なくならない風景


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今日も水車小屋に20名が集まって、壁塗りと大掃除でした。
古い戸棚を整理していたら、大切に保管された古い写真が沢山出てきました。
作業の手を止めて、ふと昔の人たちの写真に見入るひと時。

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これは1983年、今から35年前の写真です。何も変わっていない風景。
恐らく最後のオーナーさんのお父さん(先代の粉挽き職人)と奥様なのでしょう。

今朝、水車小屋に行く前に立ち寄った小麦農家のロベルトさんも、「先週、パンを受け取りに水車小屋に行ったら、子供の頃を思い出したよ。お爺ちゃんに連れられてグルグルまわる石臼を見に行っていたあの頃と何も変わらなくて同じだった。」と言っていました。
懐かしい風景って、どこか儚さが漂い、いつか消えてなくなってしまうものなんだっていつも思っていたけれど、もしかしたらそうじゃないのかも。懐かしい風景は変わらずにずっとそのまま後世の代に引き継いで行けるのかも?
いつ戻って来ても懐かしい風景が変わらずにそこにあること、それは「美術館や博物館などにして瞬間冷凍してそのままの状態で保存する」というものではなくて、元々あるものを元々の方法で、現在でも活用していくことの意味を、ちょっとずつ感じとっています。


美しいフィレンツェとトスカーナの小さな街へ (旅のヒントBOOK)

奥村 千穂/イカロス出版

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Commented by africaj at 2018-08-06 12:38
懐かしい風景たちは、所有者以外に変わらずそのままあって欲しいと思う人達がどれだけいるかだよね。オーナーさん、嬉しいだろうな。
こちらも、ずーっと閉ざされてどんどん朽ちていく本陣跡を惜しんだ人たちが、オーナーを探し出して頼み込み、街の予算とお掃除WSとか土塀塗りWSって「初体験イベント」にしてボランティアを募ることで、復活させた古民家があってね。個人の持ち物から皆の寄り集まり場にすることで活用されて、建物がイキイキしている。まだまだ相続税が払えず取り壊されていくお屋敷も多いけれど、幸せなケースが増えてきたら、懐かしい風景に回帰してい時代がくるかもなーって仄かに期待を抱いてるよ。
Commented by lacasamia3 at 2018-08-06 21:41
africajさん、日本は相続税があるから古い家はなかなか残らないね。イタリアはそれがないから残るんだろうね。それにしても、相続税がないことを考えると、イタリアの所得税金の高さは頷けるかも。
Commented by Tomoko at 2018-08-07 01:00 x
千穂さんの文を読んでいて、童謡「赤とんぼ」の歌の風景が浮かんできてしまいました。
時は流れ、時代は変わっていくけれど、そこにある風景はあのまま・・・。
私も気がつくと人生を感じる年代に入ってきて(千穂さんと同年代です^_^)、懐かしい風景が変わらずそこにある愛おしさ見たいのを感じる今日この頃です。
いつも温かい文章ありがとうございます。
Commented by Corvallis at 2018-08-09 07:51 x
美術館や博物館のように保存するのではなく、使っていくことで保存する。。。

なんといいことなのでしょう!水車小屋で粉を挽くというのはそれにぴったりですね!昔の小麦が復活してきているとのこと、喜ばしい限りです。昔のものが復活することで小麦アレルギーなども減るといいのですけれどね。
Commented by sola at 2018-08-09 12:53 x
志穂さんの文章と写真 読んでいたら・・
時代が変わって進化?しても 人間は、「食べる」ということは、
変わらなくつづいていくのだぁ・・ 食にかかわる仕事は、無くならないんだぁ・・と。しみじみ思いました♪
北海道の旅番組でズッキーニの花のフリッターを作っている映像をみました。 ・・ひそかに、 バッポさんの作ってくれたほうが 絶対!美味しい♪と バッポさんレストランか宿 やってほしいな♪・・なんて、思ってしまいました。(^^)/
Commented by nanonano036 at 2018-08-10 08:10
古い建物には、それだけの思い出や、想いがある。
海外に行くと、古い建物や、昔ながらの光景があり、心が落ち着きます。
最近、日本では古民家レストランが流行りで、囲炉裏とかある家で頂くランチとかしてみたいです。
流行りのせいか、なかなか予約が取れないので、のびのびになってます。
Commented by lacasamia3 at 2018-08-11 06:51
Tomokoさん、「今見えている美しい風景をこのまま後世に伝えることは今を生きる人の義務である」と言うマキャベッリの友人の言葉をトスカーナの人たちはそのまま守っていると思います。
Commented by lacasamia3 at 2018-08-11 06:53
Corvallisさん、特に水車小屋は使わないと水車が動かなくなって死んでしまうのです。「まわらなくなった水車小屋を見せるような美術館にはしたくない」というのは亡くなったオーナーさんの遺言でした。
Commented by lacasamia3 at 2018-08-11 06:56
solaさん、あはは、有り難うございます。昔同じ質問をされたとき、本人は、「ご飯は毎晩家族と食べたい」と言っていました(笑)。ズッキーニの花のフライって美味しいですよね〜
Commented by lacasamia3 at 2018-08-11 06:57
nanonano036さん、レストランや店舗以外でも、こうした市民団体が直して地域の人たちの為に使う運動が生まれると良いですね(もうあるかもしれないけれど)
Commented at 2018-08-11 07:05 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by az5555 at 2018-08-12 01:01 x
初めまして。面白いブログですね。よろしくお願いします。
by lacasamia3 | 2018-08-06 06:51 | 水車小屋物語 | Comments(12)

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