毎回、旅の中でいくつか目的を掲げるのですが、今回は2泊3日のヴェネツィア滞在の間に、
現代美術のビエンナーレを満喫する
リアルト橋の魚市場で魚を買ってアパートで調理する
バーカロでへべれけになる
グッゲンハイム美術館を訪れる
という4つの目的を掲げていました。勿論、まあ、この中のどれかをできれば良いかというくらいのゆるーい目標です。
ただ、グッゲンハイム美術館については、前回行列が出来ていて入場が出来なかったので、事前に予約を入れて行きました
。開館前には行列が出来ていましたが、予約の人は並ばずに入れます。但し、チケット売り場の一番左の窓口でチケットに変えてもらう必要があります。クロークもあって大きな荷物は預かってくれます。
ペギーグッゲンハイム本人の別荘であった建物を改装したこの美術館では、20世紀前半の近代アーティストの傑作を集めたコレクションが展示されています。
むせるようなジャスミンの甘い香りが漂う庭園。茂みに埋もれて、イタリア人アーティスト、マリオ メルツの "Se la forma scompare la sua radice è eterna"「形は消滅してもその根は永遠である」という言葉が。
私たち4人全員の感性をビビッと刺激したのは、現在、9月2日まで特別展が行われているジャン・アルプの作品。
日本にも彼の作品が各地に展示されているようですね。
後年、妻を亡くした後、彼女の面影を辿るように彼が作り続けたトルソーが私にとってはとても印象的でした。胸と背中、臀部を思わせる抽象的な形は、視点を変えると逆転し、今まで前だと思っていたのに、数歩移動して視点を変えるとそれが完全に逆に見えたり。ネットで画像を見ることで満足することに慣れてしまっている今日、実際に作品と対峙し、アーティストが作品に託したメッセージを感じ取る楽しさを改めて体験しました。子供みたいに、作品の周りをぐるぐる何度も回ってた(笑)。
ユキは、作品名は聞かなかったのですが、一点ビビッと来た絵画作品があったそうです。一つのオブジェと吹き出しみたいに「思想」がにゅーっと描かれていたんだそうです。「そうなの!私にとっての思想はあの色なの!」って熱く語っていました。
難しいことはいらない。ただ単に、好き、嫌い、面白いな、だけでも良い。時代を超えて、何らかのメッセージを与えてくれる作品が一つでもあれば、その場に足を運んだ意味があると思う。
ユキの一言を聞いただけで、ヴェネツィアに連れて行ってよかったなって勝手に思っています。
大運河に面した眺めの良いテラスもあるんですよ。
ペギーグッゲンハイム美術館
Collezione Peggy Guggenheim
Palazzo Venier dei Leoni
Dorsoduro 701, Venezia
10:00-18:00
火曜日休 12月25日休
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今更ながら、原田マハの美術を題材にしたフィクション、ノンフィクションにハマっています。グッゲンハイム美術館がNY、スペイン以外にもあるとは知りませんでした。
アパートを借りて、美術館と食とテニス観戦を愉しむヨーロッパ旅行の実現が目下の目標です。
アパートを借りて、美術館と食とテニス観戦を愉しむヨーロッパ旅行の実現が目下の目標です。
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