分岐点

分岐点_f0106597_06265679.jpg
来週は、今年の9月から始まるフィレンツェの高校の入学手続き等があります。
中学3年生で(年齢で言うと日本の中学2年生ですが)漠然とでも、一旦、「これから何を勉強して行きたいですか?将来は何をやりたいですか?」と問われるイタリアの中学生。
その答えが余りに様々で面白い。

学年でとっても成績が良くて、スポーツ万能の男の子F君は、農業高校へ。お父さんがオリーブ農家をやっているんです。
ユキの親友のMちゃんは英語がやりたくて語学科へ、小さな子にとっても優しいAちゃんは学校の先生になりたいので、教育科へ。看護学校に入る子も居ます。
大好きな水泳を国体レベルで頑張っているGちゃんは、スポーツ高校へ。特に体育が盛んという訳ではなくて、週末に試合や大会がある子達の為に、月曜日の始業時間が遅めなんだそうです。あと、試合の為の欠席も大目に見てくれるんだとか(笑)。ユキはGちゃんがイタリア代表として東京オリンピックに出たら絶対日本で応援するんだって今から言っています。
男子の親友M君は理数系へ。でもフランス語もやりたいから、フランスの高校と姉妹校になっている理数系の高校を選びました。
多肉植物が好きなD君は、ラテン語とギリシャ語を勉強してみたいから文系へ。
勿論、将来何になりたいか判らないけど、とりあえず今得意な教科の高校に進むという子も居ます。

でも本当に綺麗に分かれている。
一つの分野に集中する事なく、上手くバラバラに分かれているのは、周りに流されるのが嫌いな、イタリア人の気風があるのでしょうか。高校同士でのレベルの差は余りないので、皆それぞれ学校の特徴を見て選んでいます。殆どが公立高校で、勿論、入学試験なし。

ユキは化学をやりたいんだそうです。だから、ちょっと遠いけれど、フィレンツェで乗り換えて、街の反対側の高校に行きます。実験室が整っていて、カリキュラムにも実験が多いのだそうです。
理数系にどっぷりはまっているけれど、今も絵を描く事は大好き。普段はチャチャっと要領よくでも表面的に終わらせてしまう宿題も、美術の宿題だけは今もかなりの力の入れようです。「美術の先生の作品が素晴らしくて、尊敬してる」ってこの前ちょっと教えてくれました。
フィレンツェというルネサンスどっぷりの街に住んでいるのに、本人はどっちかと言うとピカソやダリ、ミロ、マグリットが好き。それでもいつかフィレンツェの街の素晴らしさを発見する時期が来るでしょう。

保育園からずーっと一緒だったお友達とは、一旦ここでお別れ。ちょっと寂しいけれど、それぞれにどんな未来が待っているのかと思うと、楽しみでもあったりします。

写真は2010年の夏。今から5年半前、7歳くらいの頃です。
これからどのように変わって行くのでしょうねえ。

気に入っていただけたら↑をポチッとクリックしてください♪




Commented by りんまま at 2016-01-19 10:09 x
こんにちは。
以前ちょっとコメントさせてもらったことのある、5歳娘の母です。
日本とイタリアは学校制度がずいぶんと違うのですね。
入学試験がないなんてうらやましい。
自分のやりたいことをしっかりと見つめて進路を決定できるなんて素晴らしいことです。
日本は何だか無駄が多いように思います。
ゆきちゃんの進路も夢と希望がいっぱいですね。
Commented by Mueri at 2016-01-19 16:43
こんにちは。美術が好きなユキちゃんが化学って一見両極な気がしてたのです。でも私は某医薬品の研究所にいる(私は事務で研究者ではない)ので、美的センスの重要性を感じてます。私も絵を描いたり写真が趣味なので、気になるのかもしれませんが、化学式をデザインしたり模型にしたり、プレゼン資料は数値を分かりやすく人に見せるという意味で、とてもセンスが問われます。
あと化学は料理上手な方がいいと言われます。微妙なさじ加減もセンスだから。ユキちゃんはどちらも出来るから楽しみですね!
Commented by fumiko at 2016-01-19 18:05 x
日本の子どもにはうらやましい進路環境です‼将来何になるか、を「決めさせる」のではなく、「考えさせる」イタリアの学校。わが家の子どもたちも今受験の真っ只中です。まだまだやりたいことを見極められないでいるのですが、まずは理系か文系かにくくられます。イタリアの子どもたちのように、じっくり自分に向き合う時間が日本の子どもたちには必要だと思います。自分の未来に夢や希望をたくさんもってもらいたいですね。
Chihoさんのブログのイタリアの学校の話にいつも刺激を受けます。みんながんばれ~⭐
Commented by africaj at 2016-01-19 20:48
ピカソにダリ、ミロ、マグリット~、くーまと同じ好みだっ。
ユキちゃんの成長、楽しみに見てるよ―!
Commented by myouco at 2016-01-21 00:03 x
日本の高校受験とは大きく異なるのですね。勝手ながら、イタリアの高校選択の話を子どもたちに話しました。興味深そうに、そしていいなぁ…と聞いていました。完全成績順で、どこも中身は似たような日本の高校。成績が届かないと行きたくもない進路先に変更…ということもあります。もちろん日本は学力に力をいれてきたからこそあらゆる分野で世界トップクラスの人材がいるのでしょうが、特にここ最近の日本の点数重視の受験制度では、こどもの創造性や夢は養われないでしょうね。とても危惧しています。
今回の記事は教育のあり方をとても考えさせられました。
ゆきちゃんのお友達の将来の夢がこれからさらに磨かれていくのが楽しみです。ゆきちゃん、応援しています。
Commented by lacasamia3 at 2016-01-21 05:44
りんままさん、多少の競争はあったらもしかしたらイタリアの子供達ももっと伸びるかもしれないなあと思いながら、でもこうして無限の夢をそれぞれが一時期でも見る事が出来る中学時代を過ごせるイタリアの子供達が幸せに見えたりもします。自分のレベルを見て諦めたり妥協したりする必要がない自由さがあります。
Commented by lacasamia3 at 2016-01-21 05:45
Mueriさん、高校に入ったら何に惹かれて行くのでしょうね?これから色々と楽しみです。
Commented by lacasamia3 at 2016-01-21 05:48
fumikoさん、小さい頃から「あなたは何をしたいの?」「あなたは何を考えているの?」と問われ慣れている子供達は、その時に思った事であっても、パッと表現することにとても慣れています。勿論、中には「そんなに簡単に決められないよ」という子も居ますが。個人の意見を持つという事がとても大事な社会です。
Commented by lacasamia3 at 2016-01-21 05:49
africajさん、おおー好みが一緒だね。いつかブリュッセルのマグリットの美術館、見せてあげたいな。
Commented by lacasamia3 at 2016-01-21 05:53
myoucoさん、昔、「進路指導」っていう言葉をアントネッロに説明したら、「そんな大事な事をなんで第三者の学校の教師が口出しするんだっ!」って言ってました。親でも口出しする事じゃない、子供本人が決める大事な事だよって(笑)。所変われば、考え方も随分と違うものですね。
by lacasamia3 | 2016-01-19 06:00 | イタリア中学生日記 | Comments(10)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


by chiho