12月24日はドライバーさんとお客様と一緒にグルグルトスカーナの旅でした。
先ず最初に行ったのは、ボルテッラ。サンジミニアーノはバスでも行けるのですが、フィレンツェからだと公共の足ではなかなか行き難いボルテッラ。行かれるなら、レンタカーで行く事をおススメします。地図で見るとシエナに近いのですが、実はピサ県なんですね。写真はヴォルテッラの市庁舎。
こんな辺鄙な場所にあるのに(失礼)、人が沢山住んでいて、街はとっても賑やか。お店も沢山あって、活気のある街です。きっとお昼休みには静かになるのだと思いますが、私たちは、朝8時30分頃フィレンツェを出て、ヴォルテッラに10時頃に着きました。平日のこの時間帯はとっても賑やかです。
八百屋さんの店先で見つけた野菜、ゴッビ。カルドに似ているのですが、育てている途中でわざと土を上に盛り、寝に近い白い部分を太らせます。筋を取って、下茹でしてから、衣をつけて揚げたり、トマトソースで煮込んだり。12月のクリスマスの前後に食べるお野菜です。アントネッロは下ゆでしてオリーブオイルとアンチョビに合わせて調理します。
これは、エトルリア門。ヴォルテッラは紀元前6世紀から4世紀の間、エトルリアの街として栄えます。
今回は寄らなかったのですが、ここの考古学博物館には、19世紀の作家ダヌンツィオが「夕刻の影」ombra della seraと名付けた、エトルリア時代の不思議なブロンズ像があります。
現代彫刻の様な、デフォルメされた細長い体。
顔は、不思議な微笑をたたえています。エトルリア時代のブロンズ像は、口の端がきゅっと上がっていて、にっこりと微笑んでいる像が多いのですが、これもまたその典型。
父の生前、レンタカーでヴォルテッラに来た事がありました。
あの時はとっても寒かったのに、今年のトスカーナの12月は拍子抜けする程、暖かい毎日です。ボルテッラの小さなリストランテで、「絶対美味しいから」とお店の人に勧められ、無理矢理注文させられたイノシシのビステッカが最高に美味しかったのを、後々まで父が何度も話していました。あの時と変わらないのはボルテッラを包む霧。小高い場所にあるボルテッラは、不思議とそこだけが霧に包まれている不思議な街なのです。
また母と一緒に、父を思い出しながら、訪れたいな。
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