今日のフィレンツェは、風は吹いていたものの、日中、日向はかなりジリジリと暑かったです。
私は、日陰を求めて、壁伝いに忍者のように歩いていました(笑)。
ふと、こんな模型を発見。
これは、ブルネッレスキが発明したBADALONE(バダローネ)と呼ばれる筏です。
1420年8月20日に建設が開始されたフィレンツェの大聖堂、ドゥオーモには大量の大理石が必要となりました(ブルネッレスキの時代にはまだ、今ある正面のファサードの部分はなかったのですが、それでも多くの大理石が使われます)。
カッラーラと呼ばれる場所にあるリグーリア海側の採掘所からフィレンツェまで、大きな大理石を運ぶのは、大変な作業でした。距離にすると100キロ以上あります。
従って、採掘所から一旦船でピサまで運び、ピサからのこの筏に乗せて、アルノ河をさかのぼったのだそうです。
勿論、フィレンツェの周辺は水位が低くなってしまうので、フィレンツェの手前15キロ程の場所にあるPORTO DI MEZZO (Signa)という場所で筏から降ろし、残りは陸送したのだそうです。
側面のプロペラの部分は上下し、障害物があった場合に避ける事ができるように出来ています。
牛が乗っていますが、これは途中からの陸送用。
かなり複雑な作りで、風の動力を歯車で有効にプロペラ部分に送るような仕組みになっています。
ブルネッレスキは、このプロジェクトについての代金は受け取らず、その代わりに、大理石の運送1回ごとにロイヤリティーを要求したのだそうです。
と、この模型を発見したのは、ドゥオーモの真向かいにある洗礼堂の横の、有料トイレの入り口でした(笑)。
洗礼堂の通りをはさんで向かい側位にあります。
←こちらがその入り口。中に入っていくと、綺麗な有料トイレがあります。1ユーロかかりますが、清潔なトイレがここにあると思うと、ちょっと安心(爆)。利用してます。
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