アマレーネの砂糖漬け~義父さんの場合

アマレーネの砂糖漬け~義父さんの場合_f0106597_20102754.jpg



プーリアでのある日、義父さんが畑から↑こんなチェリーを持って帰ってきました。
これはアマレーネと呼ばれるサクランボウです。日本語ではスミミザクラという訳が付いていました。そのまま食べると、やや苦味があり、でもなかなか美味しいフルーツです。
紀元前100年頃にルキウス・リキニウス・ルクッルスという美食家のローマ人軍人が、中央アジアからローマに持ち帰ったと伝えられています。

これをどうするかというと・・・


アマレーネの砂糖漬け~義父さんの場合_f0106597_20134172.jpg



まずは、海パン姿で種を取り除きます(これまた手間がかかる仕事です)。


アマレーネの砂糖漬け~義父さんの場合_f0106597_2015191.jpg



種を取り除いたアマレーネ。このままでも十分美味しそう。
しっかりと熟しているので汁がたっぷりです。


アマレーネの砂糖漬け~義父さんの場合_f0106597_20163411.jpg



これを汁ごと、砂糖と一緒に瓶に詰め、こうして日向に40日間転がしておきます。
強烈なプーリアの太陽が、殺菌してくれるというもの。恐るべし・・・灼熱プーリア。

こうして砂糖漬けにしたアマレーネは、ジェラートの上にのせて食べます。手作りのシロップ漬けは甥っ子たちの大好物。孫たちが大好きだからと、ポップコーンのためのトウモロコシを畑で育てたり、アマレーネの砂糖漬けを作ったり・・・。

孫を喜ばせようと、畑仕事に精を出すお爺ちゃんは、きっと世界共通なのでしょうね。

人気blogランキングへ
気に入っていただけたら↑をポチッとクリックしてください♪
Commented by morinokochaorin at 2011-07-07 23:50
素敵な砂糖漬け。それにしても煮なくてもいいなんて・・・・・すごいですね。こういう物を食べたらきっと市販の物には心が動かない事でしょうね!
Commented by sicilia_trapani2 at 2011-07-08 00:08
ドミンゴ家ではアルコールに漬けてたよー。やっぱり種を抜いて、あとはアルコールに漬けるだけ!冬の寒いときにチョロリと食べるんだってさ。粋だよね~。昔からの伝統らしいけど、なんだかオサレに、そして贅沢に感じる私でした。
Commented by organvita at 2011-07-08 01:38
お久しぶりです!太陽の熱だけで殺菌なんて、すごい!ほんと、さすが南国!!!トスカーナも夏満開ですねー!

ご本の出版、おめでとうございます!!!!すごいっっ!
Commented by Madame Cow at 2011-07-08 06:41 x
お義父様、お達者で素晴らしい!! お孫さん達のためにいつまでもお元気で美味しいもの作ってくださるといいですね。 そうそう、本到着しました。まだ「つん読」になっています。(-"-) 
Commented by nonnina at 2011-07-08 06:53 x
わ~~~~!おじいちゃんエライ!!!!

大地と太陽とジイジが作ったごちそう^^
Commented by プロセッコ at 2011-07-08 11:53 x
私が食べたことがある・・・イタリアからのアマレーネも
こうやって作られているのでしょうか?
知りたくなりました
Commented by kako at 2011-07-08 15:46 x
わー!美味しそうですね!沖縄では果実を泡盛に漬けました。山桃やシークワサー。あまりの美味しさに飲みすぎてしまうのが難点。先人の知恵はビックリする事が多いけれど、殺菌、保存、ちゃんと考えられているんですね。
Commented by africa at 2011-07-09 00:25 x
そっかあ、アンダルシアでもこうすれば良かったのかあ。やってみたかったな。灼熱の太陽。同じサクランボの実がたくさんあったのに~。
Commented by pretty-bacchus at 2011-07-12 03:02
おじいちゃまはお幸せそう〜〜〜!
アマレーネ、はじめて見ました。灼熱プーリアのお味はどんなかしらと想像しています。

by lacasamia3 | 2011-07-07 20:53 | ユキちゃんと海 | Comments(9)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


by chiho