、相手が男性だったら乗せられないけれど、女性だったら急いでいない時は停まって乗せてあげます。トスカーナの田舎で、何度ヒッチハイクをする人を乗せたことか(笑)。ある時、おばあちゃんを乗せたら、なんとユキちゃんのクラスメイトのおばあちゃんだったことも。こうして車中、まったく知らない人とお話をするのも楽しいものです。
さて、この女の子、年齢は20代前半くらいでしょうか、巻き毛のショートカットで、もう既にタンクトップ(田舎道を歩いていて暑かったんでしょうね)、鼻にはピアスといういでたちでした。南イタリアでは余り見かけませんが、北イタリアでは良く見る"punk a vestia"(パンク・ア・べスティア かなり俗語です)と呼ばれている若者風です。パンクファッションに身を包んだちょっと強面の若者のことをひとくくりにしてこう呼ぶのですが、実際には素朴な子が殆どです。
「あの丘の上に住んでいるんだけど、あそこの曲がり角まででいいから」と彼女は遠慮深そうに言っていましたが、どうせ私はもう用事を終えて帰宅途中だったので、彼女の家まで送ってあげることにしました。聞くと、友人たち5人で、大きな農家を借りて住んでいるそうです。彼女はフィレンツェのレストランで働きながら、絵を描いているとのこと。朝、5時に起きて1時間もかけて下の村のバス停まで歩いているそうです。「うん、でもたまにこうしてヒッチハイクで拾ってくれる人もいるからさ、今は気候が良いし、早起きをして1時間歩くのも気持ちがいいわよ」と言う彼女。えらいっ!
私も10年以上前に、私もアントネッロとパオロ(今のお隣さん)と他の2人の友人達と一緒に農家をシェアして住んでいたことを、ちょっと思い出しました。フィレンツェの南側にあったその家は、200㎡もあり、雨漏りもしょっちゅうで、隙間風だらけで暖房もなかったけれど(各部屋に薪ストーブがあったのみ)、何だかとっても楽しかったのを覚えています。それぞれの友達が遊びに来るから、毎晩パーティのようでした。プライバシーなんかこれっぽっちもいらなかったなあ。そんなことはどうでも良くなるくらい、毎日が楽しかったです。週末、朝、リビングに行くと、ソファーで誰か新しい友人が寝てたりして(笑)。今の家族での生活も楽しいけれど、あの当時の独特の楽しさが懐かしいです。
日本だと、家族やパートナー以外の人と一緒に住むことってなかなかないけれど、大きな家をシェアして一緒に住むことはイタリアでは割と普通です。まあ、楽しくなるかそうでないかは同居相手にも依るのですが。
田舎道で出会った彼女の家も、崩れかけた大きな農家でした。
「ねえ、共同生活たのしい?」と私が聞くと、彼女はにっこりと笑って「うん」と頷きました。何だか嬉しいなあ・・・
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ぽつんと女の子がヒッチハイクをしていました。通常、私ひとりの場合、相手が男性だったら乗せられないけれど、女性だったら急いでいない時は停まって乗せてあげます。トスカーナの田舎で、何度ヒッチハイクをする人を乗せたことか(笑)。ある時、おばあちゃんを乗せたら、なんとユキちゃんのクラスメイトのおばあちゃんだったことも。こうして車中、まったく知らない人とお話をするのも楽しいものです。
さて、この女の子、年齢は20代前半くらいでしょうか、巻き毛のショートカットで、もう既にタンクトップ(田舎道を歩いていて暑かったんでしょうね)、鼻にはピアスといういでたちでした。南イタリアでは余り見かけませんが、北イタリアでは良く見る"punk a vestia"(パンク・ア・べスティア かなり俗語です)と呼ばれている若者風です。パンクファッションに身を包んだちょっと強面の若者のことをひとくくりにしてこう呼ぶのですが、実際には素朴な子が殆どです。
「あの丘の上に住んでいるんだけど、あそこの曲がり角まででいいから」と彼女は遠慮深そうに言っていましたが、どうせ私はもう用事を終えて帰宅途中だったので、彼女の家まで送ってあげることにしました。聞くと、友人たち5人で、大きな農家を借りて住んでいるそうです。彼女はフィレンツェのレストランで働きながら、絵を描いているとのこと。朝、5時に起きて1時間もかけて下の村のバス停まで歩いているそうです。「うん、でもたまにこうしてヒッチハイクで拾ってくれる人もいるからさ、今は気候が良いし、早起きをして1時間歩くのも気持ちがいいわよ」と言う彼女。えらいっ!
私も10年以上前に、私もアントネッロとパオロ(今のお隣さん)と他の2人の友人達と一緒に農家をシェアして住んでいたことを、ちょっと思い出しました。フィレンツェの南側にあったその家は、200㎡もあり、雨漏りもしょっちゅうで、隙間風だらけで暖房もなかったけれど(各部屋に薪ストーブがあったのみ)、何だかとっても楽しかったのを覚えています。それぞれの友達が遊びに来るから、毎晩パーティのようでした。プライバシーなんかこれっぽっちもいらなかったなあ。そんなことはどうでも良くなるくらい、毎日が楽しかったです。週末、朝、リビングに行くと、ソファーで誰か新しい友人が寝てたりして(笑)。今の家族での生活も楽しいけれど、あの当時の独特の楽しさが懐かしいです。
日本だと、家族やパートナー以外の人と一緒に住むことってなかなかないけれど、大きな家をシェアして一緒に住むことはイタリアでは割と普通です。まあ、楽しくなるかそうでないかは同居相手にも依るのですが。
田舎道で出会った彼女の家も、崩れかけた大きな農家でした。
「ねえ、共同生活たのしい?」と私が聞くと、彼女はにっこりと笑って「うん」と頷きました。何だか嬉しいなあ・・・
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共同生活、楽しいですよね〜。
私も10年程前はオーストラリアで5人で一軒家で生活してました。
プライバシーは無いんだけれど、何だか楽しかったな。
今ではみんなバラバラ、国もバラバラで、それぞれ結婚したりしてすっかりコンタクトを取れなくなってるけれど、
あの時の経験は一生忘れないなって感じです。
私も10年程前はオーストラリアで5人で一軒家で生活してました。
プライバシーは無いんだけれど、何だか楽しかったな。
今ではみんなバラバラ、国もバラバラで、それぞれ結婚したりしてすっかりコンタクトを取れなくなってるけれど、
あの時の経験は一生忘れないなって感じです。
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usatoru at 2007-03-18 11:02
僕は経験はないんだけれど、その楽しそうな雰囲気はすごくよくわかります。特に日本では家族的なつながりとか、友人を含めた他人との関わりが希薄になって、そして人もコミュニケーション能力がすっごくなくなってきていて(^^; だからこそ、こういうイタリア的な人間同志の関係に憧れや、一種の郷愁を覚えるんだろうなあ、、、、なんて思います。
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gabbyna at 2007-03-18 11:54
今の旦那と知り合った時、彼は、共同生活をしていて、その当時の仲間とは、よく一緒にあれこれと遊んだり、食事を作ったりしたものでした。今もまだ連絡を取り合う、兄弟みたいです。懐かしいことを思い出しました。
パンクな娘さんもやっぱりいい子ですね。。
パンクな娘さんもやっぱりいい子ですね。。
ヒッチハイク、しばらく聞かなかった懐かしい言葉に思わず昔を思い出しました。私はしたことがないけど、車にはよく乗せました。私の住む信州から東京まで乗せたこと、熊の出そうな山道で外国の人をを乗せたことなどなど。まったく知らない人なのに会話が広がっていく楽しさ、そこにはヒッチハイクをする人とならではのおもしろさがあって手を上げている人を見かけると乗せてあげました。中には乗ったらすぐに商売を始めた人もいてその人はすぐ降ろしましたけど。
そして、共同生活の記事に若い頃を思い出し、ウキウキしながかコメントを書いています。
そして、共同生活の記事に若い頃を思い出し、ウキウキしながかコメントを書いています。
lacasamiaさん
カバらしいですね遠い道のりを歩いて通いそして共同生活を楽しみ
未来に向かって進んでいくバイタリテイ 今の日本人にもあるのかなぁ
素晴らしいですね
ラ・カーサ・ミーアにリンクお願いできますか
イタリアのレシピを多く扱っています。
カバらしいですね遠い道のりを歩いて通いそして共同生活を楽しみ
未来に向かって進んでいくバイタリテイ 今の日本人にもあるのかなぁ
素晴らしいですね
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Sette
at 2007-03-18 18:31
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楽しそうですね~!もちろん、同居人にもよりますが。かなり変わりますよね、相手によっては(笑)
農家だと大きそうですね。バス停までは遠そうですけど、それでも、彼女にとって、楽しい我が家なんだろうなぁ。
農家だと大きそうですね。バス停までは遠そうですけど、それでも、彼女にとって、楽しい我が家なんだろうなぁ。
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africaespa at 2007-03-18 22:42
共同生活、私は結局したことが無いの。
ドミトリー生活はしたことあるけど、でももっと気の合う同士と暮らせるって楽しいだろうな。でもほんとに同居人次第よね。
アントネッロさんやパオロさんとの生活なら、それは本当に同居人に恵まれたんでしょうねぇ。うらやまし。
ドミトリー生活はしたことあるけど、でももっと気の合う同士と暮らせるって楽しいだろうな。でもほんとに同居人次第よね。
アントネッロさんやパオロさんとの生活なら、それは本当に同居人に恵まれたんでしょうねぇ。うらやまし。
mikaさん>あの時のメンバーであの時代だったから・・・っていう思い出、判ります~。同居時代の友人や、あの農家にいつも入り浸っていた友人達とは、今もたまに楽しく集まりますが、やっぱりあの時代のハチャメチャさはなくなったかな。うん、私もあの時の思い出は忘れないと思います。
usatoruさん>そうですね、こちらにいると、家族というカテゴリーだけではくくれない、でも家族同様の関係って沢山あります。ユキちゃんのクラスメイトのファミリーも、友人同士2家族一緒に住んでいて、お互いの子供2人を大人4人で面倒見ているんですよ。イタリア人って家族の結びつきがとっても強いけれど、友人同士の距離も結構近いと思います。
gabbynaさん>一緒にご飯を食べたり、深夜映画を見たり・・・私も5人暮らしがとっても楽しかったです。それぞれが皆社会人だったからか、特に、「誰の食べ物」とか「誰の戸棚」って言うのはなく、それぞれが行ける時に皆の分の買い物をし、いけない人はカンパをしたりっていうバランスが絶妙に取れていました。
じいさんさん>田舎は日本もイタリアも同じですね~。田舎暮らし同士お互いに助け合わないとね。コレも何かの縁と思って私も良く人を乗せています。
ryuji_s1さん>イタリアにいると、家族以外でも、他人との距離が近いような気がします。ちょっとしたことで会話を始めたりして。リンク、有難うございます。大変光栄です。後ほどリンクをしてご連絡します。これからもどうぞ宜しくお願いします。
Setteさん>そうそう、スペースがあるのが良いと言っていました。片道1時間の道のりを歩いてでも住み続ける魅力のある家なんでしょうね。
africaさん>たった2年たらずだったけれど、濃い時間でした。大量の友人と知り合いになったのもその時期です。