「百年の孤独」 ガルシア・マルケス

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とっても個人的な話ですが、最近読んだ本について書きます。
日本では余り本を読むことがなかったのですが、イタリア語で本を読むようになって、すっかり読書が趣味になりました。趣味といっても昼間、ゆっくりと本を読む時間はないのですが、夜寝る前にいつも本を読みます。もともとアントネッロが寝る前に本を読んでいたことから、私にも移ったこの習慣ですが、最近はユキちゃんも寝る前に、ベットの中で「トポリーノ(ミッキーマウス)」のコミックスを一人でじっと読んでいます(笑)。
さて、イタリア語で本を読むようになってから10年間、ジャンルを問わず雑読派の私が珍しく3回読んだ本があります。それがコレ、"Cent'anni di solitudine"「百年の孤独」ガブリエル・ガルシア・マルケス著です。イタリア語で読むと、中米、南米文学にすっと入れるのは、同じラテン語という共通点があるからでしょうか?原文が伝える文のリズムや状況描写がより直接的に伝わってきます。本当は、スペイン語で読むのが一番良いのでしょうね。
さて、何故私が3回この本を読み返したかというと、それはこの作品の魅力に惹き付けられただけでなく、家計図を作るのに2回挫折したからなんです。なにせ、子沢山の家族、ブエンディーア家の100年の経緯を追った大作(約500ページ)なので、登場人物の数が並みではなく、皆、父親やおじいさんの名前を継ぐ為に、同じ名前の登場人物が多い!しかも、家族の男性陣を広い心で受け入れる村の娼婦が一人いて、またその子供が生まれたり(家系図崩し)・・・最初は、子供の誕生の度に、ノートに名前と特徴を記していたものの、余りの面白さに、段々とそれを怠るようになり、2回挫折したんです。そしてやっと3回目、家計図を完成することが出来ました。そして、家計図を作ってみると、この本の面白さが倍増。ひ孫がひいお爺さんと全く同じ正確だったり、同じような最期を遂げたり、別の視点でこの作品を楽しむことが出来ます。
ガルシア・マルケスは1982年にノーベル賞を受賞しています。やっぱり偉大だ!
さらっと読めてしまう本が最近多い中で、じっくりと煮込んだ煮込み料理のような、読んだ後で、呆然としてしまうような(しばらく他の本が手につかなかった)、文学の力を感じさせてくれるような作品です。

お薦めですよ。

"Cent'anni di solitudine"
Gabriel Garcia Marquez
OSCAER MONDADORI 7.80 euro

「百年の孤独」 ガルシア・マルケス著
 新潮社 2940円

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Commented by miyamaea at 2006-06-09 21:14 x
私も妊婦生活を楽しむとともに、本もよく読みます。早速、この本を買おうかと思っています。今よんでいるのは、MEMORIE DI UNA GEISHAです。かなり、はまってます。
Commented at 2006-06-09 22:14
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by もも at 2006-06-10 09:36 x
「百年の孤独」は、まさに百年に一冊の名著と思います。登場人物のひとりが「きょうはとても気分がいい」と言って、洗濯物のシーツを持ったまま天に昇っていくシーンはとても美しくて、泣けますよね。
宮崎県には「百年の孤独」という麦焼酎があります。シミジミ美味しい奥深い味がします。
イタリアの小説家で、お勧めのものがあったら、ぜひ教えてください。
Commented by みみ at 2006-06-10 12:02 x
こんにちは。いつも楽しく拝見させて頂いております。今回の題を見て、ももさんという方も書いておられる焼酎を思い浮かべてしまいました。(恥)
Chihoさんはイタリア語で読書されるということですが、イタリア語は留学をされてから始められたのですか?或いは大学でイタリア語を専攻されたりしていらしたのでしょうか?いろんな本をイタリア語で読まれているようなので、どのように学習されたのかなぁ、と興味深いです。私自身、高校以降、米国で教育を受けましたが、未だに知らない言い回し、単語がたくさんあり、語学を学習することの奥深さを感じます。日本語だって、学ぼうと思ったら、学習する余地多いにありだということも痛切しています。
なんだか長くなってしまいましたが、ご家族の皆様にもよろしくお伝えください!
Commented by みみ at 2006-06-10 12:06 x
すいません、ちょっと訂正。上記、”大いにありだと痛切に感じています”と書きたかったのです。失礼しました!日本語も引き続き学習します。。。
Commented by Green Bobbin at 2006-06-10 19:24 x
百年の孤独、懐かしいですね〜長い小説が大好きなので、ずいぶん昔に英語で読んだのですが、でも家系図を書こうなんて思いつきませんでした。もっともそんな事したら私の場合読み終わらなかったでしょうけど。なにしろ数字と図の様なものがまるで苦手なんですもの。
私も普段は家でゆっくり本を読む時間はないので、もっぱら電車の中が読書タイム。夢中になって乗り過ごす危険はあるんですが、、、今回フィレンッェ行きにダヴィンチ・コードを持って行ったのに遊び過ぎでまだ読み終わってません。
>みみさん、私も帰国してずいぶんたって英語を忘れそうなので電車で読む本は英語のペーパーバックにしています。語彙も増えるしおすすめです。
>Chihoさん、本を読むのは無理としても、イタリア語少しは話せる様になりたいのですが何かいいアドバイスありますか?イタリア人と結婚するというチョイスは無理だけど、、、今回の旅行でも英語の出来るイタリア人を捜すのに苦労しました、、、
Commented by 加奈子 at 2006-06-12 11:24 x
本棚で埃をかぶっている本です。2度ほどトライしたんですが、まだ読み終えていません(苦笑)。また試してみますね。
私の最近のお勧めはThe Kite Runnerです。
Commented by sachiyo at 2006-06-12 12:03 x
chihoさん、こんにちは!いつもブログを楽しみに読ませていただいています。「百年の孤独」のタイトルを見て、思わずコメント・・・
お引越し前の田舎便りブログのライフログに本の表紙が貼りつけてありましたよね、あれをきっかけに読みました!
確かにたくさん「アウレリャノ・ブレンティーノ」が出てきた・・・
しかし、最後のページを読み終わり、苦労した甲斐があったと思わせる読み応え充分の一冊でした。chihoさんのお陰です!
Commented by chiho at 2006-06-12 18:50 x
miyamaeaさん>MEMORIE DI UNA GEISHAは、イタリア人の友人に薦められました。読んでみますね。
Commented by chiho at 2006-06-12 18:53 x
鍵コメさん>文学のすばらしさって、自分が忍者になったり、探偵になったり、疑似体験ができることだと思うんです。私もこの本を読んで、中米のジャングルの奥深くにある小さな村で生きる子沢山マンマになった気分になりました(笑)。逆に、日本語で本を読まない私は恥ずかしいです。
Commented by chiho at 2006-06-12 18:56 x
ももさん>そうそう、それは多分、3人兄弟の末っ子、REMEDIAS LA BELLAじゃないかな?ありえないような不思議な現象をさらっと書いてしまう彼の文体が私は好きです。イタリアで出会った本、またブログでご紹介しますね。
Commented by chiho at 2006-06-12 19:00 x
みみさん>昔、留学していたフィレンツェを後にし、日本に一時帰国した際に、イタリア語の先生から「イタリア語の良い本を読みなさい。そうしたらイタリア語を忘れないから」と薦められたんです。それがきっかけでイタリア語で読書をするようになりました。もちろん、最初は辞書を手放せなかったけれど、少しずつ、辞書を引く回数が減っていくんです。どんな本を読んでいたのか、またブログでご紹介しますね。
Commented by chiho at 2006-06-12 19:05 x
Green Bobbinさん>家系図を作るとまたこの本の面白さが倍増しますよ。イタリア語が片言でも話せると、イタリアを旅行されるのに便利ですよ。確かに、観光客相手ではない地元のお店ほど、英語が通じません。文法をはじめられて、少しずつ単語を口に出して覚えるというのが一番かなと思います。お好きな分野(お料理や、映画など)の言葉から始めるというのも良いと思いますよ。
Commented by chiho at 2006-06-12 19:07 x
加奈子さん>次回は是非、家系図を作りながら読んでみてください♪
Commented by chiho at 2006-06-12 19:09 x
sachiyoさん>読まれたんですね~。私は、毎回、この本の残りのページが少なくなる度に、悲しくなります(笑)。
Commented by みー at 2006-06-14 10:52 x
こんにちは!読んでみたいなぁー
日本語で読んでも、感動できるでしょうか。
Commented by ryo at 2006-06-20 01:43 x
はじめまして!Ryoと申します。偶然このサイトを見つけました。それに「百年の孤独」のことが書いてあるのでちょっとコメントすることに。私も2年前妊娠中にこれ読みました。イギリスのPenguin Books版なんですが、なんと最初から家系図ついてますよ~!だから私の場合読みながら何度も何度も家系図のページをチェック!おもしろかったですね。妊娠中で疲れ気味だったけどそんなことも忘れて夢中になって読みました。
因みに私は宮崎県出身で東欧住まいなんです。うちには何と私の父が樫の樽で自家醸造した「百年の孤独」の焼酎があって夕食の前にほんのちょっとチビチビ飲んでます。美味しいんですよ!
Commented by chiho at 2006-06-20 04:22 x
みーさん>日本語で読まれても充分読み応えがある大作だと思いますよ。お勧めです。
Commented by chiho at 2006-06-20 04:26 x
ryoさん>へえ~!!すごい情報を有難うございますっ。家系図付きの「百年の孤独」手に入れてみたいなあ。答えあわせをして見たいです。私が書いたのと合っているかどうか。確かに家系図を見ながらだとまた違った面白みがありますよね。ガルシア・マルケスが伝えたかったことが別の視点から覗けたりして。彼自身、この作品を書くにあたって家系図を描いたんだろうなあって思います。「百年の孤独」焼酎、次回日本に行ったら飲んでみようっと。
by lacasamia3 | 2006-06-09 19:01 | 私の本棚 | Comments(19)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


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