
10月の晴れた日のトスカーナって本当に天国。暖かくて、見る風景すべてが美しい一日でした。
カペッツァーナはなんと紀元後800年(1200年前・驚)からここでワインとオリーブオイルの生産をしていたと記された羊皮紙がフィレンツェで見つかっています。
この農園があるカルミニャーノ一帯は、1400年代にメディチ家が別荘と土地を買い、ワイン畑を作り始めた場所でもあります。いくつかの貴族の手に渡ったこの邸宅とワイン畑は、最終的にコンティー二・ボナッコーッシ家の所有となり、現在でも同じファミリーが経営をしています。
昔ながらの設備を大切に守りながら、オリーブオイルの抽出などには最新の設備を取り入れている所が素晴らしい。
これは、ヴィンサントという甘いデザートワインを作る棚。葡萄を並べていくときに、平面に並べるのではなく、少し斜めに寄っかかるようにして、一番下の葡萄がつぶれないようにと、一房ずつ丁寧に並べることが大切なのだそうです。
ワインセラーに行く地下道は迷路みたい(笑)
この樽の中にワインが眠っています。
それぞれの樽の上にはこんなものが。
これはcolmatore(コルマトーレ)と呼ばれるもの。既に一次発酵が終わり、熟成のために木樽に移したワインは真空の状態で保存されなくてはいけません。そこで、このコルマトーレが役に立つのです。真空の状態を保ちながら、樽の中で発生したガスが外に放出される仕組みで、レオナルド・ダ・ヴィンチが考案したといわれています。
ここはリザーブワインの貯蔵庫。
リセルヴァ(リザーブ)というのは、元々、ワイン農家が代々つくったサインを大切に保存するという意味があるそうです。
もう少し、農園話が続きます。