紅茶と読書会

ユキのイタリア語(国語ですな)の先生はちょっと面白い女の先生です。
クラスの担任でもあり、文法、詩の朗読、作文などを教えています。
普段はズボンなんだけど、テストの日は必ずスカートを履いてくるらしい(笑)。先生にとっても「勝負な日」なんでしょうか。

そして、クラスの子供達全員がとっても楽しみにしているのが、il te' letterario (直訳すると、読書&お茶会)。
月に1度、机を円卓にして、それぞれがその月に読んだ本について語る読書会です。
教室に飾ってある素敵なイングリッシュティーのティポットを先生が恭しく出して来て、子供達が各自家から持って来たカップに、美味しい紅茶を注いでもらいます。クッキーやビスケット等のオヤツも用意され、子供達にとってはなんとも幸せな時間。
それぞれ、交代で、クラスの皆に最近読んだ本についてのあらすじや感想、面白かった部分などを語るのです。

我が家のユキもこの日をとっても楽しみにしていて、いつも大体、候補の本を3冊くらい候補を読んで、一番気に入った本を1冊選ぶという力の入れ様です(笑)。今日は、Barone di Münchhausen (ミュンヒハウゼン男爵、別名ほら吹き男爵)について語ったそうです。おおー、ちょっと渋い選択かも。一番好きなシーンは、男爵が鴨狩りをする所なんだそうです。ラードを付けた紐を鴨の近くに投げると、1羽めの鴨がラードを飲み込んで、つるっとお尻から出て来たラードを後ろの鴨が飲み込んで(汗)・・・で最後に鴨が紐でつながって、飛び立ってしまい男爵も鴨と一緒に飛んでしまうというエピソード。
私も小さい頃に読んだ事があるけれど、都会育ちの私よりも、ヨーロッパの田舎育ちのユキの方が、こういう情景がもっと簡単にイメージし易いのかもしれないなあと思いました。私が小さい頃にこのお話を読んだ時は「ラードの塊」も鴨も、実際には余り見た事がなかったから。今の日本語の翻訳だと「ハムを使って」と書かれているものもあるようですが、ハムだと面白みがないんだなー、やっぱりラードじゃないと。

と話がちょっとそれましたが、イタリア人って何事も楽しくする天才!イタリア語の先生も、そんなイタリア人の一人。
学ぶ事=楽しい事、突き詰めて行けば、学校=楽しい場所、という気持ちを子供達に感じさせることって、「勉強」の大切な根っこの部分かも知れません。

↑こういうイベントを授業時間内にやっちゃうし、土日は休みだし、午後は授業がないし・・・たまに「このままで良いのだろうか?」って心配になっちゃうくらい、イタリアの中学校は、のんびりしています。

まあ、これでも、少なくともこの国ではそれなりに皆、オトナになっているから良しとしましょう。

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Commented by gantou at 2014-01-23 08:34
素敵な先生ですね! 家の子供は、帰国子女で、親が言うのも何ですが、米国滞在中は現地校では、成績優秀で何時も小学校の先生からお褒めの言葉、賞を頂き帰宅していました。帰国後は、鳴かず飛ばずで、通学も嫌がる程。先生の質で子供の成長は雲泥の差です。ユキちゃんは素晴らしい先生の指導を受けられて幸せです。未来が楽しみ。良かった!良かった!
Commented by lacasamia3 at 2014-01-23 15:50
gantouさん、日本の先生も子供達も、本当はもっともっと学校を楽しくしたい事を願っているだろうし、アイデアもきっと沢山あるんだと思うんですが、時間がないのでしょうね。そういう日本の良い所もあるし、悪い所もあるのだけれど。子供達を褒めて伸ばすのは、アメリカもイタリアも同じですね。
Commented by ロビン at 2014-01-23 18:31 x
すごーい。いい授業ですね。
子供たちは、こういう授業の方をよーく覚えてますよね。
Commented by mattfrafra at 2014-01-23 20:24 x
読むことの楽しさと重要性を教えているのでしょう。そのうちダンテの神曲を読まされるのかな?
Commented by mayumi at 2014-01-23 22:30 x
日本の小学校ではお茶とお菓子は無理ですが、読んだ本について楽しく語る会はぜひやってみようと思います。ユキちゃんが語るときに原稿は書くのでしょうか?原稿を書いて、丸くならずに発表しあう・・ならやったことがあります。定期的にやるというのもポイントですね。
Commented by africaj at 2014-01-23 23:21
不思議の国のアリスみたいなお茶会っ。イングリッシュティーがいいねっ。
ちょっと異国の紳士淑女になった気分で本の紹介をするって、演出が素晴らしっ。本を心から楽しめるって、国語で一番重要だものねっ。
私もその話読んだー。確かにラードのイメージがなかったんだけど、スペインだとちゃんとラードは塊だった。日本で売ってるのは、マヨネーズの容器に入ったペースト状だから、おしりから違和感なく出てきちゃうわね(爆)
Commented by lacasamia3 at 2014-01-24 03:46
ロビンさん、そうなんですよね。ただ単に、読書をして家で「感想文を書いてきなさい」って言うよりも、他の友達に「この本はこんなあらすじで、こんな所が面白いんだよ」って自分の言葉で語る方が聞く方も話す方も楽しいと思うんですよね。しかもお茶会だし(笑)
Commented by lacasamia3 at 2014-01-24 03:46
mattfrafraさん、うちの子はもう読んでいますが、これから授業でも読むでしょうね。
Commented by lacasamia3 at 2014-01-24 03:50
mayumiさん、どうやら話を聞いてみると、感想文を書いて持って行って皆の前で読むのではなく、自由にその場で、読んだ本のあらすじを話して、何処が面白かったとか、何を考えたのかとかをそこで話したり、他の子が横やりを入れたりしているようです。原稿を書かせてそれを読ませるのと、その場で自分の言葉で語る事って違うと思うんですが、今やっているのは後者のようです。日本の子供だとちょっと引いちゃうかな?イタリア人の子供はめちゃめちゃ介入してくるので、授業として成り立ちます。
Commented by lacasamia3 at 2014-01-24 03:52
africajさん、なんかさ、ラテン人の中にも、一部アングロサクソンに憧れている部分があって、不思議の国のアリスや赤毛のアンみたいな世界の演出に、多分中学生の特に女子達はズキュンと魅了されているようです。あはは、ラード、ペーストなのね。出やすい・・・
Commented by mayumi at 2014-01-24 22:26 x
お返事ありがとうございます。やっぱり、書かずに語るんですね。そうだと思いました。ちなみに、何人くらいで語り合いますか?ユキちゃんの学校は人数が少なかったように覚えていますが…。今小1を見ていますが、33人います。少なくとも3つには分けたほうが良いかな。一年生なりに語る楽しさが感じられるように、してみます。
Commented by lacasamia3 at 2014-01-24 23:36
mayumiさん、ユキのクラスは17人で、他の2クラスも大体その位の人数です。一応、イタリアの小学校は人クラスの定員が25人なので。イタリアではテストも筆記半分、口頭試問半分という感じで、話して答える力が問われます。是非、小学一年生に読書の楽しみを教えてあげて下さい♩
by lacasamia3 | 2014-01-23 04:05 | イタリア中学生日記 | Comments(12)

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