イタリアは止まらない

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おはようございます。
今日のトスカーナは少し雲があるけれど、雨は降っていません。さあ、今日は沢山洗濯するぞー!

日本旅行から戻ってきて、2週間お休みしていた救急車ボランティアですが、先週の金曜日から復活しました。

ご存知の通り、イタリアは今までにない危機に直面しています。
トスカーナよりも北のロンバルディア州、ヴェネト州、マルケ州、エミリアロマーニャ州の多くの市が封鎖され、これらの地域の医療崩壊の危険が迫っています。昨日は、急に昼頃、救急センターから連絡があり、午後、ミラノからの患者さんの搬送に行きました。この搬送プロジェクトは、トスカーナ州全体で合計20台の救急車がミラノと周辺地域に向けて出発し、コロナ陰性で集中治療室にいる重症患者をトスカーナに搬送するというもの。多分、これからこうした機会が増えて行く事かと思います。
待ち合わせ場所のサービスエリアでズラリと並ぶ救急車を見るとなかなか壮観、ムネアツ。でも、しきりと何度もオヤツを買いに行ったり、ダラダラしているイタリア人にほっくり(笑)。

私たちのチームは救急車10台(うちのセンターから2台)、ドクター2人、看護師8人、救急隊員10人、ドライバー10人の総勢30人体制。さらに2つの班に分かれて、別々の病院へ向かいました。私たちの救急車の患者さんは、残念ながら私たちがミラノから30キロ手前の所に差し掛かった時に、容態が急変し搬送ができなくなり、途中で外れ、それでも戻りは夜中1時でした。
私たちは搬送ができなかったけれど、他のチームは、ミラノからトスカーナだけではなく、ミラノからトリエステやトリノへ搬送したそうです。今朝戻ってきたらしい。

トスカーナでも病院間の搬送や救急出動で、コロナ陽性の患者さんのケースも出てきました。万が一の場合に備えて、センターでしっかり防護服の着方をレクチャーしてもらい、自分でもやってみる。

Lしかないので、ブカブカ(涙)。鏡で見たら宇宙服みたい。ゴーグルはメガネの上から出来ることを確認。
基本的には、フード付き防護服(つま先まで)、2重の手袋、フィルター付きマスク、ゴーグルです。キットとして全てワンセットになっていて、一回使ったら、救急病院で脱ぎ、そのまま赤い指定の袋に入れて特殊廃棄ゴミの入れ物に入れます。救急車の中は、汚染が少ないドライバーが防護服で行いますー。患者や救急隊員が触った場所を消毒液で表面を濡らして拭き取り消毒した後、密閉してバルサンみたいなのを15分炊いて終了。

防護服の着方は、まず、1枚目の手袋、マスク、ゴーグル、防護服を着て、マスクとゴーグルの紐がフードの下に隠れるようにし(←これ結構大事)、フードの前の顎の防御シールをつける。袖先についている輪っかは親指に引っ掛ける(多分、袖がめくれ上がらないように)。2枚目の手袋は防護服の袖の上にかぶさるようにしてつける。ペンを持つときは、その場から離れ、汚染された手袋を注意しながら外してペンを持つ。書き終わったら新しい手袋をつける(←これも結構大事)。脱ぐときは、防護服からゴーグル、マスク、最後に手袋。防護服のチャックを下げたら、服の端ではなくて、外側の生地をつまんで脱ぐ。
今の所は、コロナ専門の救急車が稼働していますが、今後普通の救急車でも出動要請がある可能性があるので、念のためのシュミレーションでした。

私にとってウイルスは過剰に怖がるものではなく、でも未知の病気でとても感染力が強いので、気をつけて取り扱わなくてはいけないものだと思っています。プロ、ボランティアの境界なく、同じ姿勢の人がこうして集まって、助けを必要としている地域に粛々と向かって行く姿、その潔さに心を打たれ、ほんのちょっとですが、そのチームに入れてもらっていることを嬉しく思います。

どの分野でも、こういう人たちがいる限り、イタリアは止まらないと思う。


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Commented by としこ at 2020-03-10 13:42 x
とても感動しました。きちんと指揮をする人がいて、その指示に従う。共に目的が一緒だからですよね。私も何も資格がありませんが、それでも必要とされた時は一生懸命参加したいです。今世界中が混乱しています。でも、大丈夫・・・のような気持ちになりました。
Commented at 2020-03-10 18:18 x
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Commented at 2020-03-10 18:48 x
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Commented by ebu ebu at 2020-03-10 22:08 x
千穂さん
頑張って!!
応援しています。
一日も早く終息しますように。

動ける者が、出来る事を、
淡々と、粛々と、誠意と信念を持って。
切り抜けましょう。
Commented at 2020-03-10 22:36 x
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Commented by lacasamia3 at 2020-03-11 06:52
としこさん、うん、うん、私は自分が救急のボランティアをやってて良かったなって思うんです。ほんの少しだけど、今の状況の中で立ち向かうことができる何かがあるから。大丈夫。きっといつか収まるから。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-11 06:56
鍵コメtさん、プラートに住んでいる中国人コミュニティは素晴らしくて、全く感染患者が出ていないんです。一人も。(数件発生したケースはイタリア人でした)元々、ほとんどの人が北京の近郊の出身で、湖北省でないというのもあるのですが、春節の休みから戻ってきた人も、自主的に自宅待機していたのだそうです。お友達、いつかまた中国のご家族の元に里帰りできると良いですね。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-11 06:59
鍵コメNさん、珠美さん繋がりなんですね。こんにちは。もうイタリア、何だか小説に出てきそうなシュールな状況ですよね。お互いなんとか耐えて頑張りましょう。いつか、「あー2020年、あんなことあったよね」って笑いながら話せる日が来るから。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-11 07:01
ebu ebuさん、私は幸い家に高齢者も重病人もいないので、私にできることをやろうと思っています。うん、粛々と、誠意と信念を持って、前に進みましょう。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-11 07:02
鍵コメaさん、ご心配ありがとうございます。家でじっとしているより、こうして何か自分に出来る事をやった方が私にとっては良いみたい。気をつけて頑張ります
Commented at 2020-03-11 18:01 x
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Commented by brandnuday11 at 2020-03-12 07:34
医療ボランティアでの活動、本当に頭の下がる思いで読ませていただきました。非常事態の中、大切な大切なお母さんを送り出して下さるご主人様やユキちゃんの寛大さ!これまた言葉が見つからず涙が。笑
ご家族全員が無事に過ごせます様に。そして一日も早い終息を願っております。
Commented by lacasamia3 at 2020-03-13 04:11
brandnuday11さん、そうですね。送り出してくれる家族がいるからできることですね。有り難いです。
by lacasamia3 | 2020-03-09 20:28 | イタリア救急車ライフ | Comments(13)

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