クレモナの救急病院から静かなメッセージ

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昨日はパンとピザを焼くために、10キロの生地を仕込んでいました。
昼過ぎに、救急センターから電話があり、「今日、多分搬送の要請があると思うんだけど行ける?」と言われ、生地でベトベトの手でオッケーと返事。まあ、正式に出動命令が出るまで時間がかかるし、重症患者のケースばかりなので、本当に搬送できるかはギリギリにならないと分かりません。前回みたいにセンターに行って何時間も待つのは嫌なので、「そしたら決まったら電話してね。着替えて30分で行くから」と伝えておきました。
夕方まで連絡がないから、きっと今日はないんだなって思いながら呑気にラーラと森を散歩をしてたら、携帯が鳴り、出動要請が入る!10キロのパン生地はアントネッロに任せて(涙)、センターへ。

ドライバーはベテランのRさん。経験豊かでエボラ出血熱の時の感染症搬送トレーニングの経験もあるので、とっても頼りになる相棒です。

今回のミッションはフィレンツェ周辺のセンターから集まった3台の救急車で、ロンバルディア州クレモナの救急病院へ行き、そこから2台はトリエステへ、私たちの一台はピエモンテ州クーネオの病院へ、合計3人の患者さんを運ぶというもの。医師2人、ドライバー3人、救急隊員3人、看護師3人の合計11人のチームです。

私たちの救急車には、ドライバーと私の他に、ドクターと看護師が乗り込みました。
行きは相変わらず皆ユルい(笑)。オヤツを買い込み、ステレオで音楽を鳴らしながら、もぐもぐタイム。今回のドクターが最高に面白い人で、サービスエリアでバナナを一房買って、皆に配りまくり、食べ終わったら「明日、僕、朝番だからね。病院に着いたら起こして」って言って、患者さんのストレッチャーで横になってグースカ寝る(患者かっ?!)。かなりのツワモノ。





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最後のサービスエリアでコーヒー&トイレ休憩。この後は、搬送が完全に終わるまで防護服を着ているので、5〜6時間トイレも食事も出来ません。サービスエリアでは、巡回の警官がいるのみ。「この辺りでは、もう死ぬ人は皆死んでしまった。今怖いのは、地域の中での感染じゃなくて、外から来る人が再びウイルスを持ってくることだよ」って複雑な顔で言っていました。皆、少しずつ表情が厳しくなってくる。警官は親切に病院まで私たちを先導してくれました。

病院に着いたら、救急車の中で着替え。今回は全員陽性患者なので、完全防備で挑みます。手袋3枚、つま先までのフードつき防護服、ゴーグル、感染症指定のマスク。足首と袖はテープで固定。なぜ手袋を3枚にするのかは、実際にやってみて後でわかったのですが、患者さんを触るたびに、一番上の手袋を捨てて、消毒液で手を消毒し、新しい手袋をつけるから。ゴーグルをしていると6時間後にはパンダみたいに目の周りに跡がくっきりつきます(涙)。防護服はかなり暑いので、下はTシャツ1枚。慣れると結構動ける。

迎えに来てくれた病院の看護師が集中治療室に案内してくれる時、病院の現状を話してくれました。20床程の集中治療室は全てコロナ陽性の患者で埋まっています。皆、男女20代から50代の比較的若い人ばかり。更に20人の自発呼吸が出来る患者が酸素吸入を受けています。ネットやテレビのニュースで報じられている通り、60代以上の呼吸不全の人に付ける人工呼吸器が足りていないのです。今出来ることは、他の重症患者のために、動かせる状態の患者をまだベッド数に空きがある別の病院に動かすこと。一人運ぶと、その人だけでなく、もう一人の命を救う事になります。

動かせる状態といっても、自発呼吸ができず、口から挿入した管を通じて肺に直接酸素を送り込む人工呼吸器をつけているので、薬で敢えて鎮静されていて意識がない患者ばかりです。日本のニュースでイタリアの病院の様子が報道されているようですが、地獄とか戦場とか言われているかもしれません(日本のワイドショーはそういうセンセーショナルな言葉を選びますよね)。実際のクレモナの病院の集中治療室は静かな戦場という言葉が合っていると思います。その中で、医療スタッフが懸命に救える命を救おうとしています。定年退職をしたドクター、別の地域の看護師も応援に来ているそうです。彼らに対してのリスペクトの為にも、私は不安を煽るようなスキャンダラスな情報に寄ってたかる事はしたくないと思います。

搬送中、救急車の中では、モニターでバイタルサインをチェックしながら、投与薬の量を調整します。
4時間の移動中、陽性患者と同じ空間の中に居て大丈夫なの?と思われるかもしれません。実際には、経口挿管タイプの人工呼吸器の場合、鎮静剤を投与され、患者は完全に眠っているので、咳やくしゃみをしたり、話したりする事がありません。勿論、一回、患者に触れたら、毎回消毒をして手袋を付け替えるなど、最大の感染予防は行なっていて、事故感染の危険性はかなり低いです。

搬送先のクーネオの病院はコロナ陽性患者の受け入れにとても慣れていて、専用の出入り口、エレベーター、廊下があります。彼らだって、ベッド数に限りがあるはずなのに、搬送患者を受け入れられる時は受け入れる。私が実際に見た限り、イタリアの医療現場では、華々しいエピソードや、地獄絵みたいなものはありません。静かに、皆ができることを淡々とこなしています。

クレモナの病院の静かな夜の集中治療室で見た光景は、イメージしていたものとは違いました。一般的には重症化するのは既往症がある高齢者だと言われていますが、ここで戦っている人たちは、もともと既往症があったのではなく、健康だった人ばかりです。病院のベッドで病気と戦っている彼らの顔が私の家族や知人たちの顔と重なり、この病気を何とかして抑えこまなくては、この状況を他の街で起こさせてはいけないと思うのです。だからこそ、イタリア中で行われている封鎖政策をしっかり守って、それぞれが感染しない、うつさないようにようにする事、出来るだけ感染のピークが一気に来ないように、数を抑えることを目指さなくてはいけないのです。

今日は長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます。
最後に一つ。「ご家族のためにこんな危ない事はやめてください」というコメントはスルーさせて頂きます。危ないかどうかの判断は医療センターの看護師の指導の元に行なっていて、感染の危険があれば行いません。ご心配をしてくださってありがとうございます。でも、信頼できる医療のプロと一緒に安全第一で行なっている活動なので、安心してください。

コロナについてはネットで沢山の情報が流れていて、何を信じて良いのかわからないし、自分は何をしたら良いのかわからないかもしれません。
風邪をひいたり熱があったら出歩かない、移動制限がある地域では、きちんとルールを守る、手洗いをしっかりする・・・こうしたことを皆が守れば、きっと中国で起こっているように、いつかは感染が終息することでしょう。それまで一緒に頑張りましょう。


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Commented at 2020-03-16 07:55 x
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Commented at 2020-03-16 08:50 x
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Commented at 2020-03-16 09:23 x
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Commented by 野薔薇 at 2020-03-16 09:28 x
いつもちほさんのブログを読むのが楽しみです。今日のブログは、涙なしでは読めませんでした。住民の連帯・協力に支えられて、地域医療が成り立っていることが分かります。公けの機関にお任せで医療がすべて行われていることがいいことなのかどうか・・・考えさせられます。地方の人々の団結の力がその地域を育て、豊かにし、心を結ぶ・・・日本人の私たちとはまったく違いますね。イタリアの底力がどこからくるか、少し分かる気がします。お体にお気をつけて!
Commented by treebookcoffee at 2020-03-16 09:39
おはようございます。
情報は鵜呑みにせず、見極めることが必要ですね。
そのためにも冷静でいることが大事。
世界中で、多くの方が終息に向けて尽力されています。
一日も早く終わることを願い、自分にできることをやります。
どうぞお気をつけてください。
Commented by komichi at 2020-03-16 11:44 x
初めてコメントをいたしますが、長年こちらのブログを楽しみに拝読しておりました。
私も森の中に住み、テレビもあまり見ない生活をしています。
いま新型コロナウィルスの影響で世界が混乱している中、救急医療のスタッフとして要請があれば参加されている姿に感動しています。
私はとくにこの件ではボランティアもしていませんけど、ヨガの講師として1か月休講になったこの時期にメンバーの皆さんに向けて日常の中ですこしでも静かな気持ちになれるようお家でできるヨガの方法を書いたお手紙を送ったりしています。
イタリアの病院での厳しくも静かな医療行為に参加されそのレポートを読む私たちにやさしい眼差しを想い起こしてくださる、あなたの広い愛情に打たれています。
私もヒステリックな情報に惑わされず、静かに見守りたいと思っています。
ありがとうございました。
Commented by としこ at 2020-03-16 12:06 x
とても冷静なレポートでニュースで流れる様子とは少し違います。現場での信頼関係があるからこそ みんなが乱れることなく動くことができるのですね。中途半端ではできないことだと思います。一般市民には今しばらく勝手な判断で行動しないことですね。みんなで何とかしないと・・・ですね。
Commented by ひばり at 2020-03-16 12:53 x
様々な情報に勝手に右往左往したり、ヒステリックにならないように、なるべく穏やかに過ごしています。今できる範囲で心地よくいられるように、じっとおとなしく。
身近な家族から、世界中の人々のことまで、皆の無事を祈ります。
Commented by ちょこっぺ at 2020-03-16 13:27 x
イタリア北部に少しだけ住んでました。そのとき一人でフィレンツェに一人で生き美術館に居てため息ばかりついてました。
いつかまた行きたいと思いつつ、帰国後こちらのブログを知り次回はお世話になりたいと思いつつ数年。
イタリアの情報はひどい所だけ毎日ニュースで流れます。
マスコミはそれが仕事ですから仕方ない
読ませていただきました静かな戦争。
いろいろ言う人がいるかもしれませんが私はあのいい加減で適当ででも人懐っこくて明るくておいしいものが大好きなイタリアの人たちの少しでも良くなるよう
そしてあなたのように陰で頑張っている人々の無事を祈る事しかできません。頑張ってはいいませんもうすでにみなさん頑張ってますもんね。
心より無事をお祈りします。
しっかり休んでごはん沢山食べてくださいね!
Commented at 2020-03-16 13:28
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Commented at 2020-03-16 13:49 x
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Commented at 2020-03-16 14:28 x
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Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 16:22
ボローニャのNさん、コメントありがとうございます。私もクレモナに行くまでは余り実感がなかったと思います。あの病棟で沈黙の中戦っている患者さん達が皆、笑って家族と抱き合えるように、そしてこれを他の地域で起こさせないためにも、お互いに今、感染を広めないように頑張らなくてはですね。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 16:24
鍵コメLさん、イタリアのために祈ってくださって有難うございます。早く収束しますように・・・
Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 16:36
鍵コメmさん、トスカーナでも最初の頃は余り危機感がなく、その頃は救急隊や看護師が感染するケースが数件発生しました。現在はこちらでは救急出動の場合、PPEは外科医用マスクと使い捨てエプロン、手袋の装備で行き、感染が疑われない場合でも、現場で患者さんと家族に外科医マスクと手袋をまずはめてもらい、処置、搬送を行います。もし感染が疑われる場合のPPEはゴーグル、防護服、手袋3枚が基本です。こちらでは軽症の場合は病院に運ばず、自宅待機+後で保健所のフォローアップ、PCR検査の流れとなります。全ての病院が入り口にトリアージ用のテントを設けていて、そこで患者を分けて、通路もエリアも完全に区別しています。まだ危機感が薄い初期の段階での感染が多いので気をつけて頑張ってください。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 16:41
野薔薇さん、イタリアでは、国の指導を待つ事なく、割と地方の医療ネットワークが地方同士でやり取りをし、こうした事を行います。その辺りは結構自由なので、対応が早いです。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 16:44
komichiさん、ヨガは今のこういう時期、とっても効果的ですよね。私もやってみようかな?うんうん、気持ちを落ち着けて、静かに見守りましょう。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 16:48
としこさん、日本で流れているニュースを実際に見たわけではないのですが、ちらほらこちらから垣間見る話題は、いかにイタリアの医療が遅れているかというもののようです。実際にはクレモナの病院は日本の地方のどこにでもある病院と変わりません。全身麻酔で人工呼吸器を必要とする患者が大量発生してしまった時に、どう対応できるかは、日本でも人ごとではないと思います。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 16:53
ひばりさん、色々な情報が錯綜していて何を信じたら良いのかがわからないですよね。手洗いに気をつけて、残念だけど大きなイベントに参加したり人混みは控えるというのが感染拡大を防ぐ唯一の方法だと思います
Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 17:02
ちょこっぺさん、いつもブログを見てくださって有難うございます。現地の状況を知らない人が勝手に「イタリアの医療はこう」と決めつけて情報を流し続ける事をとっても残念に思います。大事な時にはとっても真面目で一生懸命な国民です。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 17:05
鍵コメmさん、ダイヤモンドプリンセスの時は、ウイルスの情報がまだ少ない中、危険を顧みずに作業をされた方々に頭が上がりません。関東もスーパーの入場制限が始まったんですね。今のイタリアではパニックを起こさず、皆大人しく並んでいます。時間帯にもよりますが、割とすぐに入れて、品物もだいたい揃うようですよ。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 17:06
鍵コメmさん、シェア有難うございます。イタリアのために祈ってくださって有難う。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 17:11
鍵コメAさん、そうですね、一人の感染者からうつる感染者数が0になったら収束に向かっていくので、一人一人が他人にうつさないようにすることが一番大切です。私たちがクレモナに出発する時、待ち合わせ場所のサービスエリアで、若者4人が乗った自家用車を見かけました。「あいつらが移動した先で撒き散らすウイルスが誰かにうつって、僕たちがまたその人のケアをしなくてはいけないんだよ」ってやるせない顔で仲間がボソッと言っていました。まあ、警察のチェックがあちこちであるので、どこかで引っかかると思いますが、本当に移動は控えてほしい。
Commented at 2020-03-16 17:39 x
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Commented by Hiroko at 2020-03-16 17:53 x
Chihoさん、救急のボランティアお疲れ様です。一昨年旅したイタリア、イギリスで一番の仲良しになったイタリア人、その故郷がとんでもない事になっていて、とても悲しいし心配です・・・。日本もまだまだ気を付けなくてはいかませんが。

趣味で縫物をするので、このところ毎日布マスクを縫っています。希望する友人知人にあげるためです。ウイルスを防ぐには物足りないのはわかっていますが、今は電車でくしゃみもはばかられる時期なので、ないよりマシだと思って・・・。それに、何もしないでいると気持ちがどんどん落ち込むので、何かしら手を動かそうと思ってやっています。

Chihoさんもどうかお体大切に、いつかまたフィレンツエへ行き、Chihoさんにお会いしたいです!!
Commented at 2020-03-16 20:56 x
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Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 20:59
鍵コメkさん、今日のフィレンツェはぴーかんの晴天ですよね。お布団干して、お洗濯しましょう。お互い辛い時期ですが、何とか頑張って、このピークを乗り越えましょう。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 21:02
鍵コメrさん、何年もブログを見てくださって有難うございます。医療スタッフでいらしたんですね。イタリアで起こっていることは世界のどこでも起こりうることだと思います。たまたま時期が早かっただけです。こんな時期だけど、逆に救急ボランティアをやっていて良かったなって思うんです。お水頂きました♩心が潤いました。有難うございます。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 21:03
Hirokoさん、今の時期、花粉症の方はマスクがなくて大変ですよね。手作りマスク、きっと喜ばれることでしょう。いつかフィレンツェにいらしてください。
Commented at 2020-03-16 21:11 x
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Commented by june at 2020-03-16 21:23 x
大役のご奉仕、お疲れさまでした。

同じ日本人の血を引いた者として
ご活躍、とっても誇りに思います。

医療従事者の皆さまや
病院の生の本当の様子を
知らせてくださって
ありがとうございます。

イタリアの皆さまをますます
大好きに成りました。

特にバナナを配って救急車で
翌日の朝からしっかり働けるようにと
仮眠を取られたドクターには
恋をしてしまいそうです。(^o^)

皆様のご健康が守れますよう
続けてお祈りしています。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 21:52
鍵コメHさん、苦しい時期だからこそ、周りの困っている人に手を差し伸べるべきですね。実を言うと、このボランティア活動によって私の方が精神的に支えられている部分もあると思います。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 21:53
鍵コメJさん、バナナのドクター(笑)とっても面白い人でした。普段でも漂白液で体を洗ってるとか、とにかくぶっ飛んでました(爆)
Commented by Atsuko Marche at 2020-03-16 22:26 x
Chihoさん、一昨年のペルゴラのトリュフ祭でお会いしたNiwaです。
たまたまフィレンツェに住むお友だちがこの記事をシェアされていて読ませていただきました。
いま、最前線に立たれているお仕事ですね。医者、看護師、救急隊の皆さん、危険と直面しながら働き続けている方々には本当に頭が上がりません。
いつも健康なモノを召し上がってらっしゃると思いますので、免疫力もお高いと思いますが(Cagliの仙人は免疫力についてとうとうと説いています!)、滋養強壮なモノを摂取されてくれぐれもお気をつけて。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 22:33
Niwaさん、こんにちは〜。覚えています。楽しかったトリュフ祭り。繋がって嬉しいです。今、イタリアに住んでいる私たちにとっては試練の時期ですが、きっとこの封鎖の効果は現れてくるはず。クレモナは院内感染したコドーニョと30キロしか離れていなくて、この一帯で大規模感染が広がったんです。始まりはたった3週間前のことなのに。絶対にこの状況を他の地域で起こさせてはいけないと思うし、このエリアの患者さんを何とか他の病院に運ぶ必要があるんです。
Commented by Atsuko Marche at 2020-03-16 22:39 x
昨日、Borrelli氏がやってはる定時の発表でTerpia intensivaのベッドに余裕作った、というようなことを言ってはったと思うんです。専門用語の多いイタリア語なのでよく理解できなかったのですが、このChihoさん達がなさっている活動による成果ですよね?
すごく勉強になります。
シェアさせていただいて良いですか?
Commented by lacasamia3 at 2020-03-16 23:20
Atsuko Marcheさん、シェアありがとうございます!よろこんで♪はい、クレモナ以外でも、ベルガモ、ミラノから別の地域に患者さんを分散させる作戦です。今週もありそうな予感がしています。
Commented by ひでっち at 2020-03-17 00:41 x
Chihoさん、こんにちは。
大好きなイタリアが大変なことになって、
日本もそうなのですが、
毎日、心配しています。

こちらのブログを拝見して、
落ち着いた医療現場を垣間見られたようで、
少しだけホッとしました。
ありがとうございました。

緊迫した中にも、合間にユーモアを楽しむイタリアの国民性が、
とっても好きです。
Chihoさんも、どうぞお身体を大切になさりながら、
お仕事に携わってくださいませ。
Commented by tommy at 2020-03-17 01:23 x
chihoさま
この厳しい状況で医療サポートされていらっしゃる様子、頭が下がります。一日も早く事態が収束しますように!苦しんでいる方がいなくなるように!chiho様もどうぞお気をつけて!応援しますね!


Commented at 2020-03-17 02:44 x
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Commented by lacasamia3 at 2020-03-17 03:58
ひでっちさん、イタリアでこれだけ死者が出ているのは何故なのか分かりません。ただ、今週でロンバルディア州の殆どの病院の集中治療室が満床になると言うことは聞きました。今できるのは出来るだけ動かせる患者さんを分散させること。要請があればいつでも行こうと思っています。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-17 03:59
tommyさん、いえいえ、私は搬送だけですが、最前線の病院で働いている医療スタッフには私も頭が上がりません。早く収束して欲しいです。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-17 04:00
鍵コメTさん、いつか収束したら是非フィレンツェにいらしてくださいね。お待ちしております。
Commented by Cicci at 2020-03-17 09:06 x
CHIHO さん、いつもブログで癒されている読者の1人です。大好きなイタリアがこのような事態になり私のイタリア熱を知る友人、知人からたくさんの心配のメッセージが届き、人々の気持ちの温かさにふれ、気持ちが沈みがちな中にもほっこりする瞬間があります。イタリア人の友人とも励ましあっていますが、イタリア医療の最前線でのお仕事の様子がわかり、携わっている皆様に敬意を表するとともに本当に頭が下がるばかりです。「それぞれができることを精一杯やる」世界の国々の人々が実践してることでしょう。常日頃感じてる何気ない毎日の暮らしの大切さを実感します。ご主人とユキさんもお母さんの背中をみているからこそ、自分達にできることをされている様子、素晴らしいご家族です。一日も早く世界が元の暮らしに戻れるよう祈ります。いつも日本から応援しています。
Commented by らんらんらん at 2020-03-17 10:31 x
CHIHOさんへ
私がお伝えしたいことは他の皆さんがメッセージされています。
日本も…地球上がどうなるかまだわかりませんが、自分たちのできることをする!!その通りです。
どうかお体を大事にして下さい。応援しています。

大好きなイタリアでも悲しいことがいっぱいですが、一刻も早く終息することを大阪の空から祈っています。
Commented at 2020-03-17 13:55 x
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Commented by lacasamia3 at 2020-03-17 19:33
Cicciさん、コメントありがとうございます。この異常事態の中でもホッとさせてくれる家族が居る事の大切さを実感しています。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-17 19:36
らんらんらんさん、北イタリアで多くの死者が出て、トスカーナでも感染者数が増えていく中、怖くないか?と聞かれたら、やはり怖い。でも、怖がる気持ちより、怒りの方が強くて、何かやらなくて思うんです。救急車のボランティアをやっていて良かったと思います
Commented by lacasamia3 at 2020-03-17 19:39
鍵コメaさん、フィレンツェはとっても良い所です。落ち着いたら是非遊びに来てください!
Commented at 2020-03-17 19:42 x
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Commented by さちこ at 2020-03-17 21:10 x
看護師です。ちほさんの懸命なお姿に心を打たれます。そして、イタリアの最前線で命を救うために努力をされている、医師や看護師、その他の医療職や救急隊、警察等の方々に敬意を表します。
日本でも、現場は必死に向き合っています。この困難を必ず乗り越えられると信じて。ちほさん、お身体をご自愛ください。私もベストを尽くします。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-17 22:10
鍵コメTさん、ありがとうございます!またフィレンツェでお待ちしております
Commented by lacasamia3 at 2020-03-17 22:10
鍵コメTさん、ありがとうございます!またフィレンツェでお待ちしております
Commented by lacasamia3 at 2020-03-17 22:14
さちこさん、日本もきっと大変だとお察しします。イタリアは医療崩壊しないように、必死で頑張っていますお互いに頑張りましょう
Commented at 2020-03-17 22:56 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-17 23:29
鍵コメMさん、違うの〜!トスカーナではなくて、ロンバルデゥア州まで行って、そこからニースの近くまで搬送して帰ってきたんです。フランスも1週間毎に状況がガラリと変わると思う。お互いに頑張りましょう
Commented by pochi at 2020-03-18 17:28 x
いつも楽しく拝読しております。
イタリアの現状を流す報道はもちろん、日本国内の報道も偏っていると感じます。
トイレット―ペーパーの品切れなど、確かに近所の商店街ではその通りですが、働いているオフィス街周辺には少ないながらもちゃんと置いてあります。
今朝は所用で半休を取ったので、近所の薬局に朝イチに行きましたが、ソールドアウトにびっくり。
隣でお話していたお客さん曰く、商店街には薬局が6店舗もあるのに、早朝から並ばないとどこも買えないそうです。
それはたぶん、TVをみていて焦った方々が買い込み過ぎている悪循環。
センセーショナルな部分ばかり切り取っては、正しい情報が入ってきません。
結果、自分たちの首を絞めてしまうと思います。
いま欲しいのは、ドラマではなく現実に、私たちがどうしなければいけないか、という情報です。
こんな時、正直私は慌てがちになりますが、協力できることは微力ながらでも助け合わなくては!と、こちらを拝見して更に強く思いました。
ありがとうございました。
Commented by Vetrina at 2020-03-19 06:42 x
千穂さん、初めてコメントさせて頂きます
以前から自然いっぱいの中で暮らしておられるほのぼのブログのファンで読ませてもらってました

今回はこの大変な状況の中でイタリアの医療現場でお手伝いされていると知り同じ日本人として誇りに思いました

そして現場からの生の声を伝えて頂けること
ありがたいです

私もベネチアで主人とガラス工房を経営してますが
お客様から毎日のよう心配のメールをいただいてます

特にイタリアの医療現場についての心配事
千穂さんのブログを読んでもらえたらと思い
事後報告で申し訳ございませんが
私のブログにリンクさせて頂きました

これからまだまだ感染が広がりそうですが
お体大切にくれぐれも無理のないように頑張ってください
Commented by Masako Roger at 2020-03-19 07:26 x
今自分に出来ることを最大限にするということですね。
ただ危機感に温度差があるので、うちの娘などお気楽に見えてしまいます。
最高の感染対策をしているとは言え、感染者に関わる仕事を淡々とこなしていらっしゃる姿は素晴らしく、頭が下がります。
まさしく God Bless you です。
Commented by かなお at 2020-03-19 07:47 x
イタリアで頑張ってるちほさんのブログ初めて拝読いたしました。
配信していただきマスコミ以外からの声を聞くことができたのがよかったです、今後もよろしくおねかまいします。お仕事、楽しんでされてるのは尊敬します。お身体ご自愛くださいませ
Commented by こーぎー at 2020-03-19 10:38 x
chihoさまは他者のためにとがんばっていらっしゃるのですね。この静かな戦争の中で淡々と自分のなすことをやっていらっしゃる。どうぞ早くこの事態が収束しますように。
日本では先週あたりからバステッシュだのテッシュだの戻り
はじめて安堵してます。この状態が長く続くとは思えません。
もう少しの辛抱だと思います。びば!
Commented by takeolepivot at 2020-03-21 02:05 x
行動力に感動! 早くこの状況が良くなるといいですね
Commented at 2020-03-21 12:18 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-23 11:51
pochiさん、 自分で取材せず、また聞きの情報の断片をかき集めてニュースにする報道の仕方には私も大きな疑問を抱いています。できるだけブログには自分が体験した事だけを書こうと思います
Commented by lacasamia3 at 2020-03-23 11:55
Vetrinaさん、外出制限などで、気持ちをしっかり保のも難しい今のイタリアですが、一緒に頑張りましょう。ヴェネツィアの運河の水がとっても綺麗になった写真を見ました。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-23 12:00
Masako Rogerさん、 そうなんです。 それぞれが自分の事だけを考えずに、隣人に対してできることを行う、たったそれだけで、状況は随分良くなるはずです
Commented by lacasamia3 at 2020-03-23 12:01
かなおさん、ブログを見つけて下さってありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-23 12:07
こーぎーさん、ロンバルディア州の全ての病院で24時間、医療スタッフがコロナと淡々と静かな戦いを続けています。彼らのためにも、私たちの僅かな搬送で少しでも状況が改善されればと思います。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-23 12:11
takeilepivotさん、重症化のスピードに絶望する事も多々あります。でもまだ負けてないです。快復される方が増えるよう、出来ることをしたいです。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-23 12:14
鍵コメoさん、ペルーにまで外出制限が出ているんですね。シェアありがとうございます。感謝です!
Commented by ventottoprimavera at 2020-03-24 04:53 x
Chihoさん、はじめまして。ミラノ在住の者です。ネットの記事からブログに辿り着いて読ませていただきました。現場の生の情報が拝見できて嬉しいです。封鎖政策をしっかり守る事が微力でも大事な事だと我々も再確認出来ました。
まだまだ大変だと思いますが、是非頑張ってください。陰ながら応援しております。
Commented by フルミ at 2020-03-25 19:29 x
千穂さん
以前、妹と義姉(イタリア人)とお世話になった者です。その節は、色々ありがとうございました。
朝日のデジタル版を見て、「千穂さん?」と思っていたら、妹がブログのリンクを送ってくれました。
千穂さんの活動、本当に頭が下ります。同じ在イタリア日本人として誇らしく思います。早速、義姉にも伝えました。活動的な千穂さんらしいと言ってます。
まさかの非状態宣言で、家には缶詰め状態、不自由が続きますが、医療や警備の最前線で働く方々、千穂さんのようにヴォランティアとして貢献なさる方々、物流や商業施設を支えて下さる方々に感謝しながら、この危機を乗り越えられればと思います。
最後になりましたが、改めて千穂さんのご健康をお祈りします。
Commented at 2020-03-27 01:51 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by lacasamia3 | 2020-03-16 07:02 | イタリア救急車ライフ | Comments(73)

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