子供の未来

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日本に戻ってきてびっくりしたのは、子供たちにかかわる悲しい事件が沢山起こっていること、小学生でも塾通いをしていることです。色々複雑な要因があるのだと思います。
驚いたのは、電車の吊り広告として掲げられていたある雑誌の見出し。「子供を元気にする生活習慣、テレビのないリビング作り」と書いてあり、それを読んだ時点では、「ふ~ん、最近はこんな新しい考え方も出てきたんだ~、良いことだなあ」と思っていたのですが、その隣に書いてある別の記事の見出し(同じ雑誌です)には「偏差値アップ、有名私立校に入るテクニック」などと書いてあります。結局そこなのか・・・。どんなに情操教育、子供の持っている力を伸ばそう!と言っても、最後は大学進学→会社就職という系図が立ちそびえているようです。そのレールに乗りたくない子はどうしたらよいのでしょう?


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イタリアにも子供たちの教育現場ではさまざまな問題はありますし、いじめだってまったくないわけではありません。ただ、イタリアには決められた人生のレールの様なものがないというのが大きな違いだと思います。大学進学をする子供はごく一部で、他の子は家業を継いだり、専門職を学んだりします。就く職業も様々、小さな自動車の修理工場で働いたり、一生お店の店員をしている人だっているし、ウェートレスだって、皆職業として誇りを持って働いています。イタリアの平均的家庭の殆どは貯金なんかないけれど、不思議とハッピーなんです。毎日の生活は決して豊かでなくても、家族との時間を大事にしながら、穏やかに生きて一生を終える幸せがイタリアにはあります。日本でもこうした小さな幸せはあるのだと思いたいのですが、難しいのかなあ?

以前、アントネッロが私に言った言葉があります。「子供は無限の可能性を持っているんだ。誰も子供の将来の夢を邪魔しちゃいけないんだ」って。日本のこうした大学進学の系図は子供の将来の選択肢をすごく狭いものにしてしまっているのではないでしょうか?

最近、ユキちゃんを連れて近くの公園に行きました。ここはかなりの広さがあり、アスレチックもあるので、近くの幼稚園の子供たちも大勢、先生に連れられて、遊びに来ていました。元気はつらつで遊ぶ子供たちを見ながら、大人がこの子たちの自由な未来を守ってあげなきゃって思いました。

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Commented by rucola_333 at 2006-10-23 14:52
最近、自分が誇りをもって生活ができればどんな仕事でもいいんだってやっと気づきました。大学を出たって出ていなくたって、ヒト一人の深さというものは、それとは関係ないところで作り上げられるように思います。 私には子供はいませんが、もしこの先与えられたら、子供には大学進学や仕事の選択を強要することのないようにしてあげたい。
私が当時感じたのは、高校から大学進学くらいまで思いっきりレールがあるのに、就職あたりから、突然レールがなくなり、自主的に選択することが必要になってしまうということです。「やりたいことがみつからない」というニートやフリーターが増えるのは当たり前かも。(やりたいことや適職なんて早々ないんだから、まずは働いてみたら?といいたいですが)
私はイタリアの生活様式が大好きです。。
Commented by nana at 2006-10-23 14:56 x
私たち夫婦がイタリアで子育てしてみたいと思う気持ち、少し共感していただけましたか? 子供が大きくなるにつれて、昔とは違った心配事が増えたように思います。 私たちだけが頑張ったところで、流れは変わらない。 だったら、こちらから脱出すればいい!なんて、考えました。 外国だって色々あるとは思いますが、お金がなければ、教育が受けられない世の中にはいつかついて行けなくなりそうで不安です。 
chihoさん、ユキちゃん未来を守ってあげてくださいね! 私たちも頑張ります♪
Commented by chiho at 2006-10-23 16:52 x
rucola_333さん>素敵なお仕事をされてると思いますよ♪海外に出てみて特に強く感じたのですが、大卒かどうか、どの大学を出ているのかなんて聞かれたことはありません。だから、それに親がこだわって、子供の大切な成長期を台無しにしてしまったら、子供がかわいそうだなあと思います。もっと広い視野で子供の将来を見つめてあげられれば良いですよね。とにかく好きな仕事が一番です。
Commented by chiho at 2006-10-23 16:56 x
nanaさん>そうね。少しずつもっとオープンな価値観や人生観が広がっていくと良いですよね。子供はどの国でも、もともとは子供らしくって元気いっぱいで変わらないと思うんです。ただ、少しずつ回りのステレオタイプの価値観を押し着せられて、押しつぶされてしまうのだと思います。田舎に行けば良いということでもないのかなあ?お互いに子育て頑張りましょうね。
Commented at 2006-10-23 22:29 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by vegepower at 2006-10-24 01:18
私も20代後半にして、ようやくプライドというか、世間体というか、そういうものから脱却したと思います。大学を出たら一流企業に就職して・・、というレールにそのままのっかりましたけど、幸せの尺度は人それぞれ。私はおいしい料理が作れるようになることが、一番幸せだと思って料理の世界に入りました。大正解でした。あとは結婚相手かなぁ@@
Commented by africaespa at 2006-10-24 02:47
子供達がすごく頑張ってるのが、大変そうですよね。
スペインの学校はみんな勉強しなくて不安も残るけど、子供の時代の時間を勉強で食われてしまうより、きっと良いのだと思ってます。
頭の良さ、知識の豊富さも必要だけれど、子供時代に学ぶべきものは、教科書には載ってない事よね。とても悲しいです。
Commented by mariko at 2006-10-24 05:10 x
わたしも海外で子育てをし、
自立しつつある息子を見守っていますが、
どこにいても子育ての基本は親として、
いつも子供を信頼し、その成長を見守るという事ではないでしょうか?
体制に流されず子育てをする事は、
環境によっては困難な事もありますが・・・
そしてある程度のガイドラインは必要では?

子供の幸せを願う切ない思いは、
心が暖かく幸せな気持ちになります。
ユキちゃんも2つの文化をもって、
楽しみが増えましたね(^^)
Commented by chiho at 2006-10-24 07:26 x
鍵コメさん>お久しぶり~!!Mちゃん、覚えているよ。私も近くに住んでいます。車で10分くらいの場所かな?そっか、頑張って専門の道に進んだのね。詳しくはまたメールしますが、ブログを通じて懐かしい声が聞けて嬉しいです。
Commented by chiho at 2006-10-24 07:30 x
vegepowerさん>そうですね。世の中にはいろんな人がいて、色んな人生がありますよね。どんな人生でも幸せだって感じられることが大切なんだと思います。
Commented by chiho at 2006-10-24 07:37 x
africaさん>一生懸命勉強をするのは良いことなんだけれど、それが、良い高校に入って大学に進学するという目標に皆が向かって行かなくてはいけないという風潮はなかなかキビシイなあって思いました。勉強嫌いでも他にとりえがある子供はどうしたらよいんだろう。果たしてどのくらいの子供が喜んで塾通いをしているのか疑問です。
Commented by chiho at 2006-10-24 07:48 x
marikoさん>そうですね。私も、ある程度のガイドラインは必要だと思います。でも、日本の現実を垣間見てちょっと愕然としました。まずは親が1つの価値観にとらわれすぎないことが大切かなと思います。
Commented by bunnuby-yums at 2006-10-24 20:54
なかなか難しい問題だな~と思いながら読みました。日本でいい大学に入って、いい企業に就職して・・・っていうのが進むべき道だと思っていましたが、結局大学在学中に「これでいいんだろうか・・・」っと思い、方向転換をして今に至ります。色々と大変な事もあったけれど、自分の気持ちに正直に、そしてそれを理解し支えてくれた両親にも感謝の気持ちで一杯です。ユキちゃんも、きっといい両親に支えられすくすくと成長してゆく事でしょう!Yumiより
Commented by chiho at 2006-10-25 00:02 x
bunnuby-yumsさん>イギリスに行かれたんですね。遠く離れていると親のありがたみをよりいっそう感じますよね。私もそうです。一生のうちで人間は何度でも方向転換をして良いのではと思います。自分に正直であることが大事ですよね。
Commented by Mary at 2006-10-25 15:24 x
初めましてChihoさん。いつもイタリアでの素朴で素敵な田舎暮らし&ユキちゃんのかわいい日常を楽しく読ませてもらっています!この「子供の将来」の記事を読んでびっくりしてしまいました。前にChihoさんが書かれていた「ユキちゃんにはただ優しく育ってほしい。」が今やっとどういう事かわかりました。やっぱり日本で育った自分には肌で感じる事ができないこの考え!とてもいいですねー。この記事について「感動した!」って自分のブログでリンクを付けたいのですが良いですか?これからも色んな記事楽しみにしています!
Commented by Ryo at 2006-10-26 05:25 x
ずーっと前にコメントしたことあります。多分覚えてないですよね・・・。

私の住んでいる国は日本から見れば信じられないほどのんびりしてます。多分イタリアとも近いと思います。
子供達はのびのび生活していますね。塾だって全くといっていいほどありません。最近は英会話スクールが増えてますが、「受験のため」という目的ではなく、ただ単に英語を使えるようになりたい、といった類です。
子供達は午後1時くらいに学校が終わり、その後はのんびり公園で遊んだりおしゃべりして帰ります。
でもこの子供達、こんな子供時代過ごしていても簡単に有名大なんかに入ってしまうんですよ。日本の塾攻めの子供たちですら有名大に入れる確率ってそこまでないのでは?と思ったりします。
ほんとにかわいそうですね、日本の子供達。

ちなみにうちにもテレビありません。私と夫がテレビ大嫌いだからです。不自由したことは全然ないです。テレビ見て無駄にする時間を家族のためや自分の趣味に使えるのでかえってすごく快適です。
Commented by chiho at 2006-10-26 22:00 x
Maryさん>いやいや、日本で感じたことと自分の考えをそのまま書いただけでして・・・照れます。ある程度のガイドラインは必要だけれど、大切なのは自分で進路を選ぶことが出来る視野の広さを与えてあげてやることかなと思っています。いろんな人と知り合って、世界の広さを感じて、その上で自分が生きて行きたい場所や、やりたいことを選べばよいなあと思っています。リンク、有難うございます♪これからもどうぞ宜しくお願いします。
Commented by chiho at 2006-10-26 22:15 x
Ryoさん>ポーランドにいらっしゃるんですね。そちらはもう寒いですか?そうですね、同じヨーロッパということでイタリアもポーランドも状況は似ているんでしょうね。日本のでは、個々の子供達はとても子供らしくて、夢を持っているように見えるのですが、やはり夜、塾へと通う姿を見かけると、夕ご飯は誰と食べるのかな?とか何時に寝るんだろう?などと余計な心配をしてしまいます。日本を離れて大分たってしまった私が、たった2週間で日本の教育の現状を把握できるはずはなく、とても表面的な印象でしかないのですが、塾産業、幼稚園も含めての産業としてのあらゆる教育機関、それに引きずられてしまう公立校、のそれぞれの利益追求のための犠牲になっているような子供達の姿が眼に映りました。勉強をしなかったら容赦なく落第させるイタリアの学校は、設備上の問題はあるけれど、学びの場としてはまだまだ現役だと思います。
Commented by margherita at 2006-10-26 23:16 x
仕事ということにおいてとても悩んでいます。学生でもないのに。。。
イタリア語学留学を終えて、イタリアの人々とその生活を知り、そこにたしかにあったひととのつながりの温かさ、本物の人生なかで、語学以上にたくさんのことを学びました。大学までの間には流れについていくのに必死で女友達のなかに必死でついていき、なにかおかしいと感じながらもそのまま流れに乗り続けたような気がします。
その頃には気づけなかったことや考えなかったこと、あるいはやりたくても過ごしてきてしまったことを、やっとこの年齢でできたような気がします。
日本の東京のそこそこ人数のいる会社という組織は、とてもとても大きいですが、とてもとても窮屈で、そこにはなんのあたたかさもなく、私はそこに居ますが、私の心はそこにはいません。
すぐ近くに座っている人が私に用があるときは、メールで知らせてきます。わたしはいったいどこにいるのでしょうか。

イタリアのなかに帰りたいなぁと願っています。自分が願って努力をすれば、そうできる力をこの留学で得たきがしているので、頑張ります。
イタリアの子供のように。

Commented by chiho at 2006-10-27 22:36 x
margheritaさん>人間は人生の中で何時でも、何回でも軌道修正をして良いんだと思います。海外に出て、日本に戻ったときのギャップって、私も留学を終えて日本に帰国したときに感じました。その後、私は、一度日本で会社勤めをした後、再びイタリアの戻って今に至るのですが。margheritaさんが感じていらっしゃる孤独、違和感のようなものから開放される環境は、イタリアでは見つかりやすいけれど、もしかしたら日本でも見つかるのかもしれません。首都圏ではなかなか難しいかもしれませんが、日本のどこかに、飾らず自然のままでいる自分でいられる場所があるのではないでしょうか。そう思いたいなあ。
でも、margheritaさんがイタリアを将来自分が生きて行きたい場所として選んだのであれば、目的をもって是非頑張ってほしいと思います。
Commented by eithbed at 2011-01-27 00:00
これは、イギリスにも日本にも同じ問題が起こっていると思っています(イギリスも政府の政策で、ここ数年みんな大学に行くようになってしまったからです)。わたしは、娘たちに好きなことをすれば、いいよ。「勉強がすべてじゃないけど、中高までの知識は一生の知識になるから、覚えておいたほうがいいね」といつも言っています。長女は、ちっとも勉強を押し付けたことがないのですが、なぜか勉強ができます。次女は??歌の才能があり、将来は?シンガー?という感じです。それぞれが、自然の中の生活から感じ取ったことを、将来にむけて伸ばして欲しいと思っています。
Commented by lacasamia3 at 2011-01-27 03:30
eithbedさん>おなじヨーロッパでもイギリスはイタリアと随分違うのですね。意外でした。イタリアは逆かも。これから変わっていくかも知れないけれど、今のところはノンビリユルユルモードです。
by lacasamia3 | 2006-10-23 11:13 | ドキドキ日本滞在記 | Comments(22)

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