今回の長距離搬送の患者は、ルーマニアに在住する80代の女性でした。
数か月、フィレンツェに在住する娘さんの所に滞在していた際に救急搬送され、その後、フィレンツェの病院にしばらく入院されて、動かせるような状態になって退院するタイミングでルーマニアの自宅に戻るお手伝いというのが今回の任務。この場合は、センターが直接、搬送を請け負い、国民健康保険ではカバーされないので、費用は患者の自己負担になります。往復3500キロで、日本円に換算すると、80万円程。EU加入国の国民の場合、最低限の救急治療は自分の国でなくてもカバーされるのですが、その後のリハビリ等は有料となってしまいます。今後のことを考えると、本人にとっても、金額的にも、搬送をして、家族が待つ自宅に戻った方が良いという判断だったのでしょう。
フィレンツェ在住の娘さんも一緒に同乗しました。
状態は安定しているとはいえ、ドクターと私と交代で、常に、酸素吸入、バイタルサインのモニタリングをしながらの搬送です。途中、数回、点滴、薬剤の注入、オムツの交換をしました。約17時間の旅。ストレッチャーには真空マットレスという患者の体にフィットするマットレスを装着して固定し、出来るだけ振動が伝わらないようにしました。
幸い、道中の急変はなく、無事に患者を自宅に送り届けることが出来て、全員本当にホッとしました。
帰り道は、ドクターと私と交代でストレッチャーの上で仮眠(笑)。意外と眠れるものだなあ。そう言えば、去年の3月にクレモナのコロナ搬送 をした時、ドクターが行きの救急車の中でサッサとストレッチャーの上に横になってグースカ寝てしまってびっくりしたけど、自分もそれをやるようになるとは(笑)。ドクターの間では、救急車のストレッチャーで寝るのは結構当たり前らしい。
午前10時頃に戻ってきて、昼寝して、晩御飯の時間に起きて、ワインを飲みながら、家族に旅の話を語り、更に朝まで寝ちゃった。合計20時間くらい寝たと思います。
今回の体験は、ちょっとした冒険でした。

いやはや、大変なお仕事でしたね。患者さんも皆さんもご無事で何よりでした。コウノトリ、たくさんいましたね。日本は島国なので国をまたいで患者を搬送することはないのではないかとも思われますが・・・でも、飛行機で搬送することはあるのかもしれませんね。ちょっと、調べてみたくなりました。
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野次馬根性で搬送費を伺いましたが、丁寧なお答えありがとうございました。
6000ユーロくらいでしょうか、ルーマニアの農家にとっては、大変な金額でしょうが、
完全な看護をされて送っていただいて、ありがたがっておられたことでしょう。
チャウセスクのせいで、大変な生活がまだまだ続いているのですね。
アルガ―ヴにも出稼ぎで来ている人が沢山います。
女性は掃除婦として働いてるのが多いようです、男性は、その人の特技でいろんな仕事をされてます。
一時、ルーマニアの海軍出身という、お兄さんが居て、handy-manとして本当に良く働いてました。
お金を貯めて、ブカレストに何軒か不動産をもって、家族で帰っていきましタ、これは珍しいサクセスストーリー。
まじめで良い人だったので、いまだに忘れられないし、うれしいです。海軍の給料が200ユーロくらいで、おまけに遅配だといってました。
ひどいはなしです。日本人はめぐまれてます。
6000ユーロくらいでしょうか、ルーマニアの農家にとっては、大変な金額でしょうが、
完全な看護をされて送っていただいて、ありがたがっておられたことでしょう。
チャウセスクのせいで、大変な生活がまだまだ続いているのですね。
アルガ―ヴにも出稼ぎで来ている人が沢山います。
女性は掃除婦として働いてるのが多いようです、男性は、その人の特技でいろんな仕事をされてます。
一時、ルーマニアの海軍出身という、お兄さんが居て、handy-manとして本当に良く働いてました。
お金を貯めて、ブカレストに何軒か不動産をもって、家族で帰っていきましタ、これは珍しいサクセスストーリー。
まじめで良い人だったので、いまだに忘れられないし、うれしいです。海軍の給料が200ユーロくらいで、おまけに遅配だといってました。
ひどいはなしです。日本人はめぐまれてます。