村のエリア内にある山の中の、フィレンツェ〜ボローニャ間の特急列車が通るトンネルで、ある少年が列車に接触して亡くなったのです。
彼の名前は、アブド・ヤヤ・アブデラツィツ君、14歳。
今年の7月にアフリカのスーダンからボートでシチリアに漂着し、恐らく北を目指していたのでしょう、列車の線路をたった1人で歩いていたのだそうです。8月2日の夜、特急列車とトンネル内で接触してしまい、亡くなりました。
やっと彼の名前が分かり、手続きが終わり、亡骸を一昨日、村で唯一の墓地に埋葬する事になり、村の人たちや村長さんが沢山小さな墓地に集まりました。
ユキにこの話をしたら、少し涙ぐんで黙っていました。彼女なりに色々感じる事があるのでしょう。ユキも来月で14歳。普通であれば、学校に通い、将来を夢見て、家族と安らかな生活を送る年齢です。内戦と貧困に追われ、サハラ砂漠を渡って、シチリアの海を渡り、イタリア半島を縦断して、たった1人で歩いていたアブド君。北を目指した彼の、長い、長い旅は、残念ながら、このトスカーナの小さな村で終わってしまいました。
書きたい事は沢山あるけれど、言葉にしてしまうと、何か薄っぺらくなってしまいそう。
今度、ユキと一緒に、村のお墓にお花を持って行こうと思います。
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としこ
at 2016-09-09 06:53
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私も心から彼を悼みます。どんな未来を想い、一人でこのトンネルを歩いていただろう。ここで亡くなるなんて思ってもいないことだったでしょうに・・
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tawaraya
at 2016-09-09 21:01
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アブドくんのご冥福をお祈りします。
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コメ助
at 2016-09-09 23:58
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アブド・ヤヤ・アブデラツィツ君ですか。心に刻ませていただきました。名前を全部表記する誠実な姿勢が響きます。ジャーナリズム精神を感じるのは、私が昔、報道の仕事をしていたからでしょうか。アブド君のご冥福をお祈りします。
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rokochann
at 2016-09-12 10:24
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アブドくんのご冥福を祈ります
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れい子
at 2016-09-13 01:31
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読んでいて胸が詰まる感じがしました。
私は十代でも何でもないけれど、彼の身に起きたことは本当に想像を絶します。
このような記事を共有してもらえたことに感謝です。
平和ボケとは良く言ったものです。。。
私は十代でも何でもないけれど、彼の身に起きたことは本当に想像を絶します。
このような記事を共有してもらえたことに感謝です。
平和ボケとは良く言ったものです。。。