空港待機です

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現在、コロナのために飛行機の発着数が一桁台のフィレンツェ空港。一日の出発便が4便、到着便が5便という寂しい数字です。この時期にあてて、ドクターヘリの発着をフィレンツェ空港へ移し、カレッジ病院のヘリポートの改修工事が行われることになりました。その為、私たちのセンターが1週間24時間体制で救急車を一台用意し、空港と病院間の搬送することになりました。1チーム2人で12時間、一日1交代で24時間をカバーします。

トスカーナにはPegso(ぺガソ=ペガサス)という黄色のドクターヘリが3台あり、それぞれ、マッサ・カッラーラ、グロッセート、フィレンツェに1台ずつ待機しています。救急車で行けない山の中や、島、沿岸部からレッドコードの患者を最短で運ぶとき、また他の州から緊急手術のために運んでくる場合、ヘリが使われます。私たちはヘリ到着の連絡が入ると、救急車で空港に行き、ヘリの到着を待ちます。到着したらストレッチャーで患者を私たちの救急車に移し、ドクター達も一緒に乗せて、病院に運びます。人工呼吸器をつけている場合には、救急車搭載の呼吸器に繋ぎ変えたり、点滴投与のためのシリンジポンプを固定したり・・・。ヘリから救急車、救急車から病院内の患者の移動時はヘリのドクターも含めて合計4-5人がストレッチャーの周りでワッと素早く動くので(しかもヘリに乗ってるドクターって皆、体が大きい)、出来るだけ邪魔にならないように、でも自分のやるべきことはやらなくてはいけないという、結構緊張する瞬間です(今はソファーでダラッとしてるけど)

セキュリティの問題で空港内に籠ることが出来ないので、空港から5分の場所にある2階建ての建物に泊まっています。キッチンやトイレ&シャワーがあるけど、寝室はないのでリビングのソファーベッドで、寝袋を持ち込んで寝泊りです。ちょっと修学旅行みたいでワクワクします(笑)。

私は今日、朝8時から夜8時までの12時間シフト。寡黙なスナフキンと二人でのシフトなので、静か(笑)。今、仮眠中。

私たちが泊っている建物は、私たちのセンターと比べると規模はとても小さいのですが、同じように救急車のスタンバイのための建物で、一か月ごとに他のセンターと交代で使われたり、救急搬送のトレーニングのための設備として利用されています。

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センターの壁に3月から5月までコロナ専用の救急車のチームが滞在していた記録写真が飾ってありました。4人の若者達が、自分たちの家族を感染から守るために、2か月間ここに寝泊まりして、救急搬送を行っていたそうです。
あれから7か月。春のピーク時のコロナによる死亡者数と同じか、さらにそれを超える数字が連日発表されている中、先週のフィレンツェでは大勢の人がクリスマスの買い物に出掛けている姿が報道されていました。

今の状況を、彼ら4人はどう感じているのだろう。

・・・とここまで書いて、日本の母とLINE電話してたら、レッドコード発生!
沿岸部からヘリ搬送されてきた9歳の女の子を空港から小児病院へ搬送しました。人工呼吸器と生体モニター、それに酸素ボンベを積みかえて、わーっと小児病院のICUに運び、再びドクター達を空港に送って(乗ってきたヘリで沿岸部に戻っていく)今、帰ってきました。
さっきまでサイレン鳴らして救急車を猛スピードで運転していたスナフキンはポテチ食べながら、ソファーでテレビ見てる。ギュッと緊張する瞬間と緩い瞬間の差が・・・(笑)あと3時間。ヘリはあと2機あるから、また出動があるかな?

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Commented at 2020-12-17 03:19 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ミカ at 2020-12-17 07:45 x
たいへんなお仕事、頭が下がります。

chihoさんもご自愛ください。
Commented by reirei at 2020-12-17 09:00 x
日本の半田舎に住んでいますが、コロナ以前からそうだったのに今更ですが、世界中の生活に必要なお仕事についていらっしゃる方、医療従事者の方にあらためてありがとう。

来年定年の聴覚障碍者の妹が、田舎で(日本の)暮らしたいと言っているので、chihoさんのブログをよく見ています。これからもお体大事に、お過ごしください。

来年が良い年であるといいですね。いつもありがとう。


Commented by ayahana at 2020-12-17 15:52 x
コロナでなくても大変な救急のお仕事、気を使うことが山ほどあるでしょうに一つ一つこなしていく皆さんに頭が下がります。chihoさんもお体に気をつけてください。コロナが収束したらトスカーナ旅行がしたいです!その時はお世話になりますね!
Commented by africaj at 2020-12-17 16:54
ますます大変な状況になってきてるね。緊迫感伝わります。万全を期して頑張ってね。
Commented by さと at 2020-12-18 08:42 x
おつかれさまです!とてもボランティアとは思えないほどの大事な任務ですね。でもそういう人たちに助けられて患者さんも医療関係者の方もがんばっているんですね。日本も医療崩壊寸前と言っている前にもっと色々できることがあったのではないかと個人的には思っているのと、こんな素人が今できることは何かと考える毎日です。とりあえずはかからないように行動に注意すること・・・しか思いつかないのがもどかしいところです。。。
Commented by なかじ at 2020-12-19 14:11 x
お疲れ様です。実は先月、急な腹痛(嘔吐など)で動けず、職場近くの消防署から救急車で病院へ搬送されました。ワタシひとりに消防署の隊員の方々、救急車の関係者の方々・・皆さん、本当にすごかったです。痛いし具合悪いしひとりぼっちで心細くて、救急隊員に縋りつきたいくらいの精神状態でしたが、関わってくれた方たちの落ち着いた、かつ優しさに何より心が癒されました。
日本でも感染者数が伸び続ける中で、現場にいるあの方々はどう思っているのだろう。私だったら、繁華街や旅行にお気軽にでかける人々へ「ばっかやろー!」(^^;と叫んでしまいそう。
何より、現場で忙しく働いている方々へ感謝です。
Commented by villagecafe2 at 2020-12-21 03:24
医療従事者の方々の、できるだけ多くの人を助けたいという志と、しかしながら心身共に疲労困憊している様子が、しばしばニュースで流れています。心が痛みます。
こちらニューヨークも同じ状況で、感染者数が莫大な数字に登っているにも関わらず、気の弛みが見られます。
この時期をどう過ごすかと言う一人一人の意識が、今後の状況に大きく左右しますね。
真剣に取り組むボランティア時間以外に、日々のステキな時間を垣間見ることができ、ほっとさせられます。
by lacasamia3 | 2020-12-16 17:08 | イタリア救急車ライフ | Comments(8)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


by chiho