ピサの街の魅力の中で、斜塔が占める部分って、本当はほんのちょっとなんじゃないかと思う程、ここには見所が沢山あるのです。
でも実際には、この奇跡の広場に来ている人の殆どは斜塔の前で写真を撮って、さっさとバスに乗って帰っちゃう。今回は、斜塔以外のピサの魅力をしみじみ感じた一日旅行でした。
写真は、ピサの大聖堂。
ピサの地図で見ると、城壁ギリギリの所に建てられています。街の中心部に一番大切なドゥオーモを建てるのが慣例ですが、嘘かホントか、「ピサ人の勇気のシンボルとして、普通は危険な城壁ギリギリの場所にドゥオーモを建てた」のだそうです。
こちらは、1300年代初頭のジョヴァンニ・ピサーノによって作られた説教壇。近代、ムッソリーニにより修復された際に、彼が修復させた大理石の柱を、無理やり見える場所に配置したと言われています。
「ユダの接吻」
パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂のジョットーのフレスコ画も素晴らしいけれど、ジョットーのドラマチックさをジョヴァンニ・ピサーノは彫刻で表現できた人なんだと思います。
こちらは、ドゥオーモの真向かいにある洗礼堂。
シンプルな美しさがあります。
ふと、それまでスマホをいじってダラダラしていた管理の人が、"Silenzio!"(静かにっ!)と叫びました。少しがやがやしていたからかな~?と思っていたら、いきなり、真ん中に歩いていき、素晴らしい声を聞かせてくれました。ここの礼拝堂は、特殊な音響効果があり、音が継続するのです。だから、一人でも時間差で声を出すと、コーラスのように音が重なり合うのです。
素晴らしい瞬間に立ち会えて、感激。
で、また管理の人は何もなかったかのように、ダラダラと他のスタッフとおしゃべりをしたり、スマホをいじったりしていました(笑)。
本気になると凄いイタリア人のこういう所が好き。
2階部分にも上ることができます。金網で覆われている窓は、「ほら、ここから見てごらん」と言わんがばかりに、ドゥオーモに向かった部分がワザと一部切り取られています。
良い眺め♪ そして斜塔は斜め(笑)。
そしてこの後、カンポサントにも行きました。カンポサントには、特別の想い入れがあり、これについて書き始めるとキリがないので、またそれについては、いつか別の機会に書いてみたいと思います。
最後はお食事編~。
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