幻のゾルフィーニ豆

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昨日の記事の続きですが、最初に訪れたカステルフランコ村の広場にある小さな食料品屋さんの店先で、「おおっ!」というものを見つけてしまいました。
2015年に収穫されたFagioli zolfini(ファジョーリ・ゾルフィーニ)。
普通のお豆が1キロ4ユーロくらいだから、1キロ13ユーロは破格に高いのです。それでもフィレンツェで買うよりは随分安い。
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食料品屋さんのおじさん。
お豆の炊き方を色々丁寧に教えてくれました。

炊く前に水に浸す必要はない。
豆がヒタヒタになるくらい水を入れ、水から極弱火で炊く。
グラグラ沸いてはいけない。フツフツ程度。
絶対に途中でかき混ぜてはいけない。
塩は途中で入れても良い。
お豆は常にお水にヒタヒタになっていなければいけない。
途中で水が少なくなってきたら熱湯を加えてヒタヒタにする。
3時間以上極弱火でゆっくりと炊く。

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500g買ってきました(1キロ買ってくれば良かった・涙)

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カステルフランコやローロチュッフェンナ周辺の本当に限られた場所にしか育たない、難しい豆なんです。痩せた土を好み、水はけが良くなくてはいけないので、この辺りのオリーブの段々畑の間や、かなり急傾斜のある場所に植えられるんだそうです。

皮がとっても薄いのに長時間の加熱に耐え、中は上手く炊くとクリーム状になります。
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この日のお昼に行ったフェラガモ社のリゾート村ボッロのリストランテで、私が食べたトリッパの下にもこのお豆がしいてありました。
炊き方がとっても上手で、豆の形はそのまま残っているけれど、食べると中はやっぱりクリーム状になっていました。
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私も大晦日の持ち寄りディナーのために、頑張って炊きました。
おじさんのアドバイスを守って、長時間、かき混ぜずに丁寧に炊いたら、中がクリーム状になりました♩
美味しかったです。

フィレンツェ中央市場のバローニでも売られています。

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Commented by nonnakaori at 2016-01-05 08:33 x
食べてみたい!
すごく美味しそうです。
中がクリーミーなんて想像しただけでもヨダレがでます。
今年の黒豆は、Kちゃんお勧めの丹波黒豆飛切天日干し。
いつも新豆を買うのですが、天日干しは、1年前の物。
築地で1kg7000円。やはり500gしか買えなくて、炊いたらあまりの
美味しさに、もっと買えば良かったと私も後悔しました。
Commented by souslarose at 2016-01-05 08:37
chihoさんへ。
新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。
この豆、美味しそうですねぇ……僕が手にする機会はあるでしょうか……。
もしも手に入ったら僕も丁寧に炊いてみたいです。
料理に限らず、何事も丁寧に……最近そう思います。
ところで前の記事ですが、僕は旅先では心残りのないように努めていますが、
フィレンツェからパリに帰る時、駅で見ちゃったんです(笑)
翌日、お隣の街?村?で三島由紀夫の「サド公爵夫人」の上演があることを。
さすがに心残りでした。知っていればそれに合わせて予定組んだのに……。
穏やかで実り多い一年になりますように!

ブノワ。
Commented by etigoya13-2 at 2016-01-05 13:40
地域限定の豆って貴重ですね。
ちゃんと丁寧に炊くと中がクリーム状というところに激しく惹かれます。
豆ラブ♪
Commented by africaj at 2016-01-06 10:29
お豆さん、奥が深いね~。
見た目は大豆みたいなのに。
ひよこ豆も美味しく炊かれたものはクリーム状じゃない?あれを食べた時、苦手だったひよこ豆が大好きになった。
でも、大豆やキドニービーンズみたいに、どんなに炊いてもツルッツルなのもあるし、ホクホクもあるし、知るほどに好きになるなあ。そのお豆、食べてみたいな~。chihoさんは大晦日にはどんな味に仕上げたの?
Commented by yuko8739 at 2016-01-06 14:24
あけましておめでとうございます。
もう数年前から、大好きなブログとして読み続けています。
Chihoさんの家庭の温かさや自然でエコな暮らし、
丁寧に紡ぐ食や菜園の物語、そしてフィレンツェの美しい
町並みや美術館、バッポの飛び切りの料理や木工品にも
感動です!

日本の北海道南部の街から、いつも応援しています。
今年もまたお元気で!TV放映も楽しみです。
いつも感動をありがとう!!!    yuko

Commented by lacasamia3 at 2016-01-07 21:33
nonnakaoriさん、黒豆も美味しそう♩このお豆は是非次回フィレンツェに来たら食べに行きましょう。ボッロのリストランテもとっても良かったですよ。
Commented by lacasamia3 at 2016-01-07 21:37
ブノワさん、新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願いします。このお豆、いつか食べて頂きたいなあ。丁寧に丁寧にの成果が出る美味しいお豆です。三島由紀夫のサド公爵夫人、2002年の1月だったでしょうか?プラートという(割とフィレンツェ空港からも近いんです)隣町の劇場で上演された様ですね。また是非フィレンツェにいらして下さい♩
Commented by lacasamia3 at 2016-01-07 21:38
etigoyaさん、お豆好きですか?私も大好き。いつか食べて頂きたいな。形が崩れないのに中がクリームになるんです。
Commented by lacasamia3 at 2016-01-07 21:40
africaさん、私はシンプルに茹でただけのものを塩とオリーブオイルだけで味付けしました。大晦日はご馳走が並んでいたから、ちょっと付け合わせに食べてホッした感じ。シンプルイズベストなお豆です。
Commented by lacasamia3 at 2016-01-07 21:41
yukoさん、新年明けましておめでとうございます。北海道はとっても寒いんでしょうね。こちらは暖冬で、何とも気抜けする冬ですが、でも楽です。今年もどうぞよろしくお願いします。
by lacasamia3 | 2016-01-05 00:00 | トスカーナの美味しい食材 | Comments(10)

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by chiho