クリスマスのお菓子「パネットーネ」

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クリスマスランチはとても軽いものだったけれど、デザートにはとっておきのパネットーネを頂きました。"panettone"とは、イタリアで、クリスマスから大晦日、1月6日のエピファニーアというお祭りの期間にかけて食べられるお菓子です。バターと卵が入ったふわふわのブリオッシュ生地に干し葡萄と砂糖漬けのフルーツを混ぜ込んで焼き上げたもの。
"panettone" で検索して見つけたdolci.itというイタリア語のサイトに、ホントかうそかこんな面白い話が載っていました。以下はそこからの抜粋です:

その昔、ミラノ公爵ルドヴィーゴ(イル・モーロ)が宮廷でクリスマスイヴの昼食会を開いた時。
調理長が腕によりをかけて作ったデザートのお菓子が焦げてしまうというアクシデントがありました。
困っていると、TONIという名前の調理場手伝いが、ありあわせの材料で自分のために作っていたお菓子を取り出しました。
調理長は仕方がなくこのお菓子をデザートとして出すことにしました。
甘いパン、砂糖漬けのフルーツ、香りの良いバターでできた、良く色ついたフカフカのドーム型のこのお菓子に招待客たちは大喝采、奪い合いになるほどのでした。

皆が、このお菓子を誰が作ったか、なんと言うお菓子なのかを料理長に問いただし、料理長が困っていると、調理場手伝いのTONIが「名前はまだつけていません」と答えました。公爵はTONIの名前にちなんで、"pane del toni " (パーネ・デル・トーニ=トーニのパン)と名づけ、それがパネットーネになったそうです。

私はただ単に大きく膨らんだパンなのでPANETTONEなのかと思っていました。(イタリア語では名詞にone をつけると「大きな~」という意味になります。
でもこの説の方が面白いですよね。


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このパネットーネは、メインサイトでもご紹介しているフィレンツェのお菓子屋さんdolci e dolcezzeのパネットーネです。スーパーでは工業品のパネットーネが1個2ユーロ前後で売られていますが、それに比べるとかなり高いです。それでも、生地のもっちり加減と、程よい甘さが癖になります。我が家にとってはかなり贅沢なパネットーネですが、こんなに美味しいパネットーネは年に1度の贅沢、ということで奮発しました。上等なリボンがかけられて、ラッピングもお洒落です。
この時期にフィレンツェにおいでになる方は是非お試しください♪

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Commented by Sette at 2006-12-30 00:00 x
本当かどうかは今の時代に生きる私達にはわからないですけれど、そういう話があった方が、楽しいですよ~♪昔の人ともつながってると面白いです。同じものを食べてたのかな~なんて思うと急に近くなりますね~。イル・モーロって見たことある名前・・・・ボルジアのを読んだ時かな~。
ユキちゃんとテッシー、仲良しでよかったです、たらいの船で宝探しの話、好きでした。(笑)
Commented by メイ at 2006-12-30 00:30 x
お返事ありがとうございました!そうですね、まずは日本で沢山の経験を積んでイタリアのことを勉強してイタリアに移住して国際結婚してユキちゃんみたいなカワユイ子を産みたいです(>_<)いつになるのやら…ですが笑
Commented by tamae at 2006-12-30 12:08 x
「パネットーネ」美味しそうですね。
韓国では朝、昼、晩とご飯。特に我が家ではパン類(菓子パンやケーキ)などを食べませんので、なんだかうらやましいです。
chihoさんは逆にご飯や日本でしか食べれない様な食べ物が恋しくなる事もあるのではないでしょうか?
また美味しそうな食べ物を見に来ます。^^
Commented by julia at 2006-12-30 13:12 x
面白い話ですね~。いいな、そんなイタリア。
パネットーネ、名前と姿しか知らなくて、高くてふ~んと思っていましたが、作り方を読んだら美味しそう~。
昔ジュネーブに行った時に、通りがかった市場でを何気なく素朴なパンを買ったのですが、すご~く美味しくて、後であわててまた買いに行ったんですがもう店じまいした後で、名前もわからず・・・。
たぶんあれはブリオッシュというものだったらしいと、後で日本のパン屋さんで知りましたが、買って食ってみてもあのときの味ではなくて、いつかまた食べたいなぁ~とまだ思っています。
最近自分でもパンを焼くことが増えたので、今度は自分でも挑戦してみたいなぁ。パネットーネには、さらに干し葡萄と砂糖漬けのフルーツが入っているとは!イタリアよ!
Commented by julia at 2006-12-30 13:15 x
「買って食べて」の間違いです~。買って食って・・・って書いてありました。(ひえ~)
Commented at 2006-12-30 20:23 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hare at 2006-12-30 21:51 x
パネットーネ、イタリアのものは一度しか食べたことがありません。すごく大きい!と思ったのを覚えています。切るのが大変そうでした。
フランス・アルザス地方のクグロフが好きなのですが、それに少し似ていますよね。パネットーネの方がふわふわしているかもしれません。起源のお話も、かわいくておもしろいですね。
Commented by ms_fragrance at 2006-12-31 00:02
パネットーネの由来、初めて知りました。なるほど・・。
パンが大好きで、よくバゲットを購入するのですが、次回はパネットーネを買ってみます!
東京の美味しいお店情報、調べてみたいと思います!!
Commented by 梅酒っち at 2006-12-31 02:11 x
そのお話は、初めて聞きました。面白い!
留学していた頃、12月から1月末まで
スティ先のマンマが出す朝食は、ひたすらパネットーネでした。
最初のうちは、とっても美味しかったのですが、
さすがに飽きて、最後には見るのも嫌になりました。
1月まで続いたのは、安くなっていたから??もあるでしょうが、
私があまりにも喜んで食べていたからだとおもいます。
マンマ、ありがとう。
この時期になると、すごく食べたくなります。
食べると「ウッ・・・」ってなるのですが、それでも毎年食べます。
パネットーネは、イタリアの思い出が詰まっています。
Commented by chiho at 2006-12-31 04:15 x
Setteさん>昔の人がどんなものを食べていたのかって考えると面白いですよね。どんなパンやお菓子を食べていたのかなって。甘いものは、甘いというだけでとても高価なものだったんでしょうね。初めて食べたパネットーネ、皆、1くちずつ味わいながら食べたんだろうなあ。
Commented by chiho at 2006-12-31 04:18 x
メイさん>日本の男性も素敵な人が沢山いますよ~(ってちょっとフォロー)。日本人、イタリア人に限らず、愛する人と結ばれるのが一番の幸せだと思いますよ。うん、それが一番。とおばさんは思います。
Commented by chiho at 2007-01-02 01:17 x
tamaeさん>こんにちは。韓国では朝食にご飯なんですね。羨ましいなあ・・・朝、おコメを食べるというのは健康にとっても良いそうですよ。イタリアの朝食は、カプチーノと甘いパンなので、準備に手がかからず楽なことは楽なのですが、ちょっと物足りないです。
Commented by chiho at 2007-01-02 01:19 x
juliaさん>パネットーネのようにボリュームがあってトッピングが入っているお菓子はなかなか発酵が難しいようです。私も何度か挑戦してみたことがあるのですが、なかなか膨らまないんですよ。手作りのパネットーネはこれだけ手がかかって、時間もかかるから高いんでしょうね。
Commented by lacasamia3 at 2007-01-02 01:24
鍵コメさん>絵の中のユキちゃんが持っているのはお手紙です。「ポストにお手紙を出しに行くところ」だって。
Commented by chiho at 2007-01-02 02:08 x
hareさん>クグロフも美味しいですよね。リキュールがたっぷりしみこんでいるお菓子ですよね。パネットーネはもっと軽い感じです。今の時期、イタリア中の家庭の朝食はきっとパネットーネですよ。ドライフルーツなしのパンドーロというものもあります。
Commented by chiho at 2007-01-02 02:10 x
ms_fragranceさん>世界中の美味しいものが手に入る日本だから、きっと美味しいパネットーネが売られているんでしょうね。最近ではネットショップでもイタリア食材が購入できるそうですね。
Commented by chiho at 2007-01-02 02:12 x
梅酒っちさん>ははは、判ります~。毎日食べると最後はウッとなりますよね。でも大晦日にはパネットーネ1切れと、スプマンテが欠かせません(笑)。朝ごはんには私はフルーツなしの、シンプルなパンドーロが好きです。
by lacasamia3 | 2006-12-29 20:54 | トスカーナの美味しい食材 | Comments(17)

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