オカネの話

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最近「ほぼ日」で連載されているアンリ・べグランさんと糸井重里さんの対談「はたらくこと、はじめよう」で、ちらっと今日、気仙沼の地域貨幣についてのアイデアに触れられる部分がありました。
(ほぼ日ばっかり読んでいるようですが・笑、色々読んでいるのですが、やっぱり「ふむ」と興味を引く情報はここから発信されていることが多かったりします)

トスカーナでもSCECと呼ばれる地域貨幣(上の画像)が、小さなコミュニティー単位で広まっています。おらが村や、近隣の村でも、村祭りで実験的に使われたり、バールや農家でこのSCECでの支払いを受ける所も少しずつ生まれてきています。
世界経済に左右されない人と人とのつながり。これは農業でも言えること。そして、GASの活動の根本でもあると思います。
鍬を手にしたこともなような人たちが、世界穀物取引市場のコンピューターで小麦の値段を勝手に決めて、それによって苦しんだり借金をしたりする人が出るって何かが違うと思う・・・。
小麦だけでなく、野菜や果物、肉や魚も含めてあらゆる野産物の値段は、農家と消費者がお互いに信頼関係の上で決めることだと思うんです。

GASやSCECといった、ミクロな経済活動への関心は、世界的に広がっているのかも知れませんね。

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Commented by woodstove at 2012-09-18 18:08
Chihoさん  こんにちは。 上記のご意見に激しく同意します。。。(^^;)
生産者が自分で作ったモノの値段を、自分で決められず市場の意のままに価格が決まるのは宜しく無いですよね。 キロ当たりの単価が決まれば、作物を大きく重たく作ることに終始したり(全てではありませんが)、本当に美味しいモノを作る農家は居なくなりますよね。今一番、真面目に考えるべき事は、「食」ですよね。
Commented by tomomato at 2012-09-19 04:17
それに、 農に限って言えば、今は種がコントロールされるようになって、 自由に種の採取も出来なくなりつつあります。お友達のオールタナティブな植物学者がそれを食い止める運動の主催者の一人になっております。  食の根本となる、いわば命の元となる種自体もコントロールするとは。 自主的に、積極的に社会に参加して行くためには、まず一人一人が出来ることを始めて行くしかないですよね。  
世界中の経済が一部の人によってコントロールされている現状から一人一人が自由な経済を目指すとすると、やはり自分のまず隣の人とのつながりから始めて行かなければ行けないのかも知れないと思います。  それぞれの地域で’信頼 ’をベースにした顔の見える経済を築いて行くことが出来れば、それに超したことがないですよね。   
Commented by アイドル at 2012-09-19 04:43 x
アンリさんと糸井さんのほかの対談も読んでみたら、イタリアでも若い人は料理を作らなくなってきているとか、大量生産によって職人離れが進んでいるという話があって、驚きました。chihoさん一家の様子を読んでいたら、職人がわんさか出てきそうな気がしてたんですけど。きっとchihoさんの周りには価値観を共有する人が多いから、多くの人がそういうふうに見えるんですかね。それにしても豊かな文化に恵まれたイタリアでも、そういう問題があるっていうのはなんだか残念なことだし、心配ですね。
Commented by mattfrafra at 2012-09-19 14:50 x
様々な市場が一部の投資(投機)家によって動かされすぎている。食物もそうだが、原油なども。彼らの多くはゲームをやっている感覚なのだろうが。小さなある程度自給自足の可能なコミュニティがこれからの社会を変えるかもしれない。
地元の商店街が次々にシャッターを閉じる日本はこれからどうなるんだろう。
Commented by ユキチ at 2012-09-20 02:33 x
人と人とのつながり、私もとても大事だと思います。以前TVで観させていただいたGASの活動、素晴らしいと思いました!自分が少しでも動き出せば、人とのつながりは作っていけると思うので、分野は色々あると思うのですが、出来ることを考えて少しずつしていきたいなと思いました。(^.^)
by lacasamia3 | 2012-09-18 17:41 | シンプルエコライフ | Comments(5)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


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