きよしこの夜

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先週の土曜日におらが村のクリスマス祭りで、水車小屋の小麦粉を売っていました。
寒かったけれど、ほぼ完売でホッ。
この祭りの一番の出し物が、Presepe vivente。直訳すると「生きたプレセーペ」。キリストの誕生をお芝居のように村の人たちが演じるのです。
写真は、ジュゼッペが身重の聖母マリアを連れて、宿を探している場面。

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3軒の家の扉を叩くけれど、誰も中から扉を開けてくれる人が居ません。

それまで賑やかだった村祭りですが、この場面ではシーンと静まり返り、皆、真剣に見ています。
同じ場所に居あわせたこんなに多くのイタリア人がこれ程静かにしていることって、今まで余り見た事がないかも。私はクリスチャンではないけれど、彼らの信仰心を目の当たりにし、夜のキンと冷えた空気の中で、信仰の神秘を感じました。

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イタリアでは近年、クリスマスを祝う事を控える小学校が少しずつ増えているそうです。それは、他の宗教の子供達に気遣っての事。私は仏教徒だけれど、イタリア人が小学校でクリスマスを祝う事に対しては別に違和感はなかったし、それはこの国の大切な文化の1つだと思っています。これは仏教徒である私個人の意見だから、もしかしたら、カソリック大国であるイタリアで、宗教という面で肩身が狭い思いをしている外国人も多く居るのかも知れません。


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たとえ自らの宗教に対する信仰は持ち続けても、イタリアの宗教や文化をリスペクトするという姿勢もアリだと、イタリアに住む外国人として思うんですが、どうなのでしょう?
ともかく、イタリア人にとってのクリスマスは、まだまだ深い意味合いを持つイベントです。

ユキは明日から冬休み。続いていたテストも終わり、とっても嬉しそうに帰って来ました(笑)。


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奥村 千穂/イカロス出版

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Commented by なほこ at 2018-12-22 10:20 x
いつも興味深く拝見しております。
ちほ様のお考えは自然で至極まっとうなご意見と賛同いたします。
昨今の外国人やLGBTなどの過剰なリベラル運動にマイノリティの方々が利用されていると感じていました。まさにその立場にいらっしゃる方の正直な気持ちを伺えて良かったです。

私は、こちらのブログで語られるイタリアの市井の方々の地に足の付いた生活が好きです。
最近は日本でもそういった生活の仕方に戻り始めている方々も少しづつ増えて来ているようです。

それでは、随分と寒くなってまいりました、お体ご自愛ください。そして、良いお歳をお迎えください。

Commented by いーずー at 2018-12-22 22:45 x
こんばんは。
俳優でもない村の人たちが、劇をして
それを皆んなが真剣に観る、とってもステキだなと思います!
真剣なときは真剣に、笑うところは大笑いして、
そういう姿を子どもに見せたいっていつも思います。

「たとえ自らの宗教に対する信仰がー」の一文、
私も同じくそう思っています。
信仰にしろ、考え方にしろ、趣味にしろ、
自分が大切に思っているものを、ないがしろに
されたら誰でも悲しくなりますよね。
「私とは違うけれど、そういう考え方もあるのね」と
感じてもらえたら同じ考えの持ち主でなくても親しみを感じますし(^^)
by lacasamia3 | 2018-12-22 06:45 | フィレンツェという町 | Comments(2)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


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