
二人で出かける時、ランチの場所は、事前に評価サイトなどで下調べをしたりしないで、プラプラ街を歩いて気に入った所に入ることにしています。そうやって選んだレストランの方がより思い出に残っているから。
ディナーは予約をしないと曜日によっては何処にも入れなくなるから予約するけど、ランチで中規模の街だったら大体、予約なしでも大丈夫。
というわけで、ガラティーナという中規模の街に移動し、鼻をクンクンさせながら、散策しました。
路地の奥から玉ねぎのマリネの匂いがしてきて、二人で「!!!」となり、路地に入ってみると、たった6テーブル程の小さな食堂がありました。
おじさんがサーブし、おばさんが厨房で料理を作るというプーリアの典型的な食堂。
座ったら、早速、水とワインの種類を聞かれてオーダーしました。ワインは勿論、サレント地方の冷たく冷やしたロサート(ロゼ)。
座ったら、オーダーも取らずにドンドン前菜を持ってくるのがプーリアスタイル。
パプリカ、ズッキーニ、茄子の網焼き、
玉ねぎのマリネ
ドライトマト
写真にはないのですが
リコッタチーズ
フリッタータ
炒めたペペローニのパン粉まぶし(これはとっても美味しかったので、アントネッロが早速家に帰って作っていました)
豆とツナ、ケッパーのサラダ
そら豆のピューレと茹で野菜
インゲンマメのトマト煮
(ここまでが前菜)
で、普通はここでプリモのオーダーを取りに来るんですが・・・
ブロッコリーのオレッキエッテ
(オレッキエッテは手作りでとっても美味しかった)
馬肉のトマト煮込み
プーリアでは馬肉を食べます。コトコトと長時間煮込んだであろう馬肉はフォークでホロっと崩れる程柔らかかったです。
ブラックベリーのクロスタータ
とにかく、おじさんの話が面白くって終始大爆笑。
私たちとのお喋りにむちゅうになって、他のテーブルに料理を運ぶのを忘れちゃって、中から奥さんに叱られたりとチャーミングなおじさんでした。
食事ってトータルで楽しむものだと思うんです。
美味しいのは勿論なんですが、こうしてお店の人と楽しく過ごせた時間、心地よい風が吹くガラティーナの路地の空気、美味しい郷土ワイン、飾らない郷土料理・・・
全てがパーフェクトで私の好みにぴったりのランチでした。こういうセンスはアントネッロと私、凄く似てるんです。
この後、午後の散歩をしに、レッチェに移動しました。
ガラティーナに行く人は少ないかもしれないけど、一応、お店の名前をご紹介しますね。
La Tana del Lupo
Via del Balzo 26, Galatina
冬は分からないけど、少なくとも夏場は昼夜、毎日営業しているようです。レッチェ近郊でお食事処を探すなら、おススメですよ。今回は行かなかったけど、予約制でフレスコ画が美しいガラティーナの大聖堂にも入れるみたい。