トラーパニの朝市

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さてさて、そろそろシチリア滞在記も残すところあとわずか。出発の前日、午前中は、毎週木曜日の朝、Reiちゃんに案内をしてもらい、トラーパニの海辺で開かれる朝市を訪れました。ここは、食料品から衣料品、家庭雑貨まで何でも揃います。フィレンツェで言うところのカッシーネの市場と言った感じ。市場の周辺では、あっいるいる~、買い物袋を提げたトラーパニマンマ達が買い物を終えて既に帰宅途中。(何時に行ったんだろう?)。どの街に行っても、市場見学は外せません。市場に行くと、その土地で食べられるものや使われるものに出会うことが出来ます。
市場に行く途中、海辺を歩いていると、大通りの角に露天の花屋さんがありました。この日は3月8日、"Festa della Donna"(女性の日)でした。名前だけ聞くとなんだか華やかなお祭りのようですが、もともとは悲しい工場火災で亡くなった沢山の女性を偲んだ日。イタリアでは、お母さんや、奥さん、パートナーにミモザの花をプレゼントします。


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で、花屋さんの前を通り過ぎようとしたら、停留所でもないのに、バスが曲がり角で停まり、運転手さんが何か叫んでいます。ナンダナンダ?花屋さんが聞きに行くと、どうやらミモザの花篭を3個お買い上げ(笑)。繰り返します。停留所じゃないです。運転手さんがお金を払っている間に、おばあさんが後ろからダーッシュ!無理やり乗り込んでいました。繰り返しますが、停留所じゃないです(爆笑)。
イタリアにいるとしばしばこういうことがあり、余り驚かなくなります。フィレンツェでも、ピザ屋さんの前でバスが急に速度を落とし、運転手さんがピザをオーダーして、終点から折り返し、帰りがけに出来上がったピザを受け取ったり、カラブリアでは、泉のある場所でバスが停まって、皆、バスから降りて、泉で顔を洗ったり水を飲んだり・・・なんとも人間らしいというか合理的というか・・・
えーっと、脱線しましたが、今回はバスの話じゃなくて、トラーパニの市場の話でしたね。


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写真左:さて、市場で日本のマンマ2人は購買意欲に火がつき、色んな食材を買っていました。オリーブも色々な種類があります。

写真右: コレは、トラーパニから船で6時間ほど行った場所にあるPantelleria島のケッパー。イタリア国内では、カラブリア州のカッペリ島のケッパーと並ぶ極上品です。小粒の方が味が強く美味しいんですよ。1キロ8ユーロ。私も500g買いました。


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写真左: カタツムリも売られています。南イタリアでは、これをトマトソースで煮込みます。

写真右: 勿論、シチリア料理には欠かせない野生のフィノッキオ(ウイキョウ、フェンネル)も。白い部分が大きな野菜のウイキョウとは別の植物です。白い部分は殆ど育たず、葉の部分の香りがとても強いんですよ。鰯料理には欠かせません。昔は、トラーパニの町にも草原があちこちにあり、必要があると採りに行っていたそうですが、今では八百屋さんでも買うことが出来ます。


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コレは野生のアスパラガス。1束50セント。三束買って、レジデンスでさっと茹で、お醤油をたらして食べてみました。心地良い苦味が美味しくて、春の味でした。

トラーパニにいらっしゃる方にはお薦めの市場です。毎週木曜日の午前中、街の中心部から10分ほどの海沿いで開かれています。

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Commented by ayas_kitchen at 2007-03-12 10:33
こんにちは。
トラーパニの朝市、行ってみたいですね~。
最近、マーケット巡りに火がついています。

ちなみに、うちの主人は、ロンドンのとある停留所で待っていたところ、
停留所の看板が「どっきり(うそ)」だったらしく、運転手さんに大笑いされて通過されてしまった経験があるそうです。
Commented by gabbyna at 2007-03-12 13:04
うちの店もバスの運転手がバスを止めて水とか、飲み物、または、パンを買って行きますよ。。最初は、ビックリでしたが慣れてしまいました。

朝市、いいですね、行ってみたい。。ケッパーこうやって売っているとまた感じが違いますね。
Commented by usatoru at 2007-03-12 16:20
僕もまだ未踏のシチリアに行ってみたくなりました。欧州にいると、気持ち的に近いんですが、なかなか(笑)。温暖な気候、豊かな食材、そして料理に人情。それに、日本であれば訴えられてバス会社の社長がTVで陳謝するような(させてしまうような)雰囲気とは異なったおおらかな空気、何よりもの魅力ですよね。
Commented by greenlove at 2007-03-12 17:58 x
数年前南仏で 電車に乗ったときのこと、突然急停車、見ると電車の横の草むらでボヤが(車内ではない)、車掌ならびに運転手さんは張り切って消火器を持って電車から飛び降り消火活動に専念、そのうち地域おっちゃんらしき人たちも現れ無事消化、固い握手でおわりました。
その間約30分何の説明もないまま乗客は待たされ続けで、文句を言う人もいませんでしたがただひとり 接続の電車に乗れなかったおばちゃんが車掌さんと顔をつきあわさんばかりにしてけんかしてましたがみな知らん顔。欧州の慣習の一環に触れたようでおもしろかったです。
Commented by ryuji_s1 at 2007-03-12 18:49 x
食の国イタリアですね美味しい食材が一杯すばらしいて゜す。

Commented by ryuji_s1 at 2007-03-12 18:49 x
食の国イタリアですね美味しい食材が一杯すばらしいて゜す。

Commented by Sette at 2007-03-12 22:15 x
市場面白いですよね~。見て歩くだけでも楽しいので好きです。地元の食材とかやっぱ美味しいんでしょうねぇ・・・・・・♪
カタツムリ、あまり大きくなさそうですが、煮込む前に殻を取るんですか?それとも砂抜き(あさりじゃないけど)して殻ごと煮込むのですか?
Commented by chiho at 2007-03-13 05:37 x
ayas_kitchenさん>マーケットって何処でも楽しいですよね。ええ~ドッキリの停留所!そりゃ手が込んだジョークだ。さすがジョークの国、イギリス。
Commented by chiho at 2007-03-13 05:38 x
gabbynaさん>ははは、ブラジルでも同じなんですね。もしかして、こんなことしないのは日本のバスだけかも?(笑)
Commented by chiho at 2007-03-13 05:42 x
usatoruさん>うん、うん。こういう時、乗客で目くじら立てる人はいないんですよね。笑っている人はいますが。こういう光景を目にして私が「いい加減だっ!」と思わなくなったのは、良くも悪くも馴染んできているんでしょうかねえ(笑)。
Commented by chiho at 2007-03-13 05:44 x
greenloveさん>ははは。おじちゃんたちの誇らしげな顔が目に見えるようです。判るなあ~。バスの運転手さんに道を聞くと、出発時間なのに延々と説明してくれたりします。乗っている人たちはのんびりと待っているんですよね。
Commented by chiho at 2007-03-13 05:46 x
ryuji_s1さん>シチリアには美味しそうな食べ物が色々あって6日間では食べきれないほどです。残念ながら(幸いなことに)人間、一日3食しか食べることが出来ないんですよね。
Commented by chiho at 2007-03-13 05:47 x
Setteさん>カタツムリはこのまま煮込んで、後で身を取り出しながら食べます。でも、余り私も調理方法は知らないのですが・・・今度食べてみたいと思います。
by lacasamia3 | 2007-03-12 03:24 | 親子でシチリア旅行 | Comments(13)

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