カタコンベで考える

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今回、もう一つローマで訪れてみたかった場所が、サン・セバスティアーノのカタコンベ。
ローマ周辺に現存する67のカタコンベのうち、一般に公開されているのはたった5つ、その中で最も古いカタコンベです。

肝試しのようなつもりで行ってはいけない場所、そしてそんな気持ちで行ったら期待外れな場所(1700年以上前の古いカタコンベなので亡骸は残っていません)ですが、考古学の遺跡としてはとても興味深い発見が沢山ありました。

カタコンベとは、地下に作られた墓地のこと。
もともと、古代ローマ人やエトルリア人も地下に埋葬所を作ることはあったそうですが、紀元後2~3世紀、キリスト教徒の増加に伴い、多くのカタコンベがローマの城壁の外側に作られるようになります。
火葬の慣習があったローマ人と違い、土葬を慣習とするキリスト教徒の墓は衛生上の問題で、ローマの城壁の内側に作ることを禁止されたそうです。
こうして、ローマの城壁の外に、多くのカタコンベが作られます。
ラテン語の"catacumba”は、ギリシャ語の"katá"=「洞穴」+"kýmbas"(cumba)=「の近く」という意味。このサンセバスティアーノのカタコンベは、もともと地盤沈下があった場所で、石の採掘場もあったのだそうです。その洞穴の横に作られたから、カタコンベ。洞穴跡も残っていて、カタコンベの由来がとても判りやすかったです。

ネクロポリス「死者の街」呼ばれるギリシャ人の墓やローマ人の豪華な装飾を施した墓と違い、初期キリスト教徒のカタコンベはいたってシンプル。魚の印など、キリスト教徒である印が刻まれているだけで、ただの長方形の穴だけという場合が殆どです。これは、キリスト教徒にとって「死は復活を待つ間の、一時的な休息」であるため。
当時のカタコンベでは、貧富の差なく、どの墓も同じスタイルだったそうです。

迷路のようなカタコンベを、ガイドさんに案内されながら、気分はビューンと1700年前に飛びます。

なんて、今日は何だかダークな話ですが(汗)、まだまだカタコンベ話、続きます・・・

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Commented by ふたころ at 2011-09-07 10:06 x
おはようございます
ローマ人にキリスト教徒さんは混在していなかったのかしら?
とても歴史に疎い私のちょっとした疑問・・・

お墓には死に対する考え方が反映されているものが見受けれれるものがありますよね
日本でも沖縄のお墓で、亀甲墓が珍しい形をしていますよね
子宮の形をイメージした作りらしいですが、亡くなった後に母の胎内へ戻るということをあらわしている(念じている?)ようですね

「貧富の差が無く~同じスタイル」という考えがよいですね
今では(人とケースによりますが)無縁仏な方や好みによっては『お墓マンション』みたいなものもありますしね(良いか悪いか別として)

では続きのカタコンペのお話し、期待しております
Commented by umi_0768 at 2011-09-07 10:18
今日のはわざわざメモりましたです!
カタコンベ、そうなんだ〜 by海町
Commented by maple_sirup at 2011-09-07 10:33 x
ずいぶん久しぶりですが、ブログは毎回見せていただいています

アッピア街道やカタコンベの話をchihoさんの写真やお話で聞けるとは思いませんでしたうれしいビックリです。

リアルな写真とうんちくのあるお話
さらに素敵なガイドとちょっと楽しい旅行を追体験させていただいています

ありがとうございます
by lacasamia3 | 2011-09-07 05:00 | ローマ プチ情報 | Comments(3)

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