
昨日の朝、川沿いを歩いていたら、オンニサンティ教会の扉が開いていたので、久しぶりに、訪れてみました。

駅のすぐ近く、アルノ川沿いの静かな広場にある教会です。

中はとても雰囲気があり、暖かい感じがします。何と表現したら良いか判らないのですが、教会によって、中に入ると何となく感じる「温度」です。

身廊の真ん中程、右側と左側に2枚のフレスコ画があります。
右側は、「聖アゴスティーノ」 サンドロ・ボッティチェッリ 1480年頃作

ボッティチェッリと言えば、彼のモデルとなった「美しきシモネッタ」もまたこの教会に眠っています。そして彼女と同じ教会に埋葬されることを願ったボッティチェッリもまた、この教会に埋葬されています。

左側には、「聖ジローラモ」 ドメニコ・ギルランダイオ 1480年作
この教会内はフラッシュなしであれば写真撮影をすることが出来ます。ミサの間は入ることが出来ません。
この日は誰もいなかったので、そっと写真を撮りました。

そして祭壇の左側には・・・

何ともドラマチックな、ジョットーの傑作、「キリスト磔刑」1315年頃が掲げられています。長い間、修復中だったのですが、2010年11月6日に教会へと戻されたのでした。この位置は、もともと掲げられていたオリジナルの位置に近いのだそうです。
暗闇の中に浮かび上がる磔刑図は、神々しく、その美しさに圧倒させられます。

ラピスラズリの青の十字架の上にキリストの真っ赤な血が滴り、その血はまるで私たちの足元まで流れてくるかの様です。
空に宙吊りとなり、現実世界と隔離されながらも、人間世界とのつながりを導くようなジョットの演出だったのかもしれません。

やっぱりジョットの青は、フィレンツェの空の青だよね~などと勝手に想像をしながら、ひとときのフィレンツェ散歩を楽しみました。
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ああ、そういえばオンニサンティ教会は入ったことがありません。ほんと、駅のすぐ近くなのにね。
次の機会には忘れずに、寄ってみようと思います。ありがとうございます!
次の機会には忘れずに、寄ってみようと思います。ありがとうございます!
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chihoさん、こんにちは♪
オンニサンティ教会、いつもこの次は。。。と思いながら入った事がありませんでした。
暗闇に浮かび上がる磔刑図が本当に神秘的で美しく、実際に目にしたのなら尚の事でしょうね。
美術は作家の背景にあるものや感情、思いを知る事でますます興味深いものになりますね。
いつもchihoさんのお話を読んでいると、自然と引き込まれてしまいます^^
今日もありがとうございました!
オンニサンティ教会、いつもこの次は。。。と思いながら入った事がありませんでした。
暗闇に浮かび上がる磔刑図が本当に神秘的で美しく、実際に目にしたのなら尚の事でしょうね。
美術は作家の背景にあるものや感情、思いを知る事でますます興味深いものになりますね。
いつもchihoさんのお話を読んでいると、自然と引き込まれてしまいます^^
今日もありがとうございました!

中世の3Dだ!!ぬっと浮き出ている感じは教会に入った人を圧倒したでしょうね。私もいってみたいです。

はじめまして。
ブログもテレビもいつも楽しく拝見しています。
以前、フィレンツェを旅した時に、オンニサンティ教会へ行きたかったのですが、見つけることができず、残念な思いをしました。
教会内の素敵な様子を観られて、感激です!
ありがとうございます☆
ブログもテレビもいつも楽しく拝見しています。
以前、フィレンツェを旅した時に、オンニサンティ教会へ行きたかったのですが、見つけることができず、残念な思いをしました。
教会内の素敵な様子を観られて、感激です!
ありがとうございます☆
素敵なコメントと、写真を有難うございます。千穂さんのイタリア芸術の造詣の深さに裏付けられた解説はとても楽しみです。教会のドアーが開いて居るとつい、中を覗きたくなる。今は、昔、法王パウロセイスに十字を切って頂いた前後に、アッピア街道の脇に有った小さな教会からパイプオルガンの美しい音色が聴こえて来たので、中に入って聞いた事を思い出します。

本当に素敵な教会ですね。
私も、次には是非訪れてみたいと思います。
フィレンツェの町並みは、何だか心落ち着きますね。chiho さんの写真を見ていると、自分も一緒に歩いている気分になれます。
私も、次には是非訪れてみたいと思います。
フィレンツェの町並みは、何だか心落ち着きますね。chiho さんの写真を見ていると、自分も一緒に歩いている気分になれます。

オンニサンティ教会行こうと思いながら、いまだ。シモネッタと言えば辻邦生さんの「春の戴冠」。文庫になって再び読めるようになりました。Firenzeの春とその衰退。しかし、いつみてもジョットの青には引き込まれる。

chihoさん、こんにちは。いつも楽しみにブログを拝見しています。一枚目の写真を見て「おぉ!」と思わず久しぶりにコメントさせていただきました。
もう5年くらい前になりますがイタリアへ留学していた時に住んでいた部屋が教会の隣の建物でした(正確に言うと隣の隣?)最初はこの教会の鐘の音が結構強烈で、でもとても神秘的に感じて朝は嬉しくて目が覚めましたが、後半は全く気にせず寝てることもしばしば・・・人間何でも慣れですね(笑)
友人とは私の家のことを「オオニシさん家」とよく言ってましたが(^^;)大きい教会と比べると豪華な派手さはなく、静かでちょっと薄暗い印象でしたが、とても厳粛な雰囲気を感じた覚えがあります。
今でも昨日のことのように覚えてますが何だかとても懐かしくなりました。また今年イタリアへ長期で戻ろうか迷っているところだったので、やっぱここに戻ろうかな!と背中を押されたように考えてしまいました。
この広場一面に(ちょっと古くて汚れてる)真っ赤なフェラーリが、ずら~っと入ってきてどんどんとめられている時があり、特にイベントの雰囲気もなかったのであれは何だったのか今でも謎の不思議な思い出があります(笑)
もう5年くらい前になりますがイタリアへ留学していた時に住んでいた部屋が教会の隣の建物でした(正確に言うと隣の隣?)最初はこの教会の鐘の音が結構強烈で、でもとても神秘的に感じて朝は嬉しくて目が覚めましたが、後半は全く気にせず寝てることもしばしば・・・人間何でも慣れですね(笑)
友人とは私の家のことを「オオニシさん家」とよく言ってましたが(^^;)大きい教会と比べると豪華な派手さはなく、静かでちょっと薄暗い印象でしたが、とても厳粛な雰囲気を感じた覚えがあります。
今でも昨日のことのように覚えてますが何だかとても懐かしくなりました。また今年イタリアへ長期で戻ろうか迷っているところだったので、やっぱここに戻ろうかな!と背中を押されたように考えてしまいました。
この広場一面に(ちょっと古くて汚れてる)真っ赤なフェラーリが、ずら~っと入ってきてどんどんとめられている時があり、特にイベントの雰囲気もなかったのであれは何だったのか今でも謎の不思議な思い出があります(笑)

chihoさんの解説を読むと、とても入って見たくなりますね。
「オンニサンティ」という名前に聞き覚えがあると思ったら
お目当てのレストランを探すために
オンニサンティ、オンニサンティとつぶやいていたからだった!
と思い出しました^^;
フィレンツェに帰られてからの画像が
なぜか懐かしく感じられました。私が住んでるわけでもないのに^^
「オンニサンティ」という名前に聞き覚えがあると思ったら
お目当てのレストランを探すために
オンニサンティ、オンニサンティとつぶやいていたからだった!
と思い出しました^^;
フィレンツェに帰られてからの画像が
なぜか懐かしく感じられました。私が住んでるわけでもないのに^^

ジョットは私の一番好きな画家です(追っかけています)。オンニサンティも好きな教会ですが、フィレンツェでSMN教会以外にもジョットのクローチェがあったとは!去った11月にもフィレンツェに居たというのに、全くの不覚でした・泣。まあまたこれでフィレンツェに行く理由が出来ましたが・笑。
所で、CrocefissoとCrocifissoは具体的に意味が異なるのでしょうか? よければ教えて下さい。(←イタリア語勉強中)
所で、CrocefissoとCrocifissoは具体的に意味が異なるのでしょうか? よければ教えて下さい。(←イタリア語勉強中)