水車小屋便り〜またちょっと前進

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今日もまた、水車小屋に行って来ました。
今回はパン焼きではなく、2つの作業の為に。
1つめは、川から貯水池までの間の水路のお掃除。
日曜日の朝から、15人程集まっての作業。オリャッと女性が逞しく、シャベルとクワで、男性以上に先頭を切って頑張っていました(って、私も同じ様なことしてましたが・笑)。
イタリア人女性のパワフルさって凄い。
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もう一つは、アントネッロが工房で作っていた、キウーザと呼ばれる水をタービンに噴出させる部分が出来上がったので、それを取り付ける作業。
左が今までのキウーザ。割れ目から水が漏れてしまい、水圧が低かったのです。ジャジャーン!右側がアントネッロ作のキウーザ。真ん中の鉄の扉の部分は、今までのキウーザからリサイクルして引続き使います。
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頑丈に出来ているから、あと50年位は使えそうじゃない?
特に丸の下の部分が弱いらしく、前のキウーザは途中で修理をした跡があったので、穴を小さくして、下の部分を少し厚めにしたそうです。
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ここは、石臼の真下。階で言うと地下になるのですが、左奥に新しく取り付けたキウーザが見えます。真ん中にあるのがタービン。まだ、羽の部分は取り付けていないのですが、タービンにアントネッロが作ったスプーン型の羽が取り付けられ、キウーザから噴出する水力でスプーンが回り、タービンの軸と直結している上の階の石臼がグルグル回るという仕組みです。
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カッソーネと呼ばれる、木の筒状の部分は、貯水池からこのお部屋まで通じていて、池側の口から漏斗のように、段々狭くなっていきます。そして、その最後の部分が今回新しく取り付けたキウーザです。この木の枠の部分とキウーザを取り付けるのが結構大変。古い部分と新しい部分をピッタリ合わせるって難しいのですね。木の枠の部分を平らに削り直して、そこにネジで取り付け、両脇から鉄の押さえの棒で固定しています。この棒も前のキウーザから受け継いで、再利用。

この持ち手の部分が上の階のレバーと連結して、ヒョイっとレバーを引くと、この扉が上に上がって開き、水が噴出するという仕掛けです。

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これから50年間頑張って下さい。

あとちょっと、水車小屋話が続きます。

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Commented by A. at 2016-12-12 18:57 x
すばらしい!先人たちの思いが伝わりすね。修繕して大切に維持しながら しっかり活用していく皆さんの姿勢、どれも感動です!今の時代にこそ大切ですよね、親方のご苦労のあとも…、いいもの 見せてもらいました お疲れさまでした。
Commented by africaj at 2016-12-14 20:04
アントネッロお疲れさま。
先人の思考を推測して形にしていく作業、苦労以上に面白かったのだろうなー。先日、失われた北斎の絵を、明治のモノクロ写真の濃淡を参考についに復元していくプロジェクトを放映していたけれど、長い年月の失われた1ピースを探す謎解きなんて、旅をするよりよほどアドベンチャーだわ。
その上で、改良を加えるなんて、さっすが親方!

トップの写真の女性陣の頼もしさ、すごい~っ。
イタリア女性も強そうだねー。スペイン女性もだけどw

Commented by lacasamia3 at 2016-12-16 19:25
Aさん、特に水車小屋は常に使い続けて、直し続けないと壊れてしまうのだそうです。まあ、粉挽きが実現するかどうかわかりませんが、結構ちょっとずつ前進しています。
Commented by lacasamia3 at 2016-12-16 19:27
africajさん、どの寸法が大事で、どの寸法がどうでも良いのかって、結構難しいのよね。例えばさ、手元にある材料に合わせて作っちゃった寸法なのかもしれないし、逆に、その寸法じゃないと動かないのかもしれない決定的なサイズかもしれないし・・・「この方が合理的なのに何でこんなややこしい作り方をしたんだー?」って言いながら直してる(笑)
by lacasamia3 | 2016-12-12 03:31 | 水車小屋物語 | Comments(4)

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