またまたマテーラ話の続きを・・・
私たちが二日目の朝に訪れたのは、Parco Nazionale delle chiese rupestri del Materanoという自然公園。
マテーラを訪れる方には是非お勧めの場所です。
gravinaと呼ばれる石灰岩のキャニオン。マテーラの街はこの巨大な渓谷の上にあるのです。
やや腰が引けているアントネッロ。
男子は、こういうところに立つと、ギューンとなっちゃうんだそうです(爆)。女子にはわからんよ。
ケッパーがこんな所に生えていました。
↑このようにあちこちに大小の洞窟があります。
マテーラの街の中の洞窟は、かなり家らしく改造されていますが、郊外の洞窟はそのままという感じ。家畜小屋として使われたり、戦の時の避難所だったのだそうです。
アントネッロ、なんか馴染んでいます。松明とか持って欲しい(笑)。
中から外を見たらこんな感じ。眺めも良いし、「穴があったら住みたくなる」気持ち、なんとなく判るな~。1DKから、2LDK、4LDKなどなど、様々な大きさの「穴」があります。「ここにしよう」とか、「こっちの物件の方が良いよ」など、色々選んでしまいました(笑)。
紀元後700年後半、当時既に東方キリスト教会の中心であったコンスタンティノーポリで、イコンは偶像崇拝とする皇帝レオーン3世によるイコノクラスム(聖像禁止)が行われ、イコンの破壊だけではなく、修道士が殺害されたりします。(この時代の同じキリスト教徒同士での迫害というのは、私にとっては結構意外ですが、考えてみれば、1500年代にもプロテスタント教徒とカソリック教徒の間で壮絶な争いがあったんですもんね。)
これにより、多くの修道士たちが、現在のアルバニア経由で、対岸のプーリアに移民をします。アルバニアとプーリアの距離は、海を挟んで一番狭い所で80キロほどなのです。
マテーラに移住してきたのはBASILIANI派と呼ばれる修道士たち。勿論、既に街の中心部のサッシには住人が住んでいたので、彼らは郊外の空いている洞窟を教会や生活空間として使い始めるのです。
今回、私たちは訪れませんでしたが、もっと保存状態の良い洞窟形教会が沢山残っています。
この自然公園の中だけで、150の教会が残っているそうです。
このような洞窟に作られたタイプの教会をイタリア語で、le chiese rupestriと呼びます。rupeとは洞窟のこと。
今度は、こうした郊外の教会を訪れてみたいなあと思います。
私たちは今回、自然公園へ車で行きました。
マテーラからターラント方面に数キロ行った先の右手に、自然公園への表示があります。右手に入って暫く行くと左側にある石造りの建物がインフォメーション。地図などもあり、飲み物も買えます。そこから、belvedereという展望台までは車で行くことが出来ます。そこに車を停めて、後は徒歩で周ります。
マテーラの街の中にも現地ツアーを企画しているインフォメーションポイントがあり、ガイドつきで車で連れて行ってくれるようです。ただ、徒歩で周れる街の中のサッシのツアーと間違えないように気をつけてください。
暑かったけど、また行きたいなあ。
人気blogランキングへ
気に入っていただけたら↑をポチッとクリックしてください♪
Commented
by
たぁしゃ♪
at 2012-06-27 02:39
x
自然公園の中だけでも150もの教会が造られていたのですね(@。@)
すごいなぁ 信仰の力はすごいです。
アントネッロさんの後ろ姿拝見して、あらためてお人柄の温かさ・愛の深さを感じました。素敵なご主人ですね(*^^)v
すごいなぁ 信仰の力はすごいです。
アントネッロさんの後ろ姿拝見して、あらためてお人柄の温かさ・愛の深さを感じました。素敵なご主人ですね(*^^)v
0
150もの洞窟教会が残っているとは見ごたえありますね。自由に見て歩けるなんて羨ましいいです。洞窟大好きな私は一日かけて見てまわりそうな予感(笑)。お二人で洞窟マンション選び、楽しそうですね。
素晴らしく面白く珍しい所を紹介頂き、有難うございました。。
素晴らしく面白く珍しい所を紹介頂き、有難うございました。。
Commented
by
juliavonlea at 2012-06-27 09:00
アントネッロさんとの距離感というか、仲が良くていいなぁ。
一緒に楽しめるところも、面白がれるところも。^^
一緒に楽しめるところも、面白がれるところも。^^
Commented
by
y_and_r_d at 2012-06-27 09:41
Commented
by
mijoka_neko
at 2012-06-27 11:08
x
Commented
by
ゆきっぺ
at 2012-06-27 18:20
x