今日のネットのニュースで、ハーブ研究家のベニシア・スタンリー・スミスさんが亡くなったと知りました。まだまだこれからのお歳だったのにと、早すぎる訃報をとても残念に思います。実際に日本でテレビで拝見した事は殆どなかったのですが、手元にDVDブックがあり、京都、大原での丁寧な暮らしぶりと彼女のお茶目な一面を楽しく拝見していました。ドラマチックな人生を送られたはずなのに、おっとりした京都弁で、優しく植物や動物に語りかける時の彼女が大好きでした。
私はトスカーナに住み始めて25年以上が経ち、こちらの人々の懐に飛び込んで自分の居場所を見つけたけれど、ベニシアさんにとっては、きっと大原が彼女の居場所だったのでしょう。大原にしっかりと根を張って生きるベニシアさんは、私にとっても憧れの人でした。
昨日はフィレンツェの守護聖人サン・ジョヴァンニの祭日でした。
この日、太陽が一番高い場所にある時間に摘んだ iperico (セイヨウオトギリソウ)をオリーブオイルに漬けて、直射日光が当たる場所に置いておくと、火傷や傷に効くolio di San Giovanniと呼ばれるオイルになります。英語でもこの花のことをセントジョーンズワートと呼ぶそうですね。ベニシアさんも紹介していたイペリコオイル、今年は作ってみようかな。
猫のしっぽカエルの手はchihoさんとベニシアさんに出会えた大切な番組でした。イギリスから日本は京都に来られ、波瀾万丈な人生を送りながらもご自宅の庭やお住いの大原の自然を慈しんだベニシアさん。たくさんのことを教わりました。chihoさんは逆に日本からイタリアのトスカーナで仕事に子育て、日々の暮らし、ボランティア、もちろんイタリア各地や地元の大自然を楽しみながら紹介してくださり、お二人には通じるものがあるなぁと感じています。美しいものをたくさん教えてくれた番組とベニシアさんに感謝します。
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lacasamia3 at 2023-06-28 18:15
> fumikoさん、素敵な方でしたよね。彼女の大らかな笑顔が印象的でした。日本の良い所を英国人の彼女から再発見させてもらえたような気がします。