シチリアにはまる1冊

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まだ南イタリアを引きずる私(笑)。今読んでいる本も、シチリアを舞台にした推理小説、アンドレア・カミッレーリ著 "La vampa d'agosto"(ラ・バンパ・ダゴスト=直訳すると「8月の熱風」)。刑事モンタルバーノが、シチリアの小さな村を舞台にして起こる事件を解決する人気シリーズものの最新作です。著者はもともと、テレビの脚本家でもあったため、作品はとてもテンポが良く、一気に読んでしまえます。
そして何より、面白いのが、ナレーション。シチリア弁で書かれているため、読み進むごとにシチリア弁を覚えることが出来ます。

例えば・・・
シチリア弁 標準イタリア語
fora    =  fuori 「外」
pirchi   =  perche' 「なぜなら」
picciliddro=  bambino「子供」
jornata  =  giornata「1日」
sciato  =  fiato「息」
trasire = entrare「入る」
angiove= alici 「小いわし」

幸運なことに、我が「南イタリア出身夫君」が翻訳機となり、わからない言葉をイタリア語に訳してくれます。

このモンタルバーノ刑事は、美味しい物好き。イタリア本土(笑)に住む彼女が、電話をかけてきても、「海辺の小さなレストランで、お昼にとっても美味しい魚のパスタを一人で食べたこと」を何だかいえず、「まずいパニーニを車の中で食べた」などと嘘をついてしまうのです。

この作品の中で、方言で表現されるシチリアは、更にリアルで、真昼の焼けるような砂の温度、埃っぽい内陸の乾いた田舎道、夕陽に照らされた海など、シチリアに行ったことがなくても、空想の中でシチリアを感じることが出来ます。文学の力ってすごいなあと思います。

今晩も夜更かしかな・・・

Andrea Camilleri著
"La vampa d'agosto"
発行元Sellerio editore Palermo 2006年
11 euro


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Commented by piadina at 2006-09-01 17:49 x
めったにイタリアのTVドラマシリーズはみないのですが、このモンタルバーノだけは大好きで再放送も含め何度でも見ちゃうんです。いつか本も読もうと思っていたのですが前にイタリア人の友人から「面白いけどシチリア弁がいっぱいでイタリア人でも読むの大変だよ」と言われたので未だに読んでなかったのです。でもChihoさんのコメントを呼んでTVではカットされがちなモンタルバーノのグルメなシーンとか本だとしっかり書かれてそうだし(^_^;)やっぱり読みたくなってしまいました。。私はシチリアはアグリジェント以外は1ヶ月かけてじっくり周ったことがあるのでその頃のことを思い出せるかしら?早速本屋さんに行ってこよう。。
Commented by peko-nanamama at 2006-09-01 20:29
シチリア弁、面白いですね、全然違うんだ。そうですよね、日本でも方言ってまったく分からない言葉がありますものね。
イタリアにいくのなら是非南イタリア、アルベロベッロとかシチリア!と思っていたのですが初めてならやはりローマ、ベネチアははずせないと娘がいうのでシチリアにはいけません。でもいつかいくことが出来たらシチリアだけでも充分にみてまわるところがありそうですね。
方言そのままの本って日本昔話みたいですね。読むのたいへんそう。
Commented by ドルフィン at 2006-09-01 22:51 x
こんばんは!前回コメントさせて頂いたドルフィンですが、お返事頂けなくて何となく寂しかった…デス。でもイイノ!イイノ!
ところで私もシチリアへは行った事がなくて憧れの所です!!!
何故って映画の【ゴッド・ファーザー】が好きですし“青の洞窟”が有るのも
確かシチリアですよね?
でも治安はどうなんでしょうか?
Commented by lotusmama at 2006-09-01 23:56
こんにちは、せっかくコメントを受けて今日レスしようと思たら、消えてしまっていました。立ち寄ってくださっただけでも嬉しいです。
やはり方言でそんなに違うものなのですね。昔ふたりイタリア人のルームメイトがいたのですが、シシリー出身の彼は周りから、お前はイタリアと言うよりアフリカ出身だなんていつもジョーク言われてました。結局イタリアにはまだいったことがないのですが、セリーナがもう少しおっきくなったらおいしいご飯を食べに行きたいです。食い意地が張ってるセリーナの喜びようが目に浮かびます。
Commented by sicilia_trapani at 2006-09-02 00:01
私もTVシリーズ見ているよ~!ラグーサの近くで撮影されているらしく、街並もモディカに住んでいた私にはとっても懐かしいの。
私もシチリア弁にはすっかりはまっているわ、引き続き。最近はふざけてシチリア弁で話す私に、シチリア人も大爆笑!先生は、友人の子供たち(笑)彼らとゲラゲラ笑いながら、シチリア弁のレッスンをしています。
シチリア弁は英語に似ていたり、フランス語に似ていたり、、、本当に多文化の影響をうけているんだな~、、、と感じます。
Picciriddroはフランス語の「Petitt」(ん?合っているのか?間違っているな、、、)が語源らしいよ、つまり”プチ”=”小さい”=”小さい子供”、
だってさ~。
Commented by 愛ちゃんママ at 2006-09-02 13:49 x
第一位おめでとうございます。いつも詳しくてていねいなブログ楽しみにしています。なので一位になれて私も嬉しいです。
4月に南イタリア~マルタ島へ15日間行ってきたので、シチリアも7日間たっぷり楽しめました。特にタオルミナでは「グランブルー」で有名なサンドメニコ・パレスに2泊できて嬉しかったです。もちろん海の見えるお部屋でした。パレルモは「ゴッド・ファーザー」で有名な土地ですし、映画好きな私には何もかも素敵でした。おりしもパレルモ滞在中に本物のゴッド・ファーザーが逮捕されたというニュースを聞きびっくりしました。そういえば警官が沢山でていました。私は暢気に彼らの写真を撮っていたり一緒に写したりしてもらいました。南イタリア好きです。もう一度行きたい!
Commented by chiho at 2006-09-03 06:36 x
piadinaさん>モンタルバーノのテレビシリーズは、話には聞いていましたが見たことはありません。面白そうだなあ。逆に私はテレビシリーズの方を見てみたいのですが、残念ながら我が家には電波が届かず・・・
小説もなかなか面白いですよ。
Commented by chiho at 2006-09-03 06:39 x
peko-nanamamaさん>次回は是非、南イタリアにも足を伸ばされてみてくださいね。美味しい魚介類を食べることが出来ますよ♪この本はそれ程難しくなかったのですが、この前、同じ作家が書いた19世紀末のシチリアを舞台にした小説を半分読んで挫折しました・・・難しすぎ。
Commented by chiho at 2006-09-03 06:44 x
ドルフィンさん>ゴメンナサイ!!!!!今、pcの前で土下座してます(ウソ)。治安はどうなんでしょうね。シチリアは私も行ったことがないのでわからないのですが。同じイタリアでもプーリアは、う~ん、行く場所にもよるかな。ターラントやバーリの街はかなり危険だけれど、他の小さな町は昼間であれば、安全だと思います。でも女性一人で旅をするのはどうかな・・・いつかブログで取り上げてみたい話題です。
Commented by chiho at 2006-09-03 06:45 x
lotusmamaさん>シチリアは、アラブ文化の影響が強くて、食べ物にもその影響が大きく現れているそうですよ。私も来年はシチリアに行きたいなあと思っています。
Commented by chiho at 2006-09-03 06:47 x
reiちゃん>そうそう、シチリアっぽくて私が大好きな言葉がもう1つあった。「tanticchia(タンティッキア)」 = poco, un po' で合ってるのかな?
Commented by chiho at 2006-09-03 06:50 x
愛ちゃんママさん>有難うございます。細々と長く続くと良いなあと思いながら、マイペースでがんばりますっ!おお~シチリア7泊の旅、良いですね。私も来年は3月にシチリアにちょっとだけ行ってみたいなあと思っています。
Commented by sicilia_trapani at 2006-09-03 23:46
chihoちゃん>ただいまシチリア人に確認しました(笑)「tanticchia=poco」で合っています。私もしらなかったぁ~!
「tanti」と入っていると、なんだか「たくさん」、、、という感じがするけれどね 笑
by lacasamia3 | 2006-09-01 17:34 | 私の本棚 | Comments(13)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


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