今年もオリーブ絞り所に潜入

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昨日は、ポデーレ・ベッチにご宿泊のお客様と一緒に、近くのLONDA村にあるオリーブ絞り所に行って来ました。イタリア語で、オリーブ絞り所は、"frantoio"(フラントイオ)と呼ばれます。frangere=(動)「砕く、つぶす」の過去分詞がfrantoなのでこう呼ばれているようです。オリーブ絞り所は1年のうちに、オリーブの収穫がある11月の1ヶ月しか稼動しません。ここも、11月の2週目から12月の1週目までしか空いていないそうです。だから予約が一杯。最盛期には24時間体制で動いているんですよ。各農家や個人が自分のところで収穫したオリーブを持ち込んでオイルにしてもらいます。午前中にお願いすると午後にはオイルになっているそうですよ。カレンダーは予約で一杯でした。料金は、オリーブの実500キロ以下だと、100キロあたり40ユーロ、500キロ以上だと100キロあたり20ユーロとかなり差があります。


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写真左:まず、オリーブが運ばれてきたら、トラックごと重さを量ります。オリーブを積み下ろして、トラックの重さを量り、合計から引けばオリーブの重さが判るという訳ですね。
そして、一旦、ベルトコンベアーで上に上げられたオリーブは、最初に扇風機(上に付いている緑色の丸いボックス)で葉っぱを飛ばし、下の水槽で洗浄されます。後で、遠心分離機で水と油に分けるので、ここでは乾かしません。

写真右:洗浄したオリーブは水を切り、メタル製の注入口を通って、おじさんの背後にある大きな石臼に転がっていきます。石臼には2個の巨大な円盤が、ゴロゴロと回っています。昔は川の水を利用して水力で動かしていたようですが、今は電気で動いています。それでも、こうして石製の碾き臼を使っている絞り所は数が少なくなったそうです。それぞれのお客さんのオリーブの実が混ざらないように、石臼の工程で調整しているようです。


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写真左:石臼で挽かれたペースト状のオリーブが、ニューッと出る所を、おじさんが要領良く、わらで出来た円盤に乗せていきます。こうしてどんどんペーストをはさんだサンドイッチ状のわらの円盤が積み重ねられていきます。


写真右:こうして出来た円盤をプレス機にかけると、ぽたぽたと下にオイルが絞られて落ちてきます。


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写真左: 最後に遠心分離機にかけて、水と油にわけたら出来上がり♪一応、重さ、も量ります。大体、オリーブの実の重さの15%ぐらいがオイルになるそうです。だから、100キロのオリーブの実からは15キロの一番絞りオイルが取れるというわけです。


写真左:オーナーさんが、ここのオリーブオイルのテイスティングをさせてくれました。この絞り所でもオリーブ畑を持っていて、オリジナルのオリーブオイルを購入することが出来ます。塩なしのトスカーナパンにたっぷりとかけられた琥珀色のエキストラバージンオイル。う~ん、とってもフルーティで、ピリッとした舌触りがあり美味しかったです♪


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彼女は、マルケーザと呼ばれて親しまれているこの絞り所のオーナー。彼女の家族が代々200年前から、この絞り所を管理してきたそうです。ダウンコートを着て、毎日朝から晩までしっかりとオリーブ絞り所を管理している働き者のおばあちゃんは、実は侯爵夫人!"marchesa"とはイタリア語で「侯爵夫人」という意味なんです。由緒正しい家の出身でありながら、自らしっかりと代々伝わるオリーブ絞り所を管理する彼女のことを、村の人たちは愛情と敬意を込めて、今も「公爵婦人」と呼んでいるんですね。
多分、80歳は過ぎてらっしゃると思うのですが、今年もお元気そうで良かったです。何時までもお元気で・・・

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Commented by perican at 2006-11-22 19:38 x
オリーブオイルを絞るのに、興味津々で見させていただきました。
すごい楽しいですねぇ
米の精米所みたい・・
石臼で挽くのですね。
へ~すごいすご~い!
Commented by sacchila at 2006-11-22 20:42
実の15%しかオイルはできないのですね。
いつもオモイッキリ、オリーブオイルを使っていたので、もう少し大事に使おうかと反省しました。

公爵夫人とっても素敵です☆
今、無性にパンにオリーブオイル付けて食べたくなりました!!
Commented by Sette at 2006-11-22 23:16 x
↑私もパンにオリーブオイルつけて食べたいです。
オリーブオイルができるまでには大変なんですね。絞るだけでもこれだけの工程があるし、その前に、元気なオリーブを大量に育てなければいけませんし・・・・・・・。美味しいものを食べたり飲んだりできることに感謝です♪
Commented by sicilia_trapani at 2006-11-23 00:16
ここはまだ石臼で挽いているんだね!以前にマルケで見学したフラントイオも石臼ですが「もうここら辺でもそうないんだよ、石臼で挽いているところは、、、、」と言っていたのを思い出しました。
2006年のオリーブオイル、マンマの家で出来たものを少し頂きましたが、若いツンッとした香りは出来立てならでは。
Commented by ms_fragrance at 2006-11-23 00:39
背筋が伸びた公爵夫人、ステキですね。
仕事に誇りを持っている女性は、いくつになってもキレイなのだなぁと
写真に見入ってしまいました。
オリーブ油のパックをしているのかも?(笑)
エキストラバージンオイル、体にいいですものね!
Commented by spumo at 2006-11-23 03:23 x
chihoさん、こんにちは、始めまして。
↑の sicilia_trapaniちゃんの友人のspumoと申します。
時々覗かせていただいていましたが、”オリーブ”ネタには目がないので、初コメントさせていただきました。
去年は幸運にもシチリアのマンマ(↑)の畑でオリーブ摘みをさせてもらい、感激でした♪毎年どこかで摘みたいくらいです。伝統的な行程を大切にする、イタリアの農作業・・・ホントに素敵ですね。
冬の生活風景も楽しみにしております♪
Commented by のぐ at 2006-11-23 09:16 x
イタリアから帰りました。chihoさん!今年は暖かですねぇ~っ(^_^)v天気にも恵まれてとても楽しい休日を過ごさせていただきました。
勿論、オリーブオイルもしっかり持ち帰って来ました。うちもパンにはバターやマーガリンではなくオリーブオイルを付けて食べます。パルミジャーノをすりおろしても美味しいですよね。しばらくは楽しめます(^_^)vオイルを作る大変さが判ると大切に使わねばって思いました。
やっぱり好きです イタリア。
Commented by yamanofumoto at 2006-11-23 10:28
0o。chihoさんへ。
お久しぶりです!本当にご無沙汰していて、・・・けれど、わたしの来年のイタリアへのボローニャ行きは、今も行けたらいいなと、ココロの中で想っていて、・・・最近展示会などをさせてもらえる事になったりで、バタバタしていて、のぞけなかったのですが、・・・またお邪魔させて頂いちゃいました♪昨日の夜は、深夜番組で、イタリアの番組があって、ちょっと見入ってしまってました♪そして、久々にお邪魔させて頂いたら、かわらず素敵なblogで、・・・これからも、是非お邪魔させて下さいね♪。o0
Commented by まなみ at 2006-11-23 13:25 x
chihoさんこんにちは。私はどちらかというとオリーブオイルがそんなに得意ではないんですが、なんかこの映像みてたらすごい味みたくなってきた! 自然の恵みですね。オーナーのおばさまも日本みたいに作業服とかでなく普段のままな感じで、こうやって家庭的な中でオリーブたちは出来上がるんだなぁって。今度スーパーでいろんなオリーブオイルに注目してみます!
Commented by coquille at 2006-11-23 16:29 x
昔TVで、オリーブ農家の人達の手の甲は、常にオリーブ油に触れているお陰で年をとっても若々しくつるつるしている、というのを見たことがありますが、このマダムのお手々もつるつるしてるんでしょうか?
ちなみに私は、料理には掟破りでなんでもかんでもオリーブ油を使ってます♪オリーブ油大好き!
Commented by chiho at 2006-11-23 18:21 x
perikanさん>うんうん、おコメの精米所(「おコメセンター」と呼ぶのでしょうか)に似ていると思います。1年のうち、収穫期のみ開いているんですよ。普段は皆さん何をしているんでしょうね。農家をやっているのかな?
Commented by chiho at 2006-11-23 18:23 x
sacchilaさん>そうなんですよ。1番絞りのエキストラバージンオイルは15%しか取れないんです。そのかすで絞る2番絞りになると味が大分落ちます。イタリアでも品質表示はとても厳しく決まっていて、エキストラバージンオイルは1番絞りなんですよ。
Commented by chiho at 2006-11-23 18:25 x
Setteさん>そうですね。こうして農家のお話を聞いたり、収穫後の工程を見たりすると、食べものが食卓に届くまでには、色んな人の労力が必要なんだと思います。感謝して食べたいですよね。
Commented by chiho at 2006-11-23 18:27 x
reiちゃん>石臼挽きはもう少ないらしいね。機械挽きだとどうしてもオリーブペーストの温度が上がってしまい、オイルの旨みが抜けるんだって。シチリアのオリーブオイルも美味しいんだろうなあ・・・
Commented by chiho at 2006-11-23 18:29 x
ms_fragranceさん>毎年このマルケーザさんに会いに行くのが、11月の楽しみの1つです。お金のお勘定や、予約の電話受付は全部彼女が仕切っているんですよ。ノートパソコンも使っているそうです。今ではお孫さんたちも手伝っている絞り所ですが、やっぱり彼女がいないのとダメなんでしょうね。
Commented by chiho at 2006-11-23 18:33 x
spumoさん>シチリアでのオリーブ摘みも楽しそうですね。トスカーナでは11月中1ヶ月かけて行われます。一番確実なのは11月半ば頃かな?シチリアだともっと早いのかもしれませんね。これからもどうぞ宜しくお願いします♪
Commented by chiho at 2006-11-23 18:34 x
のぐさん>楽しいご旅行になって何よりです。あの後、急に雨が降ってきて、1週間ほど天気が崩れたんですよ。今日は晴れましたがかなり寒いです。イタリアはまだまだ楽しい場所がたくさんあります。是非またいらしてくださいね。
Commented by chiho at 2006-11-23 18:36 x
みなえさん>私も、昨日ユキちゃんに日本語の絵本を読んであげながら、みなえさんどうしているかなあと思っていました。ボローニャ行き、実現すると良いですね。応援しています。
Commented by chiho at 2006-11-23 18:37 x
まなみさん>こんにちは。初物のオリーブオイルは油臭くなくて、美味しいですよ。パンにオリーブオイルとお塩をかけて食べるのも美味しいし、お野菜スティックにつけて食べるのも美味しいです。やっぱり一番オイルの旨みを感じるのはこうして熱を加えずに味わう方法でしょうか。
Commented by chiho at 2006-11-23 18:39 x
coquilleさん>おばあちゃんの手までは見ていませんでしたが、次回じっくりと観察してみます(笑)。我が家でもオリーブオイルはたくさん使います。どの位使うんだろう・・・。
Commented by のぐ at 2006-11-23 20:35 x
ユキちゃんのおせっかいさは江戸っ子のようですね(笑)江戸っ子の私もまったく同じなので・・・。セバスティアーノ君にとっては一番いい友達ですよ、きっと。いい子に育てていらっしゃいますよ、chihoさん。
毎年そちらに行く私にとってまだまだたくさん行きたい場所はあるんですが、80過ぎの親父に無理なく行ける場所というとなかなか限られませんか?もちろん来年も親父が元気なうちはそちらに行くつもりなので
いいところを教えてください。いつもご紹介いただくアグリーリズモも体験できますかね、じいさんでも・・・・。親父もトスカーナの自然は大好きなんですよ。フィレンツェの周りの街も色々つれていきました。小さな町が好きなじいさんなんです・・・いつまで頑張ってくれますか・・・・・
Commented by chiho at 2006-11-24 22:17 x
のぐさん>80歳のおじい様とのご旅行、是非実現させてくださいね。お年寄りとのご旅行をされるときは、トランクを持っての列車での移動を避け、1都市に滞在してそこから近郊を回られると良いと思いますよ。無理のないプランつくりも大切ですよね。小さな町の良さを是非のぐさんのおじいさんにも見ていただきたいです。
by lacasamia3 | 2006-11-22 18:57 | フィレンツェのアグリツーリズモ | Comments(22)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


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